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ヒーローズ! ~終わりの始まり、始まりの終わり~
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大天使 天吏
達が登場したことで起こった騒ぎを、
サキリ・デイジーカッター
は好機と断じた。
(利用できるものは何でも利用するさ。この隙に、任務を遂行させてもらおう)
赤の瞳を鈍く光らせ、サキリは混乱の只中を瞬間移動を繰り返して進んでいく。
誰もサキリを止めることは出来ない。そのはずだった。
(装置を破壊したら、最後にもう一度、奴の説得を試みるか)
一つめの綻びは、スペースの不足。
未だ勇ましく戦う者も、既にして倒れた者も。
一般人達の存在は、今や、
五十嵐 尚輝
の元を目指すに当たって立派な障害となっていた。
少しずつ、足場を探してはロッコーンを発動させる。
距離が短いほど能力の素早い連続発動が可能である為、さしたる不便は感じなかったが、
「っ、尚輝さん、来ます……!」
五十嵐の背の向こう、
御巫 時子
がサキリの存在に気づいてしまった。
その反応を見留めて、やれやれと、サキリは内心に息を吐く。
(面倒だね。でもまあ、大したことじゃない)
慢心、ではなかった。
何せ、時子や洗脳された一般人が五十嵐の盾となっても、
(僕はたったの1ミリの迷いもなく、彼女達を斬り伏せることができる。確実にね)
そういう覚悟と冷淡さが、サキリには確かにあったから。
故に、予想通りに五十嵐の前へと《誰か》がとび出してきた時、
「悪いね、無駄死にだよ」
サキリは、その喉元へと、本当に僅かの躊躇いもなくナイフを突き付けた。しかし。
(――!)
瞬間、大きく見開かれる、赤の双眸。
サキリの手が、立ちはだかった少年の喉元にナイフを当てたまま、ぴたりと止まる。
(この子は……。駄目だ……この子だけは、殺せない)
その少年は、サキリが投資をしている孤児院の子供だった。
運悪く、五十嵐達の計略に巻き込まれてしまったのだろう。
2つめの綻びを前に――サキリは気づけば、多数の小鳥爆弾に囲まれていた。
「っ……!」
滑らかなナイフ捌きで、少年を守るように爆弾を弾き飛ばしていくサキリ。
その幾らかはサキリの身を焦がしたが、彼を倒れさせるには至らなかった。けれど。
「か、は……」
ぽたぽたぽた、ぼたっ。
おびただしい量の赤が、サキリの口から溢れ出る。
燃えるような熱を帯びた腹部を見遣れば、少年のナイフが、そこを容赦なく貫いていた。
一歩ふらついて、サキリの身体は、そのまま横様に床に落ちる。
少年が、昏い眼差しでサキリを見下ろしていた。
(……やれやれ。思ったより、死ぬ時はあっけないものだね)
薄れ行く意識の中で、サキリはあの世に居る戦友達のことを想う。
自分は、彼らに笑われない死に方ができたのだろうか、と。
懐かしい声が聞こえた気がして――それきり、サキリは暗い暗い場所へと落ちていった。
「尚輝さん……」
時子が、声を震わせて五十嵐に縋りつく。
だから、今度は時子も、気づくことができなかった。
いつの間にかテレビクルー達から離れた天吏が、自分達の背後に迫っていたことに。
「こんばんは、いい夜ね」
囁くような声に、五十嵐がバッと振り返る。
その必死の形相を見て、周囲の目を掻い潜り五十嵐との接触を果たした天吏は、くすりと小さく笑った。
「そう警戒しないで。私は、貴方を助けたいの」
その証拠にマイクも捨ててきたと、天吏は両手を軽く上げてみせる。
「……どういうつもりです?」
「悪いようにはしないから教えてほしい。貴方達は、誰と対立しているの?」
絡め取るような天吏の問いに、五十嵐は唸るような声で応じた。
「全てです。政府も『アーク』も、僕達を縛るものは須らく僕の敵だ」
この答えに、天吏はにぃと口元に弧を描く。そうして、
「そう……教えてくれてありがとう」
と、赤いハイヒールで五十嵐の足をぎゅうと踏みつけた。
五十嵐の顔が痛みに歪んだのはほんの一瞬。
その眼差しが、すぐに、ぼんやりと曇った。
「……尚輝さん? 尚輝さん、どうしたんですか!?」
尋常でないその様子に、時子が今にも泣き出しそうな声を出す。
「……大丈夫。あと少しなんです……僕は、君と……」
「あら、随分と愛されてるのね。まあ、彼の言う通り大丈夫よ。死にやしないから」
口元に艶っぽい笑みを乗せる天吏を、睨みつける時子。
「一体、尚輝さんに何を……」
「さあ。何でしょうね?」
言うなり、天吏は踵を返した。
五十嵐は天吏の、前後数分間『大天使天吏』に関する記憶を曖昧にさせるロッコーンの餌食となったのだが、
(あの娘に話してやる義理もなし、ってね)
という具合で、手の内を明かすメリットは欠片もない。
本来なら時子にも同じ処置を施したかった天吏だが、彼女を守るように立つ五十嵐がそれを許さなかった。
(まあ、いいわ。自警団やクルーを連れて撤収撤収)
あとは、五十嵐の言葉が、天吏を目指す場所へと連れて行ってくれるだろう。
「これ以上の深追いは危険です! 悔しいですが一旦退きましょう!」
混乱の隙を突いて五十嵐と接触したこと等少しも覗かせずに、手際良く撤退の準備を整える天吏。
ハイヒールを鳴らして去りゆく天吏を殆ど睨むようにして見送って、
「……何だ? 五十嵐のやつ、様子がおかしくねぇか?」
ロッコーンで一般人の無力化に努めていた
水守 流
は、はたと気づいた。
そうして、目まぐるしく頭を働かせる。
「状況は……また少しおちついたか。おい、『ヒーローズ』!」
所属名で呼ばれて、一般人の拘束に勤しんでいた
椿 美咲紀
が流を振り返った。
五十嵐の爆弾に気を配っていた
新田 亮
も、鋭い眼差しを流へと遣る。
「見ろ、チャンスだ。やるべきことは……ま、俺が言うまでもねぇか」
「ああ――椿、決めるぞ!」
「はい! 頑張りますです!」
ポトスの蔓が、遠く遠く、美咲紀の意思のままに伸びていき、五十嵐の足を絡め取る。
「っ!」
我に返った五十嵐が、すぐさま大量の小鳥型爆弾を召喚した。
トリッキーな動きでこちらへと向かってくる爆弾を蔓が弾き、
(――さっきの隙、命取りだ、五十嵐!)
亮が操る強力な電気が、その隙間を縫うようにして五十嵐を目指す。
(これで、トドメだ!)
放った電撃は、最大出力。
目が眩むほどの眩しさを引き連れて、光の槍が、五十嵐を装置ごと貫いた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月14日
参加申し込みの期限
2017年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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