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ヒーローズ! ~終わりの始まり、始まりの終わり~
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――廃遊園地にて
三つ編みを揺らして、
屋敷野 梢
は廃墟と化した夜の遊園地へと足を踏み入れる。
(私に下された任務は、
南波 太陽
、
五十嵐 尚輝
、
野菜原 ユウ
の抹殺……)
そして、その任務には、ある無慈悲な条件がついていた。
――ひとりでも抹殺できない場合、自らも対象に加えること。
政府の闇を体現する存在である梢に与えられた、不可能に近い命令。
それは、『屋敷野梢』という仮初の存在と、今は『屋敷野梢』を名乗る彼女自身の廃棄を意味していた。
(……バグのある機械なんて、必要ありませんからね)
隠す必要もなくなったと、『ヒーローズ・プロジェクト』も脱退した梢。
そうして梢は最期の仕事――野菜原ユウの抹消を果たす為に、この場所を訪れたのだった。
「おっ、もしかして、俺にお客サン?」
声に、いつの間にか伏せがちになっていた顔を上げる。
寂れたベンチに腰掛けて、ターゲット――ユウが、人懐っこくにししと笑った。
対する梢は、冷静な表情を崩さないままで、ユウへと問い掛ける。
「『争いのない世の中』に、自由意志はありますか?」
「なんだ、それ? 謎掛けか?」
「答えてください。この国は人間の国です。機械の国なんかじゃあ、ありません」
「だな、残念ながら。――機械の国の方が平和でいいんじゃない? なんて、俺は思うわけだけど」
「機械だけの平和だなんて、この廃遊園地と同じです」
「それこそ、最ッ高に美しいじゃん! あんた、一体何が不満なんだ?」
心底不思議そうにユウが首を傾げ、梢は一つ息を吐いた。
「やはり、戦うしかないみたいですね」
「あ、やっぱそうなる?」
にこにことしたまま、ユウがウインクを一つ。
途端、近くのベンチがふわりと宙に浮かび上がった。
「それじゃ、死んでもらうぜ。争いのない世界の為に」
「……今更、私という器の死などどうでもいいです」
梢は、ベンチをじぃと見遣る。
瞬き一つの間に、ベンチは、色鮮やかな蝶へと姿を変えた。
「――全てはこの国のため、この国で暮らす国民のため」
ユウが麗しの蝶を見上げる前で、梢は静かに、けれど力強く音を紡ぐ。
「正義がいて、悪がいて……強弱入り乱れた億もの人が生きるこの国で」
――その構図を、簡単に崩してはいけないんです。
「……綺麗事は、あんまり好きじゃないんだよなぁ」
梢の言葉を耳に聞いたユウの顔から、拭い取ったように笑みが消えた。
べきべきべき、と沈むような音を立てた後で、今度はメリーゴーラウンドが宙を舞う。
梢はそれも、あっという間に蝶の群れへと変えた。
(蝶なら……私の読みが正しければ、相手のロッコーンを防ぐはず)
果たして梢の読みは正しく、蝶は優美に自由に飛び続け、ユウはギリと歯噛みをした。
一つ息を吐き――梢は、政府の研究室での出来事を思い出す。
自分にも例のラムネ菓子を譲ってほしい、という梢の頼みに、
「屋敷野梢か。君はモレイビーではないと聞いているが。それに、じきに此処を去るとも」
と、
泉 竜次
博士は静かな声で言って、真っ直ぐに梢を見た。
「……理由が必要なら、話せることは話します」
「いや……ちょっと待ちなさい」
白衣のポケットを探って、泉博士は梢に、ハイパー・ロッコーン技術の結晶を手渡す。
梢は、幾らか驚いて泉博士の顔を見上げた。
「私はこれを、悪用するのかもしれませんよ?」
「俺は俺の勘を信じる。……ロックに生きろよ。人生はラブ&ピースだ」
言って、泉博士は少年のように破顔する。
だから梢は、少し笑って「さようなら」を言ったのだ。
「変な発明で、あまり政府を困らせないでくださいね」
梢のポケットの中で、ラムネ菓子がざらりと鳴った。
(まだ……まだ、タイミングじゃありません)
時間は、息が詰まるような密度を持って、ごくゆっくりと流れていく。と、その時。
「話は聞かせてもらったぜ!」
しゅたっ! と廃遊園地にヒーローの如くに舞い降りたのは、
風雲児 轟
。
戦衣着装を済ませたその姿も、間違いなくヒーロー『ザ・ストレイト』のそれだ。
しかし、轟は見た目通りのヒーローでは決してない。
「『パブリックエネミー』……!」
梢の唇から掠れた声が漏れるのに、轟はマスクの向こうで薄く笑った。
「俺の名前も、随分知れ渡ったもんだな」
轟は、公共の敵となることで人々の団結を促し、擬似的に世界を平和にする道を選んだ人間だ。
今や轟は、彼が目指した通りに、人々から恐れられている。
梢が警戒するのを前に、ユウが、轟の方へと鋭く眼差しを遣った。
「あんたが『パブリックエネミー』か。噂はかねがね。あんたも、俺に用事か?」
「俺のことを知っているなら話は早いな。質問の答えはイエスだが、敵対するかどうかはお前次第だ」
応じて、怪訝な顔になるユウへと轟は問いを零す。
「お前は、私欲で国を手に入れようとした『魔女』と同じ力をどう使い、世界平和を実現する気だ?」
轟の問い掛けを受けて、ユウは瞳を瞬かせると、口元ににっと弧を描いた。
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巴めろ
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ヒーローズ!外伝 ~消し得ぬ炎の上の日常~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月14日
参加申し込みの期限
2017年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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