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ヒーローズ! ~終わりの始まり、始まりの終わり~
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――ビルの屋上にて
市街地にあるビルの階段を、政府側のエージェントたる
御剣 刀
はカツンカツンと音を立てて上っていく。
(……《魔女の遺産》、か。このまま放っておくわけにはいかない)
ならばと、刀は眼差しを細く、鋭くした。
(片っ端から潰していくしかないな。先ずは――
南波 太陽
が持っている《遺産》の回収)
腰に下げた日本刀の柄に、手を掛ける。
屋上へと続く冷えた鉄の扉は、もう目の前だ。
ゆっくりと、扉へと手を伸ばす。
ギィ、と軋むような音を立てて、扉は呆気なく開いた。
視界にとび込んでくるのは――場違いに美しい星空と、2人分の人影。
「――おい、南波!」
声を張る。名前に反応したというよりは音に惹かれたように、太陽が振り返った。
刀を捉える、一匙の光も湛えない、感情の色を持たぬ瞳。
そして、その胸元からは、宝石の原石を思わせる《何か》が覗いている。
(あれが《遺産》か……取り除くには……)
頭をフル回転させながら刀が太陽を見据える中、最初に動いたのは
高野 有紀
だった。
「南波の護衛か……情報通りだな」
すらりと、日本刀を抜き放つ。刀身が、星明かりに煌めいた。
「……邪魔をするなよ」
日本刀を油断なく構えながら、刀は冷静に頭を働かせる。
(《魔女の遺産》が南波にどういった影響を与えるか分からない、時間はかけられないな)
出来るだけ早く決着をつけようと、黒曜の双眸を光らせる刀。
刀が放つ気を察知したかのように、高野が、一歩前へ歩み出た。と、その時。
「――待ってくれ!」
一触即発の空気を破ったのは、扉からとび込んできた青年――
八神 修
の声だった。
声の方を振り向いた刀へと、修は息を整えながら声を投げる。
「俺も戦う。教え子を――高野を、救う為に」
修は、今は政治家として活躍しているが、政府側エージェントの元教官という肩書を持つ。
伸縮型の金属警棒が、修の手の中でぴしりとしなった。
刀は息を一つ吐き――すぐに、高野達へと視線を戻す。
「構わないが、相手が相手だ。手加減は出来ない」
「なら、トドメが刺される前に俺が高野を止めるさ」
目的の交わらない、奇妙な共闘関係。
ごく短く言葉を交わし終えるや、刀は迷わず、高野との間合いを詰めた。
姿勢を低くして――狙うは、高野の脚。
刀の一撃を際どく避けて、高野が己の手の甲にキスを零す。
身体能力を一時的に向上させる、彼女のロッコーンが発動された。
――ギュンッ。
刀が狙っている高野の脚。それ自体が刃物のような鋭さを纏って、刀を襲う。
それを、刀は自身の武器でぎりと受け止めた。
渾身の一撃を弾き返す、相手の体勢が瞬間崩れる。
その隙を突いて、刀は高野へと切り掛かった。
「っ……!」
「どうした? まだ、ここからだろう?」
ごく緩く、口の端を上げる。
鮮血が夜闇に舞う中、高野はすぐに体勢を立て直さんと動くも、
「高野! 目を覚ませ!」
その背を、修の警棒が強かに打った。
高野のかんばせに初めて感情の色が――苦悶の色が浮かぶ。
「ぐ、あ……!」
「その有り様はなんだ、自分自身として生きる為に『アーク』を出たのではないのか!」
叱咤するように声を張る修。
まるで、修と高野が、教官と教え子であった時分のように。
「自分を奪われてどうする! しっかりしろ、高野!」
「……奪われて、など、いない……」
息を荒くし、けれどまだ闘志を失わぬままに高野が声を漏らした。
「私は、野菜原様の為に『アーク』を去った……全ては、あの御方の理想の為に!」
陶酔し切ったようなその言葉に、修は目を瞠る。
(俺の言葉を彼女の心に届け、内側から洗脳を砕ければと考えていたが……)
身体能力が高められた状態においては、脳もまた活性化されているのではと修は考えた。
実際のところ、修の読みは半分は当たっていたのかもしれない。
無表情の仮面を被っていた高野から、多くの感情を引き出すことができたのだから。
しかし――高野の心は、修が考えていたよりも深く侵されていた。
(それに、『アーク』を離れたのも黒幕の思惑によるものだったとは……)
修は先に、高野に命を救われている。
信じていた、そして確かに存在していたはずの絆が、けれど今は遠くに感じられた。
「それでも……高野、俺は君を止めてみせる!」
「戯言を!」
ヒュン、と、高野の拳が修の腹部を狙う。
「っ、は……!」
呼吸さえ殺すような重たい一撃に、修はその場に膝から崩れ落ちた。
「高、野……」
掠れる声で、名前を呼ぶ。
高野は応じなかったが、それでもその眼差しは確かに、屋上のコンクリートに転がる修を見た。
その一瞬が――状況を、大きく動かす。
「そろそろ、俺の相手もしてくれよ」
声に、高野が反応した時には、もう遅い。
日本刀が月の明かりを宿し、高野の脚を、避けようもなく捉えていた。
狙い通りアキレス腱を斬るには至らなかったが、
「右脚、もうまともに動かないんじゃないか?」
高野の右脚は、刀が告げた通りの状態だった。
(だが――まだ、気は抜けない)
日本刀を汚した血を、流れるような所作で払う刀。
刀が敏感に感じ取っていたそのままに、高野はまだ戦うことを諦めなかった。
「まだだ……まだ……全ては、野菜原様の為に……」
片足を引き摺りながらも、もう一方の足で力強く踏み込んで。
高野が、拳を引いて、鬼気迫る様子で刀へと向かってくる。
常人ならば、その一撃をかわすことは叶わなかっただろう。けれど。
――ガチン!
刀は、ごく冷静に頭の中に撃鉄を落とした。
刀の持つ【加速】のロッコーンが、高野の攻撃をいなすことを彼に許す。
「決死の一撃……残念だが、決定的な隙、だ」
その声を、高野は背中に聞くことになった。
ぞぶり、日本刀が、高野の身体を容赦なしに貫く。
引き抜かれた刀身をぬらぬらと艶めかせる血の赤、ゆっくりとくず折れる身体。
「即死は狙ってないが、死んだら恨め」
血溜まりの中に凛として立ち、刀は真っ直ぐな声で言い放った。
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巴めろ
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ヒーローズ!外伝 ~消し得ぬ炎の上の日常~
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月14日
参加申し込みの期限
2017年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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