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古妖の昔語り~ちえの実を探せ!~
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Act_2-3 天宵川上流付近【午後】
上流に集まった一同は、潤一からの提案である全員での取得を目指す事を、猯利達を除いたこの場に居る全ての者が了承する。
この為、共同での作業により目的であった魚の木を午前ギリギリで発見出来ていた。
【この木何の木魚の木】
潤一の【ろっこん】により猫達の心を読み、その上で上空から零の飼い鷹であるリンが木を探す事で、無事に発見した魚の形をした【四角の実の木】を前に、全員は一時待機を余儀なくされていた。
「さて……見つけたはいいけど、どうする、アレ?」
円の腕の中では、にゃーくんもまた実が欲しいのかもがくように魚の木の場所へと興味を示す。
――だが、場所が問題であったのだ。
狭まった流域の中、丁度湧き出る水が落ちる位置で見え辛い位置に生えた魚の木には、既に多くの猫が集っている。
当然、それを目指す猫もまた増え続ける形となり、見た目からすれば猫地獄ともいえるほどの多くの猫が集まっていたのだ。
「猫すごいのだ! いっぱいなのだ!」
「そうだな、すごいぞ猫達!」
猫によりはっきりと魚の木を確認する事は難しいが、興奮する真央に対し、仄もまたこの異常ともいえる光景を前にやや高ぶった感情を抑えきれずにいる。
『とりあえず、ねこさんたちにどいてもらわないとダメだよね?』
そんな中で、海がスケッチブックに書いたそれは、完全な正攻法である。
だが、このメンバーの中に猫を傷つけてでも実を取る、と言った考えがある者は一人も居ない。
ならばどうするか、その作戦を考えるべく、猫達から少し離れた位置に全員は集まっていた。
「そうね。猫が木に登っている所を見るとそこまで深い場所ではないようだし、やりようにやってはどうにかなると思うわ」
千歳が何かを思いついたかのように、全員へとその考えを口にする。
それぞれが持ち寄った道具と、猫に引っかかれても恐れない勇気ある者。
その二つを用いて取り得る手段を。
「……いいんじゃないか? 俺は賛成だ」
千歳の案に、まずは刀が賛同を返す。
「そうでござるな。拙者のリンでは、あの位置から実を取るのは難しい。直接取る必要があるじゃろう」
一番早いのは鷹狩りの要領でリンを使った収穫を行う事であったが、多くの猫に囲まれている中ではそれも難しい。
何より、一歩間違えれば猫を傷つけてしまうかもしれない、と言った恐れがあった為に、零もまたそれを行うつもりは無かった。
「引っかき傷が出来た時は、自分に言ってもらえれば手当てしますから」
潤一はバックから取り出した幾つもの救急道具を全員へと見せる。
「俺も賛成しとくよー。あまくんも当然オッケーだよねぇ?」
「……あぁ、問題ないよ」
覚悟、と言った物を天野は瞳に宿し、伸幸への返答を返しながら猫達へ視線を向ける。
「となると、後はにゃーくんのお世話だけど……千歳ちゃん、頼める?」
「わ、私が?」
円の提案に、やや驚きを見せる形で千歳は問い返していた。
「もちろん。千歳ちゃんなら、ちゃんと見てくれるでしょ?」
にこやかに、そんな千歳に対し、心配要らないとばかりに円はにゃーくんを預ける。
「……分かったわ。ちゃんとにゃーくんを見させてもらいます」
きゅっと、腕の中に受け取ったにゃーくんを抱く形で、千歳は答えていた。
『それじゃあ、みんながんばろー!』
海の書き込みにより、全員が一斉に声を上げる。
――こうして、四角の実収穫作戦が開始されようとしていた。
【四角の実収穫作戦ー誘導係】
盛り上がるメンバーからやや離れた位置、上流側に居た猯利達にも、ついに猫達の行進の影響が出始めていた。
「ネコさんネコさん、ふにゃふにゃ~」
一匹の野良猫のおなかを触る形で、樹はころころと楽しげに野良猫と遊んでいた。
――実のところ、他のメンバーが見つけるより早く、樹(というより楓さん)の手により魚の木は発見していたのだ。
だが、多く居る猫達に対しての有効打が見つからず、さてどうしたものかと考えていた中で、上流側に多くの人が集まっていた事を三人が確認していた。
「あっちは大分盛り上がってるねー。私達も参加する?」
魚の木を見たい、という目的があった優梨乃にとっては、一応の目的は達成された事になる。
とはいえ、出来ればその実を自分が買っているバニラちゃんにも上げたい、と考えていた部分もあるにはあったのだ。
「……欲しいなら好きにするといい。俺はいらん」
既に猫の妨害により、猯利の釣りえさはほぼ盗られており、釣りそのものの続行もまた難しくなっていた。
その為に、口では否定しているが、いい加減釣りの邪魔をどかす為にも実を取ろうかと考えていた。
「楓さんに食べさせてみたいかもだけどね。僕じゃ無理っぽいよ」
線が細い樹にとっては、猫の引っかきは致命傷になりかねない。
血を吐くだけなら慣れて(?)いるが、必要以上の出血はさすがに樹にとっても辛いのだ。
「そっかぁ……じゃあ、どうしよっか――って、亜魚隈くん!?」
二人が話している側で、猯利はついに限界を迎える。
釣りえさを全て盗られ、その上でこれ以上釣りの続行が不可能と判断した為に、ついに猯利が動きだしたのだ。
「…………」
楓さんの働きにより確認した魚の木を目指し、猯利は着込んだパーカーで素肌をなるべく隠し、猫達へと向かい直進していく。
――手に持つは、マタタビの粉と猫缶。
くしくも、収穫作戦の中で誘導を行う者たちと同じ手段を用いて、猯利は魚の木へと向かい歩き出していた。
