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【星幽塔】第六階層 黒衣の魔女とゴーレムの城
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◆魔女との戦い
最後の守護ゴーレムを突破した一行は、そのまま一気に魔女の居る四階へと雪崩れ込む。
「ここか、魔女ッ!」
轟が蹴破る勢いで扉を開け放った先は、それなりの広さのある一室だった。
書斎兼私室、といったところか。しかし調度品のたぐいはほどんどなく、あるのは石を切り出したと思しき机に、簡素なベッドが一つずつ。あと目立つのは、入り口の右手側に見える火の消えた古ぼけた暖炉くらいだろうか。
オーブは見当たらない。流石にどこかに隠してあるのか。
机に向かっていたローブの女が――魔女が、うるさそうに顔を上げた。
「……ゴーレムがやられたのね」
いきなり襲い掛かってくるというわけでもなく、魔女はローブの向こうからどこか気だるげにも思える視線を向けてくる。机の上で球体となった銀の使い魔も、動く気配はない。
「言葉は通じるみたいだな」
意思疎通が不可能、ということはなさそうだ――そんなことを考えながら、礼二郎は注意深く魔女の様子を観察する。
使い魔を操る道具はないのか、他に武器などは持っていないのか。しかし特にそれらしいものは見当たらない。どうやら、どちらでもなさそうだ。それとなく、身振りでは周りに伝えておく。
「お前がこの城の主……だな?」
アカリが問えば、魔女は「そうよ、今はね」とだけ返す。
「一応聞いておきますが……降伏する気はありませんか?」
倒して押し通るつもりの血気盛んな面々を一旦抑え、月が降伏勧告を試みる。
頬杖をつき、魔女は小さくため息をつく。
「……そうね、守護ゴーレムを倒してここまで来たあなたたちと戦っても、私に勝ち目があるかどうか」
――でも、と。
ルージュに彩られた魔女の唇が、歪む。
それ以上、表情の変化は伺えない。しかしそれでもなお、見るものの肌を粟立たせるような劇的な空気の変化があった。
「今更やってきて英雄面するあなたたちに、はいそうですかと従えるほど私は素直じゃないのよ」
「それは、どういう――」
真意を問うより先に、糸が解けるように銀の使い魔が姿を変える。鋭く輝く、剣のような四肢を持つ人の姿に。
魔女が指揮棒を振るうように手を震えば、使い魔が残光を伴うような速度で疾駆した。
とっさに海が眼前に石筍を展開。使い魔の行く手を阻む。使い魔の腕が閃き、石筍を容易く斬り裂いた。
その隙を狙って放たれるのは、サキリの石の散弾。使い魔の腕が盾のように展開し、それを受け止める。返す刀で、使い魔は腕をこよりのように細く長く伸ばして一閃。
サキリは『斬空赤刃』で転移し、これを回避。そのまま使い魔の背後へと回りこんで、大斧を一閃する。
対して、使い魔は身体をぐにゃりとねじまげて大斧の軌道から身体を逸らした。
その逸らした部分へと叩きつけるように、アカリが強烈な水鉄砲を放つ。形を崩したりはできないが、水の圧力にわずかだが体勢を崩す。
「お前の考えてることはわからねえが、あの子達との約束のため、そしてあの子達の笑顔を取り戻すためにも。絶対に負けられねえ!」
轟が『闘士の光』を宿した籠手を、床に叩き込む。床にヒビが走り、陥没し、砕けた破片が宙を舞う。
その中の一つを、
「おおおおおおッ!」
轟は闘士の光の力を込めて思い切りぶん投げた。
唸りを上げて宙を走る破片が狙うのは、使い魔ではなくそれを操る魔女。
魔女が軽く手招きをすれば、応じて使い魔は液体のような姿に変じて主のもとへ。そのまま壁状に姿を変え、盾となって破片を受け止めた。
それは轟の目論見通り。その隙に、一気に魔女へと接近する!
使い魔がそれを無過ごすはずもなく、身体を触腕のように伸ばして行く手を阻まんとする。
「邪魔だ!」
足元に散らばっていた―ー散らばらせておいた破片を蹴り上げ、散弾のように見舞う。
それを受け止め、直後すぐさま再び伸ばされた使い魔の腕を、上空に転移したサキリが大上段に大斧で斬り落とす。
その断面が、蠢いて再生しようとする。そこへ月がモーニングスターの一撃を加え、銀を飛散させた。
無数の石筍を海が出現させ、使い魔が再び液状化して魔女の元へ向かおうとするのを妨害する。
まごついたところへ、アカリが星の力を凍らせた氷の矢を射出。
突き立った部分から、使い魔の足元をわずかにだが凍らせる。
使い魔が矢を足元ごと切り離そうとすれば、 美咲紀が、魔風の力で布を散らして使い魔の視界を塞いで動きを遅らせる。
そうしてできた寸隙に、轟は魔女へと肉薄していた。強く強く握りしめた拳が、籠手から放たれた闘士の光を宿して輝く!
