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パーフェクトワールドⅢ ~迷い仔達は異界の城に踊る~
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苺だらけのベッドルームでも、扉の向こうへと進むための準備は着々と整えられていた。
後々怪我した時に使えるかも! とベッドのシーツを裂くのは
卯木 衛
だ。
「持ち運びやすいように……っと! うっし! 準備完了!」
細く畳んだシーツを失くさないように腕に括り付ければ、衛の顔をぴかぴかの笑顔が彩る。
「おっ! やる気満々じゃねぇか」
「張り切ってるねぃ、衛君」
「ん、この先危ないっぽいし、出来る準備しとかなきゃって」
ぱしん! と
楢木 春彦
に軽く肩を叩かれ、翼獣ムクを撫でる
呉井 陽太
に明るく声を掛けられて。
笑みの向こう、衛は黄色の双眸に真剣な色を覗かせた。
そのすぐ近く、暖炉の薪を前に、
八神 修
はそのかんばせに難しい色を乗せる。
「これは……中々難しいな」
武器にできればと薪の分解を試みる修だが、脆いそれはあっという間にばらばらになってしまう。
「棍棒のような形にできればベストだったんだが……まあ、次の案があるさ」
軽く肩を竦めて、すぐに次の行動に移る。
少女趣味なデスクを分解すれば、大物だけに、流石に使えそうな部品が生まれてくれた。
ごつごつとしてしまった持ち手になる部分に、服を裂いて巻いてみる。
簡単に素振りをしてみて、その具合に、修はふっと口元に笑みを乗せた。
「うん、悪くない。恐らくはこの先が終着点……用心に越したことはないからな」
ゴミ箱の持ち出しも考えた修だが、様子を検めてそれは断念した。
持ち手になる箇所がなく、残念ながら盾としての使用は難しそうだったからだ。
代わりに、空いている方の手に小振りの鏡を携える。
頷く修に、
椿 美咲紀
が晴れた空のような声を手渡した。
「わっ、シュー君、準備バッチリですね!」
「ああ、美咲紀……って、それは?」
美咲紀の片方の手には火かき棒、もう一方の手にはブラシが握られている。
ああ、と得心したような声を漏らして、美咲紀はにっこりとした。
「この火かき棒は、暖炉に備えられていたのですよ! ズバリ鈍器なのです!」
「いや、そっちはわかる。俺が気になったのは……」
「あ、ブラシの方です? えへへ、これでルークの毛並みを整えるのです!」
「毛並みを……」
美咲紀の屈託のなさにいっそ脱力する修だったが、確かに翼獣ルークは嬉しそう。
尻尾をピンと立てたその様子は、戦いを前に波立つ修の心を和らげた。
「そうか、良かったな、ルーク。それから……一閃を襲わずにいてくれてありがとう」
くるる、と応じるように喉を鳴らすルーク。
気付けば、美咲紀の隣にはもう一頭の翼獣も寄ってきていた。
ルークの友達らしいこの翼獣、特別誰かひとりだけに懐いているわけではないのだが、
「名前くらいはあってもいいかもしれないな。『ヨク』、っていうのはどうだろう?」
修のこの提案には、殊更嬉しげに目を細めてみせた。
他の翼獣達のことが、羨ましかったのかもしれない。
微笑ましいその様子を横目に、
御巫 時子
は不安げに眼を曇らせる犬杜 一閃の元へ。
「一閃さん、これを……」
手渡したのは、テーブルの上にあった不思議なクッキーだ。
眠くなるクッキーの半分と、効果不明のものが1枚。
「その、もしもの時に使っていただければと……」
「……有り難う」
それを確かに受け取って、一閃はほんの少しだけ目元を柔らかくした。
「自分の足で進めるようになったことにも、まだ礼が言えてなかったな」
感謝している、と結ばれた言葉に、時子は瞳を瞬かせた後で、ふわりと微笑を零す。
「良かったです、一閃さんが元気になって」
そう囀った時子の傍らにやってきたのは、
恵御納 夏朝
。
急ぎ日記の内容をメモを取っていた夏朝、日記とメモの双方を腕に抱えて、
「ひとつ、聞きたいことがあるんだ」
と、一閃へとどこまでも真剣な眼差しを向けた。
「津止先生をこの世界で見つけたのは……一閃さん?」
問いに、一閃は緩く首を横に振る。夏朝の唇から、細く息が漏れた。
(うーん、どこかで推測を間違えたのかな……)
ちなみに、部屋中に飛び散った日記の内容は見つけた順に、
『あちらの世界に面白いものを見つけた。あれが欲しい。何か方法は……』
『あの樹が生み出したものは、ちっとも素敵じゃない。苺の一粒も生らない世界なんて』
『施しを受けるなんて屈辱的だ。でも、他に私の居場所はない。今日からここが私の世界』
『あれの弱点を見つけた。面倒臭いが、観察してみる価値はありそうだ』
『この世界の唯一の原住民はどうやら私に懐いたらしい。たっぷり可愛がってやろう』
『何て素敵。思い描いたままの世界だ。本物を手に入れるまで、精々踊り狂って頂戴』
『強情な駒だ。腹立たしい。従順になるまで閉じ込めておこう。あの能力は私のものだ』
『あれのおまけが面白いものを見つける。おまけにしては上出来の働きじゃないの』
『傷付いた心の隙に入り込むのはあまりにも容易い。これであれも、私の言いなりだ』
といった具合である。夏朝は、手元のメモをもう一度読み直した。
(『あれ』はきっと一閃さんのこと。『弱点』や『おまけ』は、多分、初ちゃんのことだ)
心の隙をその身に孕んだのも、恐らくは犬杜 初のことだろうと夏朝は踏んでいる。
そして、『面白いもの』や『強情な駒』は
津止 孝道
先生を指すのではないか。
(ああ、だったら――)
目を晴れさせる夏朝の傍ら、既に日記の内容をじっくりと確かめている時子が、
「少し、こんがらがってしまったのかもしれませんね……」
と、夏朝の気付きをその表情に見留めた様子でふうわりと笑った。
そうして時子は、一閃へと穏やかな眼差しを再び向ける。
「きっと夏朝さんも、今、同じ答えに辿り着いたと思うのですが……」
――孝道先生を見つけたのは、初さんでは?
時子の言葉に、一閃が、ぐっと言葉に詰まった。
そんな彼女達の様子を、同じく一閃のことを気に掛けている
御剣 刀
が静かな目で見つめている。
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巴めろ
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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月15日
参加申し込みの期限
2016年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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