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ヒーローズ! ~終わりの始まり、始まりの終わり~
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風雲児 轟
の問いを受けて、
野菜原 ユウ
はかんばせに笑みを取り戻した。
「人々を《魔女の遺産》の力で統制する。争いのない世界の為の不自由、ってことだ」
そんなもの、と
屋敷野 梢
が声を張るよりも早くに、轟が頷く。
(もしかしたら、とは思ったが……)
そうして轟は、ユウへと躊躇うことなく声を投げた。
「野菜原、俺の仲間になる気はないか?」
「……あんたの、仲間?」
「有り体に言えば、スカウトってやつだ。俺とお前の考えは、ちょっと似てると思わないか?」
ユウの持つ《魔女の遺産》と、轟の能力、集めた人材。
それらがあれば、轟の考える世界平和の実現にまた近づく。
暫しの間の後――ユウは、にかっと明るい笑みを見せた。
「いいぜ。理想の世界が実現できるなら、上に立つことに大した意味もないしな」
「その言葉、忘れるなよ。まあ先ずは……早速共闘が必要、ってところだな」
言うなり、梢へと襲い掛からんとする轟。しかしそれを、
「――む? 宴はもう始まっていたか」
これは惜しいことをしたと、闖入者――
尾鎌 蛇那伊
の声が遮った。
「おい」
と、蛇那伊は梢へと水を向ける。
「あの金髪がユウとやらだろう。戦況はどうなっている?」
「……彼らは、たった今手を組みました」
「そうか。ならば、容赦なく叩き潰すのみ。……しかし、重畳だな」
にぃと、蛇那伊は口元に弧を描いた。
「もうひとりの男も、猛者の匂いがする。これは、より楽しき戦いの宴になろう!」
喜色を滲ませた声で言い、呼吸を整える蛇那伊。
練り込まれた気が全身を巡り、彼のロッコーンたる覇気がその身体を包んだ。
くくくっ、と、その唇から堪えようもなく笑みが零れる。
「待ち侘びたぞこの時を! 争いのない世界なぞ無用。その夢、打ち砕いてくれるわ!」
蛇那伊は最早、梢に目もくれない。
共闘、という考えは、彼の埒外にあるのだろう。
垣間見えるのは、強さへの渇望と、戦うことに狂った眼差しの色。
(それでも……数の上では2対2。勝機、あるかもしれません)
蛇那伊の纏う覇気、鍛え上げられた身体、研ぎ澄まされた感覚を映す双眸。
そのどれもが梢にとっては希望となり、轟達にとっては計画を乱す不協和音となった。
「狙うはユウ、貴様の首唯一つ! 争いのない世界などというふざけた妄想は叩き潰すのみ!」
宣言するや、疾風の如くにユウの元へと駆け出す蛇那伊。
その拳が唸るのを、立ちはだかった轟が両腕を交差させて受け止めた。
「っ……!」
奇しくも、両者とも、その能力は身体能力の強化だ。
複合型の能力持ちである蛇那伊が、特化型寄りの轟に比べてその点では不利なはずだが、
「お前の拳……中々、重いじゃねえか」
「ロッコーンだけに頼るような、無粋な戦い方は好まぬからな」
という具合で、蛇那伊は、能力で劣る分を補うだけの技を持っているのだった。
一歩身を引いて、お返しとばかりに鋭い回し蹴りを繰り出す轟。
その一撃は相手を確かに捉えたが――蛇那伊はただ、不敵に笑うのみ。
(っ、覇気が、防具の役割も果たしているのか……!)
瞬時に気付き態勢を整えようとするも、蛇那伊がそれを許さない。
「さらばだ、猛者よ。悪くない戦いだったぞ……と、言いたいところだが」
蛇那伊の眼差しが、後方のユウを油断なく捉えた。
「全て視えているぞ、ユウ」
「っはは、バレバレ? んでも……そこからじゃ、止められないだろ?」
ラムネ菓子が、ユウの口元へと運ばれていく。
それを阻止せんとする動きは、轟によって封じられた。
「っと、行かせないぜ!」
轟の拳を、軽くいなす蛇那伊。
しかしその隙を突いて、ユウがラムネ菓子を噛み砕いた。
ウインク一つ。途端――蛇那伊の身体が、瞬時に地面へと縫い付けられる。
重力という圧倒的な力が、蛇那伊の身体にみしみしと圧し掛かった。
「ぐ……!」
「そっちは小細工なしの真っ向勝負って感じだけどさ。こっちはこっちのやり方で行かせてもらうぜ」
にしし、と笑って、ユウは梢へと向き直る。
「あんたも、ついでに大人しくしてて貰おうか」
「……それは、どうでしょう」
頬に汗を伝わせながらも、梢は気丈に言い返した。
もう一度、ウインク。
しかし――ユウの能力はもう、発動しない。
代わりのように、蝶が一羽、ひらりと夜空へと舞い上がった。
「え……?」
「あなたの能力を、今、蝶に変えました。不可視のものも蝶に変える――私のハイパー・ロッコーンです」
梢が言う間にも、一同の頭上ではギシギシと不穏な音が響いている。
ユウの能力を蝶に変えると同時に、物質の蝶への変化を解除した梢。
とりどりの蝶の群れがベンチや、瓦解寸前のメリーゴーラウンドに戻り――微塵の容赦もなく落下を始める。
生まれた隙を、梢『達』は見逃さなかった。
「今です!」
「言われるまでもないわ!」
ユウの能力から解放された蛇那伊が、ユウの元へと再び駆ける。
その口にラムネ菓子が放り込まれれば、纏う覇気が何倍にも膨れ上がった。しかし。
「そう簡単にはやらせないぜ!」
蛇那伊の目前に、轟がまた、真っ直ぐに立ち塞がる。
「面白い! 猛者よ、まだ退かぬか!」
真っ正面から轟へとぶつかっていく蛇那伊。
落ち行くメリーゴーラウンドの残骸が奏でる歪な轟音が、瞬間、世界から全ての音を奪った。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月14日
参加申し込みの期限
2017年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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