何かを終えるのは、新しく始めるためである。
──シトラス・ガムダン
今年もまた、この時期がやってきました。
楽しい思い出と、辛い思い出と、寂寥と、感謝と、苦悩と、友情と恋と、そして全てを胸へと刻み学び舎を巣立つ、この日が。
「ほっほっほ」
彼はゆっくりと、窓から気持ちの良い朝日が差し込む廊下を歩きます。
寝子島高校校長、
雨宮 草太郎にとってももちろん、今日は特別な日なのです。
卒業を迎える3年生たちも、彼らを送る1、2年生たちも、そろそろ登校し始めている頃。
「チャオ♪ 卒業おめでとう。ほっほっ」
「やあ、おはよう。卒業式日和だねぇ」
「おはよう、うん、気持ちよく卒業生を送ってあげようね。ほっほっほ!」
彼に挨拶をしていく生徒たち、その表情はさまざまです。
清々しい笑顔。少し沈んだ空笑い。向こうには、早くも泣いてしまっている女の子や、緊張でガチガチになっている男の子もいます。
そんな卒業生たちを、残る在校生たちはあたたかな眼差しで見つめています。
私立寝子島高等学校の3年生たちは、今日、
卒業を迎えます。
この校舎とも今日で、お別れ。
3年間の締めくくりに、感謝を込めて、お世話になった校舎を掃除するのも良いでしょう。
心残りがあるなら、後悔のないよう済ませておくのも良いかもしれません……ずっと気になっていたあの子に、気持ちを伝えるとか。
卒業生は先生や後輩たちへ、在校生たちはお世話になった先輩へ、何か言葉を残したなら、それはずうっと心に刻まれる思い出となるのでしょう。
「ほっほ。悔いの無いようにね」
雨宮校長はゆっくり、ゆっくりと校舎を回りながら、生徒たちの顔のひとつひとつを眺めては、ほっほっと微笑みます。
今日という特別な日は、一生に一度しか訪れないのですから。
そんな日に浮かべる彼らの笑顔ときたら、どんなに素敵なことでしょう……!
墨谷幽です。高校生活3年間の締めくくり、卒業式のシナリオを担当させていただくことになりました。
節目の日を一生懸命描かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!
このシナリオの概要
ついにらっかみ!タイムも1年の時を巡り、3年生は卒業式の日を迎えることとなりました。
このシナリオでは、卒業式の前日から当日の夜にかけてを、順に描写していきます。
卒業する3年生は、卒業を前にやっておきたいことをやってみたり、卒業後に何か新しいことを始めたり。
3年生を送る1、2年生は、卒業生を気持ちよく送り出すために何かをしたり。お祝いの言葉をかけたり。
卒業生の親族や関係者は、彼らの晴れの姿に涙したり。
卒業式にまつわるアクションなら、何でも構いません。
また卒業式には1、2年生の在校生も出席し、在校生と卒業生がそれぞれ1組ずつ、
『送辞』と『答辞』を行います。
内容に決まりはなく、スピーチをするのはもちろん、歌を歌ったり、ダンスをしてもOK!
我こそはと思う方は、ぜひ立候補してみてください。
なお、卒業式を間近に控えた寝子島高校のあちこちでは、不思議な現象が報告されていたりもするようです。
何でも、学校の敷地内の思い出深いスポットを訪れると、学校生活での印象深い記憶が、まるで走馬燈のように
周囲へ蘇るのだとか。
恐らくは神魂による現象だと思われますが、せっかくなので懐かしい思い出に浸ってみるのも良いかもしれません。
3年生にとっては、一生に一度の高校の卒業式です。
皆さんは、どのように過ごされるでしょうか?
記念品の贈呈
卒業生は、卒業式の終了後に、在校生が屋上からまく紙吹雪の中、並んで中庭を歩きパレードをします。
パレードのゴール地点では、記念品が手渡されることになっています。
卒業生(3年生)のPCの皆さま全員に(当シナリオへの参加・不参加に関わらず)
『卒業生を送る会』実行委員会が中心となって作成した寄せ書き文集『追い風』が記念品として贈られます!