そんな猯利の行動を、当然作戦決行メンバーも見つける。
「おぉ……猫に集られても進んでいるのだ! 強いのだ!」
猯利の行動に、真央が歓声の声を上げる。
猯利はあくまで猫を払いのけるのではなく、自分に猫をひきつけつつ、持った餌等を使って道を作りながら魚の木を目指す。
――要は、猯利自身も猫そのものを傷つけるつもりは無い、と言った事であったのだ。
「まだ人が居たんだな……うむ、確かに強い」
ここに来て驚いてばかりだが、仄はそんな猯利にもまた感心を寄せる。
だが、感心してばかりも居られない。自分達は自分達の役割を果さなければならないのだから。
「……それで、何で俺はこんな格好をさせられているんだ?」
センリの元から、遅れる形でようやく真央達と合流した修の体には、真央と仄が用意したマタタビ袋が幾つか付けられている。
当然ながら、これに疑問を抱かないものはいない。
「修ちゃんは猫に好かれているのだ! おとりなのだ!」
『がんばって、やがみくん!』
特に【!】を強調する形で、誘導係へと参加している海が、修へとスケッチブックを見せる。
「本気か? いや、確かに猫に好かれているようだが……」
作戦を考える側がどちらかと言えば似合う修ではあるが、これではしっかりと巻き込まれる側に回ってしまっている。
だからこそ、多少のうろたえを修が見せてもしょうがない部分はあった。
「大丈夫だ、八神。お前なら出来る!」
こちらもこちらで、何の根拠も無い応援を仄が修へと口にする。
――実際の所、面白がっているだけだが。
「……あぁ、いいだろう。やってみせようじゃないか!」
少なくとも、現状ではセンリへの手土産としての情報を得る為に自分が体を張る必要があるのだ。
そして、情報を伝えた上で聞きたい事もある。その為に、修は覚悟を決める。
『みんな、じゅんびはいい?』
海の書き込みと共に、修を除いた三人は手にあるマタタビ袋と猫缶を確認する。
これにより、実を確保する為の道を作る為の誘導を行うのだ。
「始めるのだー!」
真央の号令と共に、ほとんど爆撃に近い形でマタタビ袋から粉が空中に散布される。
魚の木から離れていた猫ほど、こちらのマタタビに釣られて距離を離し、すかさず離れた猫へと真央と海の手で猫缶が用意されていく。
「うぉぉぉぉ……!」
手際よく進められる誘導に対し、一番の被害者と言えば修である。
誘導というよりも、猫の山を築くように集られ、既に姿すら見えないほどに猫塗れになっていた。
【四角の実収穫作戦ー収穫係】
各自の誘導が功を奏し、収穫係として配置された者達は、一気に川へと足を踏み入れる。
上流側、と言う事もあって水かさ自体は足首程度ほどしかない。
だがそれは、ある程度の体長を持つ猫であれば川を渡れると言う事も意味していた。
「痛い痛いー! ちょ、やめてー!」
猫避けスプレーなる代物を全員へと散布した伸幸ではあったが、実を取られたくない猫達はそれを意に介さず突撃してくる。
手の甲や足、そういった露出した部分に猫が魚の木へと行かせないとばかりに爪を立てていたのだ。
「ぐ……!」
「……我慢、我慢だ、僕……!」
「頑張るでござるよ、皆!」
魚の木に一直線に迎えるように、刀と天野、そして伸幸と零は円を囲うように進んでいく。
誘導により微かに開かれた道を進むのだから、当然ながら猫達の妨害は激しい。
だが、五人共に一切猫には手を出す事無く、まっすぐに魚の木へと向かっていた。
「もうちょっと頑張ってね! 後少しだから!」
もう少し水かさがあれば、泳いでいく事も可能だっただろう。
そしてそれは、円にとっても望むべき事であった。
しかし、現実としてこうなってしまった以上は、自分が是が否でも実を取らない限り猫の猛攻は収まらないのだから、出来る限り急ぐ形で円は走っていく。
――そうして、幾多の被害を乗り越え、円は一番初めに魚の木へと到着する。
「え……これ……」
話通り、近くで見れば確かに魚の骨を模した木である。
だが、問題はそこではなかった。頭辺りにつけた【四角の実】は、やや大きめのダンボールほどの大きさであったのだ。
「迷っててもしょうがないよね。とにかく……!」
大きさに驚きはしたが、まだ猫に手を付けられていない、水に漬かった実に円が手を伸ばす。
――だが、重い。まるで荷物が一杯に詰められているのではないかというほどに、円だけでは持ち上げられないほどの重量があった。
「私一人じゃダメね……刀くん、それに皆!」
円が声を掛け、それぞれが猫に引っ付かれたまま円の元へと到着する。
「なんだ、これ……随分と大きいな」
「実って言うより、物だよね、これ」
それぞれが口にする感想は、円と同じように驚きに近い。
「とりあえず、全員で持ったほうが早そうだねぇ。あんまりゆっくりしていると、全部食べられちゃいそうだしー」
「拙者も賛成じゃな。このまま手をこまねいていては、目的その物が無くなってしまう可能性の方が大きいように思うしの」
伸幸と零が円が考えていた事を即座に口にする。
「僕もそう思う。皆、一気に川岸まで持っていくよ!」
円の号令の元、五人は即座に四角の実を持てる位置へと向かう。
力を入れても崩れない程度の強度はある実を一気に持ち上げ、五人はそのまま川岸へと向かい歩き出していた。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月02日
参加申し込みの期限
2013年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月09日 11時00分
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