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パーフェクトワールドⅢ ~迷い仔達は異界の城に踊る~
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翼獣リブに身を預けるように凭れ掛かって、
楢木 春彦
は思案する。
(あの日記の内容って何だ? それに、この欠片……)
手元の日記と、丁重に仕舞い込んだ黒い欠片のことを思う春彦。暫しの後――、
「――うっし!」
思わず、春彦は叫んだ。背中の向こうで、リブがびくりとする。
「うわっ、悪ぃリブ! 考えても判んねぇし、直接ぶつかってみっかと思って……」
慌ててリブのことを撫でてやりながら、春彦はリブへと声を零した。
リブが、柔らかく目を細める。
春彦の手つきが優しいからだけではない。それでいいと言っている、そんな気がした。
その反応に背を押されて、すぐに立ち上がろうとした春彦だったが、
「っ、ててっ……」
と、すぐに小さく呻く羽目に。
癒し手である
椿 美咲紀
の治療は受けたものの、戦闘での傷が全て癒えたわけではない。
仲間の前でこそ気丈に振る舞っていたが、地面に打ち付けた背中はまだ痛んだ。
リブが、気遣わしげに春彦の顔に鼻先を寄せる。
「っはは、心配すんなって」
リブは待っててくれと、春彦は今度こそ立ち上がった。
目指すは――既に仲間達が交渉を試みている、あの黒い羽根を持つ神様の元。
「なあ、クローネ」
険しい顔をしている
呉井 陽太
の背を軽く叩いて、春彦はクローネへと呼び掛けた。
「何? あんたも私に何か用?」
クローネの機嫌は、何やらすこぶる悪い様子だ。
春彦は、努めていつも通りの調子で話を続けた。
「用っつーか、寝室にあった日記ってオマエのじゃねーの?」
言って、クローネの目前にベッドルームから持ち出した日記を翳してみせる。
クローネの目に映る怒りの色が薄まり――代わりに、その双眸が怪訝そうに細められた。
「日記? 私、日記なんて書いてないけど?」
けれどもそれは、クローネの興味を充分に引いたようで。
黒い翼をはためかせるや春彦の肩に止まって、クローネは日記をまじまじと見る。
「本当に覚えはねぇのか?」
「書いた覚えはない……けど、気に食わないわねぇ」
――やっぱり、この城ってば余程勝手をしてるのね。
苛立たしげな呟きとため息一つ、クローネは眼差しを陽太へと遣った。
「あんた、癪だけど折角だから喜びなさい」
「……それは、どういう意味?」
「あんたの無謀な駆け引きに、乗ってやる羽目になるかもしれないってこと」
少なくとも翼獣達は、外にいるものも含め早急に元の世界に帰したい、とクローネ。
「本当は、舞台裏は見せたくないのよ。ほら、興醒めでしょう?」
「なのに、おたくは強いてその道を選ぼうとしている、と」
目を眇めて
骨削 瓢
が言えば、クローネは渋々というふうで頷いた。
「まだ決定じゃないわよ? だけど、あんた達に翼獣を帰させるのがいい選択にも思えるって話」
「成る程、随分と懐いてるようだからねぇ。……殺して回るよりも話が早い、とか」
「ま、そういうこと」
翼獣と仲を深めた面々からすれば、腹が煮えるような話だ。
けれど、翼獣達の安全の確保が現実的になったとくれば、下手に揉めることもない。
例え、クローネの目的がどこにあったとしても、である。
「クローネ、悪魂石ってやつはこの世界に関わってたりはしねぇのか?」
怒りを腹の底に飲み込んで、春彦はもう一つの問いを零した。
クローネが「は?」と虚を突かれたような声を出す。
「何よ突然。あの石がどうしたっていうの?」
「や、ちょっと気になっただけなんだけどな」
隠したままの欠片のことを思いながら、肩を竦める春彦。
ふぅん、とクローネの目が春彦の心を探るように舐め回すが、
「鍵、見つかったよぉ」
その時、ライブラリに通じている扉が開き、
壬生 由貴奈
が一行へと手を振った。
後ろに続く
来島 アカリ
の手の中で、銀の鍵がきらりと煌めく。
鍵に填まった宝石の色は、
「ほら、紺と黄色の間のピンク! 明け方の色だろ?」
ふふりと誇らしげなアカリの様子に、
卯木 衛
と
ロベルト・エメリヤノフ
が顔を見合わせた。
殆ど同時に開いたのは、『邂逅のギャラリー』の扉だ。
「クローネちゃん、褒めて褒めて~ん♪」
黄昏色の宝石が輝く金の鍵を翳して、
ミッシェル・ナイスゲイ
がくねくねと駆けてくる。
クローネが、「あら、やるじゃないの」と声に笑みの色を滲ませた。
「絵の中の牢獄で、イケメンの悪魔に譲って貰ったのよん♪」
そういえばクローネちゃんによろしくって言ってたわん、と付け足すミッシェル。
(そうか、彼女というのはクローネのことだったんだな……)
絵の中での出来事を思い起こしながら
御剣 刀
が胸の内に頷く。
その目前で――クローネが、見る間に格別苦い薬でも飲み干したような顔になった。
「あらん? クローネちゃん?」
ミッシェルが瞳を瞬かせるのを余所に、クローネは固い声で言う。
「……扉を開けるわ。あんた達、やっぱりとっとと帰って頂戴」
「待ってください! 外の翼獣達は……」
「騒がないでよ。お望み通り、みーんな揃って元の世界に帰してあげるから」
ぷーちゃんを抱えて
屋敷野 梢
が投げた言葉に、クローネは半ば投げやりに応じた。
(遂にここまで来た、か……)
これから起こることへと思いを馳せて、
八神 修
は口元を引き結んだのだった。
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巴めろ
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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
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ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月15日
参加申し込みの期限
2016年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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