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寝子島高校
【卒業式】春爛漫。寝子島高校の卒業風景
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【証書授与(2)】
2年2組担任、
伊東 大志
先生が言いました。
「伊勢さん。良かったら卒業式の証書授与の時に、演奏をお願いできませんか?」
「私が?」
伊勢 エリカ
はどうにも、戸惑ったものです。
「伊勢さんはチェロを嗜んでいるのですよね。卒業生を送るのにふさわしい音楽を、ぜひお願いしたいと思いましてね」
自信が無いから、というわけではないのです。むしろエリカに自信というものはいささか無駄なくらいにあふれまくっているものでして、そういうことではないのです。
「……分かった。引き受けよう」
「そうですか、それは良かった。では、よろしくお願いします」
そうして大役を引き受け、演奏を終えた
夢宮 瑠奈
と笑顔でバトンタッチ。ステージへ上って一礼し、据えられた椅子に腰かけ愛用のチェロの弦へと弓を這わせる段階になってもなお、エリカの胸はどうにも、ふわふわとしたままです。
(……あまり、実感が湧かぬものだな。先輩方が、今日を境に卒業するなどと……)
剣道部に華道部、歌留多同好会、生徒会にも所属するエリカは、そうした活動を通じて先輩たちと触れ合うことも多く、印象深い思い出はいくらあげてもキリがないくらいです。
だからこそなのか、そんな先輩たちが今日と言う日に卒業を迎え、この校舎を巣立っていくことに、エリカはどこか現実感を感じられずにいるのでした。
(先輩方だけではない。来年は私自身が、卒業生としてこの場に立つことになるのか)
もちろんその前には、受験という一大イベントが待ち構えてもいるのですけれど。それすらもエリカには、何だか遠いことのように思えてしまって、ふわふわとして。
(……いや)
エリカはふと、気づきます。
(実感など湧こうと湧かぬまいと、先輩方は今日、卒業する。ならば……なんだ。私がするべきことといったら、単純ではないか)
弓を引きます。重厚な音色、けれど明るく前向きになれるようなメロディ。曲は、エドワード・エルガーの『愛の挨拶』をチョイスしました。裏手で音響係の
鴻上 彰尋
が流してくれるピアノの伴奏へ添わせて、エリカはそこにごくシンプルな想いを込めて、
(先輩方の、高校最後の晴れ舞台。私が、美しく飾ってやろうではないか)
やがて、演奏へと没頭していきました。
旭 雪彦
先生が、担任する4組の生徒たちの名前を読み上げていきます。
「
坂内 梨香
!」
「はい」
一部の生徒たちにとって、彼女の姿が校内にあり、そして今日卒業するのだという事実には、どこか違和感を感じてしまったかもしれません。何しろ梨香といったら、宝の島を追いかけたり、オカルト事件の調査会社を起ち上げたりと、とにかくスリルや冒険が似合うのです。彼女とともに多くの経験をした
サキリ・デイジーカッター
もまた、どこか夢心地で、梨香が証書を受け取る様子を見つめました。
5組の担任、
早川 珪
先生が生徒たちを呼ぶのに当たっては、恋する
綾辻 綾花
が嬉しそうに瞳を輝かせましたけれど、本日の主役は卒業生たちであるもので、ここは割愛させていただきつつ。
「
壬生 由貴奈
!」
「はぁーい」
ちょっぴり間延びした声には、彼女を慕う多くの後輩たちが、思わず笑みを浮かべます。たとえば、
屋敷野 梢
。
優木 遥斗
。
卯木 衛
。
御剣 刀
。由貴奈はそんな彼らへ、いつもと変わらず眠そうな顔で、ひらりと手を振りました。
「
矢萩 咲
!」
「はい!!」
気合迸る、剣道部員にして風紀委員な咲。ちょっぴり怖い鬼矢萩、けれど彼女にもまた、多くの後輩たちが尊敬と寂寥の瞳を向けています。咲はその中に、愛しい
七峯 亨
のウィンクと、波打つピンク色の髪をちらと見つけたような気がして、ふわりと微笑みました。
6組の
ジャン・ポランスキー
先生は、ちょっぴり感極まりつつある様子。目を閉じて天井を仰いだ後に、
「
入江 みつび
!」
「はーい!」
元気いっぱい、みつびは証書を受け取りがてらに、
「はいじゃあ、そこでボビナムの演武をひとつよろしく!」
なんて理事長先生の無責任なフリにも、快くお答えしまして。しゅば、しゅばしゅばば! 鋭いケリの2、3発も披露すると、場内からは大きな拍手が巻き起こりました。
チェロを奏でながら、エリカの脳裏にもまた、思い出は再び巡ります。
(とりわけ印象深いのは、やはり……剣道部の
強化合宿
だろうか。ふっ、私をもってしても、あれは厳しかったな……)
地獄、悪魔などと不穏な言葉を冠する伝統のメニューをこなし、副部長として務めた時のことを、エリカはいまだありありと思い浮かべることができました。先ほど壇上へ上がった、元部長の咲との一騎打ち……あの時の高揚や、敗北を喫した悔しさも。
3年生から後を託された、肩に感じる重みもまた。
(ああ。そうか。これが、卒業するということか……)
ようやくにして、実感は今のエリカへと追いつき、胸を埋めていきます。弓を引く手へと、重たくのしかかり始めます。彼女が背負った、責任の重みが。
(……ふっ。面白い!)
もちろんエリカは、それに潰されてしまうような弱さなど、持ち合わせてはいません。
人の上に立つこと。指導者たることを志す彼女には、そんなもの、背負って当然の重みなのです。
エリカは一心に演奏を続けながら、それを教えてくれた先輩たちへと、心からの感謝を述べました。
(卒業おめでとう、先輩方。後は私に、任せるといい。振り返ることなく……いってらっしゃい)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
38人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月18日
参加申し込みの期限
2017年03月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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