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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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【星幽塔】第六階層 彷徨い星と動かぬオルゴール
起：魔女を狙うは……。
――第六階層・某所
ステラによって呼び出された冒険者達は、一見平穏そうな雲海に戸惑っていた。だが、彼らを見つけたステラは、今にも泣き出しそうな顔で彼らを出迎えた。
「早くなの！ 早く助けて欲しいの！」
「わかった。案内してくれ、ステラ」
焦るステラに対し、ヴェルト・レトランジェはため息混じりにそう言った。
ステラの案内でヴェルトたちは洞穴に横たわる黒衣の魔女……やぎ座のアステリズムと対面した。
黒衣の魔女は額に汗を滲ませながら、酷く怯えているように見えた。悪寒がするのだろうか？ 小刻みに震えている。右肩には酷い怪我をしており、その傷口の周りがうっすらと紫色に変色していた。
ステラ曰く、悪夢に囚われた彼女の力が暴走し、銀の龍が虚空でくるりと回るたびに地震が起こっているという。早く彼女を助けなければ第六階層は抜け落ちてしまう、とも。
（『このまま』が続いていいわけねぇだろ！）
卯木 衛はぎゅっ、と拳を握り締めて表情を険しくした。その様子に何かを感じ取った来島 アカリが問うと、衛はその場にいる冒険者達へと口を開いた。
「俺が知っているこの階層の事情を言っておく。とっても重要な事だと思うから」
そう言い、衛は顔を上げる。
――あの時は来てくれなかったくせにッ！！
魔女の叫びが、第六階層での戦いに参加した者達の脳裏に蘇る。顔を上げたアカリに衛は１度だけ頷き、再び口を開く。
「彼女の前任だったやぎ座のアステリズムは、彼女を含む第六階層の人々を虐げ、恐怖で支配していたらしいんだ。そして、そいつと同じ痣が浮き出た彼女を、人々は恐れ酷い扱いをした。だから、彼女は深く傷つき……歪んで、前任者と同じ道を辿ってしまったんだ」
第六階層の事情を知らなかった面々は息を飲み、知っていた者たちは表情を引き締める。そして、ステラから齎された追加情報では、やはり第六階層の住人達の多くは彼女をよく思っておらず、一部の人間たちは彼女を倒そうとしているらしい。
衛は拳を握り締めたまま、ハッキリとした意思を言葉に乗せる。
「俺は、彼女を……『あの時はきてくれなかった』っつった子を『今』、助けたいんだ！」
力強い言葉に、アカリも、他の者たちも、決意した。ステラは彼らならばやぎ座のアステリズムを助けてくれる、と安堵したのだろう。壊れたオルゴールを見せてくれた。
魔女の宝物であろう、パーツの欠けたオルゴール。その失われたパーツを取り戻し、魔女を悪夢から救う。それが第六階層の危機を救う手立てだとステラは語った。
銀の歯車は第六階層、嘗て魔女がいた城に。硝子の歯車は第五階層、騎士団の詰め所に。そして、黒い螺子巻きは第四階層のとある商人のところに。
在り処を告げたステラに、冒険者達が頷く。
「それじゃあ、第五階層は俺達で向かおう」
そう言ったのは優木 遥斗。彼の他、鎌八 まもる、サキリ・デイジーカッター、御剣 刀が名乗りを上げる。
「魔女の城には、私達で向かうわ」
次に口を開いたのは椎井 莉鳥。彼女の側に集まっているのは新田 亮と椿 美咲紀、八神 修。その４人に、途中まで一緒に連れて行って欲しい、と言ったのは鴻上 彰尋だった。彼はこの階層の住人の様子が知りたいようだ。
「第四階層の方に私達で向かいます。黒い螺子巻きをとってくればいいんですね」
そういったのは、背中に機械の翼を背負うプリムローズ・ブライト。傍らにはアカリがおり、この２人で商人のところに赴くようだ。
プリムローズは、義手を見、そして壊れたオルゴールを見る。なんとなくそれと機械人形のような自分が少し重なる気がしているようだ。
（魔女さんの肩の傷、とっても痛そうです）
僅かに抉れている上、傷の周りが紫色に変色しているのを見、リリエル・エーテライトの表情が曇る。
「ステラちゃん！ この傷を治す薬、知りませんか？」
「この傷には、第三階層の『不死鳥草』っていうオレンジ色に輝く葉っぱが効くの。暑い所に生えているみたいなの」
ステラの言葉をリリエルはしっかりとメモする。傍らの常闇 月もまた、真剣な表情で話を覚えようとしていた。
「……癒しの光を与えてみたが、幾分か表情が和らいだ程度だな」
今まで魔女の様子を見ながら治癒の光を与えていたヴェルトが呟く。彼は他の薬草も使った上で『不死鳥草』を使ったほうがいいかもしれない、と考えながら「第三階層に、採りに行こう」と言った。リリエルと月が頷きあう。どうやら、この３人で行くようだ。