「使い魔!」
主の呼び声に応じ、銀の使い魔から、石筍の壁を通り抜けられるギリギリの破片が一部切り離されて魔女の手の中へ。使い魔の切れ端が、銀の盾へと姿を変える。
直後、轟が放つのは叩きつけるような拳の連打。魔女は使い魔の盾でこれを防ぐが、激烈な衝撃に盾は瞬く間にぼろぼろにされていく。
さらにその側面から、修が切り込む。
魔風を纏う日本刀を振り下ろし、使い魔の盾が体を伸ばしてそれを防ごうとすれば、剣閃を引いて突きへ、受け止めようとするなら今度は払いへ!
修と轟のラッシュを前に、魔女はひたすらに防戦一方を強いられる。
だから彼女は気付けない、気付かない。
美咲紀がいつの間にか、暖炉を探りはじめていたことに。
「――あったのです!」
暖炉の中、積もったままの灰を魔風で吹き散らした向こうに、それはあった。
ボール大の大きさをした、光の消えたオーブが。
使い魔が激烈に反応し、美咲紀に襲いかかろうとする。
しかし、美咲紀がオーブを魔風の力で吹き飛ばす方が早かった。
その先に居るのは、修。
「修くん!」
「ああ! ――野望は終わりだっ!」
その言葉とともに、修がオーブを点灯させた。
「――しまっ」
魔女のルージュで覆われた口元が、呆然と歪む。
すかさず、轟が『戦衣着装』の進化能力を発動した。
籠手に――ホープ・ストライクに力を込め、床を踏み砕く勢いの震脚から、右ストレートを放つ!
「くらえ、子供達との約束と想いを込めた、ホープ・ストライク・スマッシャーァァァ!」
放たれた拳は、過たず魔女をとらえた。
魔女の身体が枯れ葉のように吹き飛ばされ、壁に叩きつけられて沈む。
そして、
「これで終わりだ」
赤光を纏う大斧の一撃が、銀の使い魔の身体を真っ二つにした。
「……くっ」
崩れ落ちる使い魔を見た魔女が、苦しくも悔しげな声を漏らす。爪が床をかき、小さく音を立てた。
「これまでだな、魔女。……お前はこの星幽塔で何を企んでいる?」
油断なく大斧は構えたまま、サキリが。
「それに、さっき言っていたことも気になる。詳しく聞かせてもらおうか」
『脳内ビデオカム』を発動しながら、礼二郎が。
「なんで大人たちを城に連れてったんだよ!」
そしてチッタが、問いかける。
しばし、沈黙があった。
それは一瞬だったかもしれないし、数時間もあったかもしれない。
やがて、ぽつりと魔女が口を開いた。
「…………くせに」
「――え?」
「あの時はきてくれなかったくせにッ!!」
空気を震わせうような絶叫が、響き渡った。
「私が――私たちが祈ったって、助けてほしいって思ったって、泣いたって叫んだって来てくれなかったくせにッ!」
濁流のように感情を吐露する魔女のローブが、ぱらりと背に落ちる。
瞬間、その場の全員は――チッタ以外は、息を呑んだ。
顕になった魔女の顔は、白磁の人形のように白く美しく。
そしてその額には、あざがあった。
やぎ座の……アステリズムであることを示すあざが。
「お前、アステリズムなのに階層の人たちを――」
轟の言葉は、しかし魔女の言葉にかき消されていく。
「アイツは――私たちをここに連れてきて、何度も、何度もっ……!」
振るえる腕で、魔女は自分の体を抱きしめる。やがてその手が、額のあざに触れる。
「アイツが死んでも、今度は私にアイツと同じあざが出て、そうしたら……そうしたら皆、今度は私がアイツみたいになるんじゃないかって言い出して――」
だから、と魔女は嗤った。狂気を孕んだ哄笑が、チッタたちの耳をつんざくように響く。
不協和音めいた哄笑と、彼女の語った言葉――魔女が過去の圧政の犠牲者であり、彼女も過去の圧制者も、ともにアステリズムであること。
それが、一行の思考を一瞬だけ困惑で停止させた。
「思ったとおりにしてあげたわ! どれだけ違うって言ったって、どうせ誰も聞いてくれなかったもの!」
その時、倒れていた銀の使い魔がずるりと蠢いた。
瞬く間に結合、再生し鳥のような姿へと変化。ソニックブームすら伴うような速度で飛び立った使い魔は、腕を伸ばして魔女を掴む。
「待――」
とっさに轟が駆け出すが、その時には既に使い魔と魔女は壁を破壊して空へと飛び立っていた。
後には、魔女の哄笑の残響だけが残っていた。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月25日
参加申し込みの期限
2016年11月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月01日 11時00分
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