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ヒーローズ! ~終わりの始まり、始まりの終わり~
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髪をふり乱して、
御巫 時子
を背に守るようにしながら
五十嵐 尚輝
が声の方を見遣る。
その姿を前髪の奥の双眸に捉えて、五十嵐はギリと歯噛みをした。
「今度は『アーク』の人間か……!」
現れたのは、口元ににやと笑みを湛えた
水守 流
。
流は、五十嵐の言葉を意に介することなく、
椿 美咲紀
の方へと顔を遣った。
「洗脳された一般人を盾にしてるとは、こいつぁ『ヒーローズ』のボンボンにゃ荷が重い展開だな」
「……っ!」
美咲紀はきゅっと唇を噛み、爆弾をロッコーンで破壊しながら
新田 亮
も無言で流を睨みつける。
中々の言われようだが、一般人の存在が戦いを混迷させているのは事実だ。
美咲紀の複雑な表情を前に、流はハッと笑った。
「しかしまあ、元同僚の不始末で国が混乱するのはいただけねぇな」
しょうがねぇ、と、呟くように零す流。
「面倒くせえけど、ここは手を貸すぜ」
「えっ!?」
驚く美咲紀へと、流は再び声を投げた。
「おい、さっきみたいに一般人の動きを止めろ。出来るだけでいい」
「……わかりました、なのです」
考えた末に、美咲紀はこくと頷いて、ポトスの蔓を自在に操る。
それが一般人達を絡め取っていく中、美咲紀は思案した。
美咲紀の目には、五十嵐は洗脳した一般人を肉の盾としか見ていないように見える。
(このまま、五十嵐さんの悪行を放っておくことはできないのです!)
美咲紀の正義が、それは良くないことだと言っていた。
ならば、今は所属を問うている場合ではないと、美咲紀は真っ直ぐに判断したのだった。
「まさか、『アーク』の力を借りることになるとはな……」
そうは言いながらも、亮も流へと向かう爆弾を処理していく。
こちらは正義の為ではなく、只管に任務の遂行を目指して、流へと力を貸した。
美咲紀と亮、想いを異にする2人のエージェントの援護を得て。
流は、倉庫の中央へと歩みを進め、そこでぴたと足を止めた。
「俺の能力はよぉ、ガチのタイマンにゃ不向きだが……」
――こういった大量の盾を無力化するのにゃあ、結構向いてるんだぜ?
にぃと口元に弧を描いた後で、流はおもむろに声を張った。
「いいか? 合図をするまで、俺の半径10メートル以内には近寄るなよ。それじゃ、いくぜ!」
言い放つなり、流は「ソウルスティール!」と叫び手を宙に掲げる。
それが、流のロッコーンの発動の合図。
流を中心として、辺りの生物――今宵の対象は一般人達だ――からエネルギーが奪われていく。
エネルギーを吸収された一般人達は、大きく疲労し、或いは項垂れ、或いは膝を折った。
敵味方を問わず範囲内の相手を対象とする為、使い勝手の悪い流の能力。しかし。
「死にはしないが結構疲れるんで気をつけろよ。……って、もう遅いか」
流はその特性を熟知し、完全に自分の物としているのだった。
「へえ、やるものだね」
その手際を眺めていた
サキリ・デイジーカッター
が、声を漏らす。
「そりゃどーも、ってな」
流がけらりと応じる中、蔓の拘束を解いて、美咲紀は肩で息をした。
(つ、疲れたぁ。……だけど)
前を向く。気づけば状況は、随分と好転していた。と、その時。
「皆さん……見てください! これがこの社会の縮図です!」
倉庫内に突入してきたスタンガン等で武装した一般人に、テレビクルー達。
彼らを率い、カメラに向かって切羽詰まったような声を張るのは、
大天使 天吏
だ。
「大天使……反モレイビーの活動家か」
その姿を横目に、厄介な輩が来たもんだと流は毒づいた。
流の言葉通り、天吏はモレイビーの危険性を世に訴える活動家だ。
具体的には、NGO組織『平和への翼』の代表であり、有名なコメンテーターでもある。
しかし、その裏の顔は、この場に居合わせたうちの、ただのひとりも知らない。
政府・反政府関係なしに取り入れそうな相手に接触し私腹を肥やす悪女、それが天吏の真の姿だ。
天吏は今日も、表と裏の目的の為にこの倉庫へと乗り込むことを決めた。
天吏は日々、テレビを通し、モレイビーによる事件を世に知らしめた。
目的は、モレイビーに対する悪感情の植え付け。
結果、非能力者の中には『平和への翼』への支持者がごく地道に、けれど着実に増え、
「我々は、自衛のための装備を持った自警団部隊を持つことを宣言します!」
という発表も、賛否両論あれど組織の勢いを失わせるには至らなかった。
そして、此度の事件の情報を入手した天吏は、これを好機と捉えたのだ。
行方不明になった一般人の救出を建前に、自警団を出動させた天吏。
天吏自身も現場へと赴くと聞けば、命知らずのテレビクルー達も同行を申し出た。
そうして天吏は、倉庫の前、マイクを手にカメラへと真摯な面持ちを向ける。
「ここで一体何が行われているか知りませんが……突入します!」
声には、上手に作った緊張の色を纏わせて。
天吏はそう宣言し、倉庫の中へと足を踏み入れたのだった――。
倉庫内部を見渡しながら、天吏は内心にほくそ笑む。
ぐったりとした様子で蹲る者、血塗れで倒れ伏す者。
カメラはゆっくりと、彼らの姿を捉え、生中継で民間に運んでいく。
そんな最中に真っ直ぐに立つモレイビー達は、皆、悪役のように見えるだろう。
(ふふ……運がいいわね。いい絵が撮れたわ。民衆を誑かすのに丁度いい絵が、ね)
一方で、明らかに劣勢の一般人達も、手には武器を握っている。
戦いに身を投じた者全てが、画面の向こうの視聴者の目には悪人に映るかもしれない。
(本当に上手い具合ね。さあ、私の手のひらの上で、思う存分踊って頂戴)
そんなことを思いながら、天吏はさも痛ましいような顔をして、中継を続けるのだ。
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ヒーローズ!外伝 ~消し得ぬ炎の上の日常~
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月14日
参加申し込みの期限
2017年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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