※記念品アイテムは、すべての寝子高3年生PCさんに対して、
リアクションの執筆中に(公開までに)プレゼントされる予定です。
※留年して卒業できない生徒は、本来は受け取りません。
手違いで受け取ったことにするか、お手数ですがご自分でアイテムを破棄してください。
アクションでできること
アクションには、【1】~【4】のどれか1つをお選びいただき、行動をお書きください。
卒業式では、在校生と卒業生がそれぞれ『送辞』と『答辞』を行います。
前向きで、卒業と言う門出にふさわしい表現であれば、スピーチ、歌や音楽、ダンス、演劇などなど、
内容は自由です。
『送辞』と『答辞』を行う生徒は、在校生と卒業生からそれぞれ、1組ずつが選ばれます。
選ばれる基準は、立候補者だったり、先生からの指名だったりします。
(きっかけはアクションで自由に決めてOK)。
どちらも1人から複数人のグループ単位で行うことができ、その際クラスの制限などはありません。
(別のクラスや学年同士のグループでもOK。※送辞は1~2年生のみ、答辞は3年生のみ)
立候補したいという方は、参加確定後48時間以内に、コメントページにて【立候補】と宣言してください。
グループ参加の場合は、【代表者名】、【グループ参加者名の一覧】も明記してください。
立候補者、グループが複数いる場合は、宣言時のサイコロの右の目が高い方が採用されます。
右の目が同じ場合は左の目も参照し、どちらも同点の場合はNPCがサイコロを振って決定します。
※希望者がいない場合は、NPCが何かやります。
【1】『送辞』『答辞』を行う ※選ばれた方のみ
送辞、答辞を行うことになった方は、こちらをお選びください。
発表の内容は、自由にお書きください。卒業式にふさわしい前向きなものであれば、表現方法に制限はありません。
内容は全て詳細に記載されても構いませんし、要所からアドリブで膨らませることも可能です。
なお、複数人で参加される場合は、必ず【GA】(グループアクション)の記載をお願いいたします。
【2】卒業式前日~式の直前までの行動を描写する
卒業を前にやっておきたいこと、先生や後輩たちにかけておきたい言葉。
あるいは在校生が、卒業する先輩たちにかける言葉、一緒にやっておきたいことなど。
式を目前に控えた、前日から直前までの出来事を描写したい場合はこちらへ。
【3】卒業式の最中の行動を描写する
主に、卒業生が卒業証書を受け取るシーンを描きます。
寝子島高校の卒業式はかなりおおらかで、証書受け取りの際、卒業生は何かひと言マイクに述べたり、
ちょっとしたパフォーマンスを行ったりすることになっています。
校長先生が「ほっほ。ひと言どうぞ」とマイクを向けたり、理事長先生に「はい、そこで一発芸を披露して!」と
無茶ぶりされたり。もちろん、自分から進んではっちゃけるのもOK!
なお希望者は、あらかじめ申し出ておけば、仲の良い友人同士で同時に受け取ったりすることも可能です。
また、卒業生が証書を受け取っている間は、在校生が音楽を演奏したり、卒業生へ送るエールの言葉を
読み上げたりすることになっています。
こちらも自分から立候補するのはもちろん、先生方に無理やり押し付けられてしまうこともあります。
送辞や答辞と同様、内容は自由ですが、あくまで進行の邪魔をしない程度のものに限ります。
感動のシーンを盛り上げたい方は、こちらへどうぞ。
卒業式の最後には、全員で校歌斉唱を行います。
歌詞はこちら。歌うのは表の校歌です。たぶん。
【4】卒業式後の行動を描写する
無事に卒業式を終えた後、新しい一歩を踏み出した卒業生の、抱負や思い。
あるいは彼らへ在校生がかけるお祝いの言葉や、定番の第二ボタン贈呈などなど。
新しい一歩を踏み出した卒業生や、見送る在校生との触れ合いなどを描写したい場合は、こちらへどうぞ。
そのほか、上記と合わせて、
・思い出深いこと(シナリオ名やURLをご記入ください)
等お書きいただけましたら、参考にさせていただきます~。
その他
●参加条件
特にありません。どなたでもご参加いただけます。
ただし、上記の【1】については、コメントページで立候補し、送辞及び答辞を行う方のみとなります。
また、卒業生とは直接関係の無い方(社会人など)でも、『卒業』というキーワードにふさわしいアクションなら、
ご参加いただくことも可能です。
(例:卒業式の時期を迎え、自分の卒業の日の思い出を振り返る など)
●舞台
【1】【3】は、寝子島高校が舞台となります。
【2】【4】については、寝子島高校周辺、あるいは寝子島島内の指定の場所が舞台となります。
●NPCについて
寝子島高校に関係のあるNPC(教師、学生)に限り、アクションにて絡めていただくこともできます。
ただし、卒業式にふさわしい内容、シチュエーションでのアクションに限ります。
場合によっては採用されない可能性もありますので、あらかじめご了承くださいませ。
(認められる例:【2】でNPCに最後の挨拶をしにいく。【3】でNPCと一緒に音楽を演奏。
【4】でNPCと一緒に卒業生をお祝い。などなど)
●備考や注意点など
※今回のシナリオには参加していないPC、卒業式には関わらないNPCに関するアクションは基本的に
採用できかねますので、申し訳ありませんが、あらかじめご了承くださいませ。
以上になります。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております~!