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寝子島高校
【卒業式】春爛漫。寝子島高校の卒業風景
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【新しい朝】
澄んだ空気に満ち満ちた、何とも気持ちの良い朝でした。
早めに起きだした
仙藤 紫
は、どこかみそぎのような気分でシャワーを浴び、いつもより少しばかり丹念に髪を乾かし、制服を身につけます。
(これを着るのも、今日限り……ね)
今日という日を境に、きっともう袖を通すこともないであろう、寝子島高校の制服を。不意に紫の胸へと湧きあがった感傷の念は、ちょっぴり寂しげな微笑みとなって、彼女の顔を彩りました。
「……行ってきます」
紫は今日、卒業式を迎えます。
慣れ親しんだ学び舎を飛び出し、新しい世界へと向かって歩み出す、巣立ちの時です。
式が始まるまでには少し間があり、寝子島高校の校舎はひっそりとして、いまだ眠っているかのよう。
あえてこんなにも早い時間にやってきたのは、式の前にもう少し、校内のあちこちを見て回りたかったからです。
(色々と、思い出すわね。この校舎には、ふふ……ずいぶんと振り回されたもの)
まずは講堂を訪れた紫は、ゆっくりと思い出していきます。この校舎にまつわる思い出は、こうして振り返ってみると、思いのほかたくさんありました。
(ああ。そうそう。1年生の頃、初夏の全校集会。私、倒れてしまったのよね)
壇上で熱弁を振るう校長先生。シトラス・ガムダンのありがたーいお話を聞いているうちに気が遠くなり、ぱたりと倒れてしまったのも、今となっては良い思い出と言えるかもしれません。
何しろ紫が進路を決めることとなったのは、それがきっかけだったりするのです。
(人前で長広舌を振るう人の気が知れなくて、どういう心理なのかしら……なんて。そのことがあって、心理研究者かカウンセラーへの道を目指そうって思ったのよね……、……? 何かしら)
ふと。気づくと講堂に、どこか遠い、ざわめきの声が響いていることに気づきます。
壇上には、弁舌を振るう校長先生。それが幻であることは、紫にもすぐに分かりました。なぜならその姿は、まさしく紫が進む道を決めることとなった、あの日の全校集会とまったく同じ光景であったので。
「……また、不思議なことが起きているのね」
そういえばこのところ、そんな噂が同級生や卒業生たちの間を巡っていたような気もします。
校内の印象深い場所を訪れると、思い出がまるで走馬燈のように、周囲へ蘇るのだと。カタカタとフィルムが回る音でも聞こえてきそうな、どこか色あせていて、古ぼけたような……けれどとてもあたたかい、あの日の光景が。
「ふふ……」
不思議ではありつつ、イヤな感じはしません。懐かしい思い出を眺める目で、紫は自分がぱたりと倒れ込む様子を見つめます。気付かずに話し続ける、おとぼけな校長先生も。
卒業という区切りの日。過去の自分を振り返るべく、校舎を巡り歩くのも、きっと悪くはないでしょう。
紫は講堂を出ると、南校舎の1階へ向かいます。
ほどなくふわりと、紫を取り巻くように映像は蘇り、高校1年生の初々しい紫とクラスメートたちが、周囲で忙しく立ち回り始めます。
(1年の寝子祭ね、これは。海賊船喫茶だなんて、今考えるとおかしいわね)
着物に裾の短い袴を履いた、微妙に和風な海賊姿。紫は英国からやってきた女海賊アン・ボニーと、丁々発止! ホウキを剣代わりにチャンバラを披露。
(……何をやってたのかしら)
苦笑いしながら、2階へ上がります。
2年生の寝子祭では演劇に携わり、これまた奇妙な役回りとカオスな脚本に、紫は頭を抱えました……そう、ちょうど蘇り始めたこの映像のように。競泳水着を着た天才科学者……のような、今思い返しても良く分からない役柄でしたけれど、
(まぁ、今となっては……よね)
それもまた、楽しい思い出と言えるかもしれません。
もちろんのこと、その対極となる辛い記憶もまた、脳裏へと、そして周囲へと蘇ります。
「ああ……」
淡く切ない、恋をしたこと。
短い恋が、終わりを迎えたこと。
廊下の窓から校庭を覗くと、立ち昇る煙が見えました。あそこでうずくまっている自分が、恋人に宛ててしたためた手紙を、出しそびれたそれを焼いているのだと、紫は知っています。
思い出は走馬燈。きらきらと輝き、くるくると回り、巡り、紫を包み込んで。
やがてゆるりと、解けて消えていきました。
(……そう。そうね。全て……)
この校舎が育んだ、大切な、紫の思い出です。
「あら」
北校舎を出ると、紫はそこに、ひとりの女の子が佇んでいるのを見つけました。
「あなたも、ずいぶん早いのね。式はまだ始まらないわよ」
あえて話しかけたことに、何か理由があったのかは分かりません。最後だから。どこかで、そう考えたのかもしれません。
「む? ああ。わらわは、式には出ぬよ。最後に、この校舎を眺めておこうかと思っての……」
斉田 珠喪
はそう、ひとり言めいてぽつりとつぶやいて、目を細めました。
彼女は、まだ1年生のようです。
「……最後って?」
首をかしげた紫へ、珠喪はころりと笑い、言いました。
「わらわも、今日。この校舎から、旅立つのでな」
詳しい事情は分かりません。けれど紫は、そんな彼女のたたえる表情に、今さらながらに気づきました。
今日という日に卒業するのは、何も自分たちだけではないのだと。
ごく単純な意味に思えていた卒業という言葉には、思いのほか、多様な想いが込められているのだと。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
38人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月18日
参加申し込みの期限
2017年03月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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