――第六階層・某所
ステラによって呼び出された冒険者達は、一見平穏そうな雲海に戸惑っていた。だが、彼らを見つけたステラは、今にも泣き出しそうな顔で彼らを出迎えた。
「早くなの！ 早く助けて欲しいの！」
「わかった。案内してくれ、ステラ」
焦るステラに対し、ヴェルト・レトランジェはため息混じりにそう言った。
ステラの案内でヴェルトたちは洞穴に横たわる黒衣の魔女……やぎ座のアステリズムと対面した。
黒衣の魔女は額に汗を滲ませながら、酷く怯えているように見えた。悪寒がするのだろうか？ 小刻みに震えている。右肩には酷い怪我をしており、その傷口の周りがうっすらと紫色に変色していた。
ステラ曰く、悪夢に囚われた彼女の力が暴走し、銀の龍が虚空でくるりと回るたびに地震が起こっているという。早く彼女を助けなければ第六階層は抜け落ちてしまう、とも。
（『このまま』が続いていいわけねぇだろ！）
卯木 衛はぎゅっ、と拳を握り締めて表情を険しくした。その様子に何かを感じ取った来島 アカリが問うと、衛はその場にいる冒険者達へと口を開いた。
「俺が知っているこの階層の事情を言っておく。とっても重要な事だと思うから」
そう言い、衛は顔を上げる。
――あの時は来てくれなかったくせにッ！！
魔女の叫びが、第六階層での戦いに参加した者達の脳裏に蘇る。顔を上げたアカリに衛は１度だけ頷き、再び口を開く。
「彼女の前任だったやぎ座のアステリズムは、彼女を含む第六階層の人々を虐げ、恐怖で支配していたらしいんだ。そして、そいつと同じ痣が浮き出た彼女を、人々は恐れ酷い扱いをした。だから、彼女は深く傷つき……歪んで、前任者と同じ道を辿ってしまったんだ」
第六階層の事情を知らなかった面々は息を飲み、知っていた者たちは表情を引き締める。そして、ステラから齎された追加情報では、やはり第六階層の住人達の多くは彼女をよく思っておらず、一部の人間たちは彼女を倒そうとしているらしい。
衛は拳を握り締めたまま、ハッキリとした意思を言葉に乗せる。
「俺は、彼女を……『あの時はきてくれなかった』っつった子を『今』、助けたいんだ！」
力強い言葉に、アカリも、他の者たちも、決意した。ステラは彼らならばやぎ座のアステリズムを助けてくれる、と安堵したのだろう。壊れたオルゴールを見せてくれた。
魔女の宝物であろう、パーツの欠けたオルゴール。その失われたパーツを取り戻し、魔女を悪夢から救う。それが第六階層の危機を救う手立てだとステラは語った。
銀の歯車は第六階層、嘗て魔女がいた城に。硝子の歯車は第五階層、騎士団の詰め所に。そして、黒い螺子巻きは第四階層のとある商人のところに。
在り処を告げたステラに、冒険者達が頷く。
「それじゃあ、第五階層は俺達で向かおう」
そう言ったのは優木 遥斗。彼の他、鎌八 まもる、サキリ・デイジーカッター、御剣 刀が名乗りを上げる。
「魔女の城には、私達で向かうわ」
次に口を開いたのは椎井 莉鳥。彼女の側に集まっているのは新田 亮と椿 美咲紀、八神 修。その４人に、途中まで一緒に連れて行って欲しい、と言ったのは鴻上 彰尋だった。彼はこの階層の住人の様子が知りたいようだ。
「第四階層の方に私達で向かいます。黒い螺子巻きをとってくればいいんですね」
そういったのは、背中に機械の翼を背負うプリムローズ・ブライト。傍らにはアカリがおり、この２人で商人のところに赴くようだ。
プリムローズは、義手を見、そして壊れたオルゴールを見る。なんとなくそれと機械人形のような自分が少し重なる気がしているようだ。
（魔女さんの肩の傷、とっても痛そうです）
僅かに抉れている上、傷の周りが紫色に変色しているのを見、リリエル・エーテライトの表情が曇る。
「ステラちゃん！ この傷を治す薬、知りませんか？」
「この傷には、第三階層の『不死鳥草』っていうオレンジ色に輝く葉っぱが効くの。暑い所に生えているみたいなの」
ステラの言葉をリリエルはしっかりとメモする。傍らの常闇 月もまた、真剣な表情で話を覚えようとしていた。
「……癒しの光を与えてみたが、幾分か表情が和らいだ程度だな」
今まで魔女の様子を見ながら治癒の光を与えていたヴェルトが呟く。彼は他の薬草も使った上で『不死鳥草』を使ったほうがいいかもしれない、と考えながら「第三階層に、採りに行こう」と言った。リリエルと月が頷きあう。どうやら、この３人で行くようだ。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年03月11日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年03月18日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年03月18日 11時00分
