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寝子ヶ浜海岸に一番乗りを果たした
獅子目 悠月
は適当なところで二人の到着を待った。腕を組んで片方の足を小刻みに上下させる。
ロベルト・エメリヤノフ
と
来島 アカリ
が並ぶようにして砂浜を走ってきた。
「二人とも、遅いぞ」
獅子目 悠月
は強い口調で言った。反面、表情は緩んでいる。ロベルトが持ってきたビーチボールを素早く奪い取った。
ロベルトは笑顔を絶やさず、日焼け止めの容器を手にした。
「遊ぶ前に日焼け止めを塗らないとね」
「わかってるって」
悠月は投げ遣りに言った。
その間にアカリは持参したシートを砂浜に広げた。
「じゃあ、塗って欲しい人は僕に言ってね」
「…あの、ロベルト先輩、俺は一人で出来るんで」
「そうだね」
ロベルトは儚い笑みでアカリに容器を渡した。パーカーを脱ぐと液体を掌に振り掛けて擦り合わせた。自身の首を抱き締めるように塗って胸や腹部に手を滑らせる。
「うっ、ちょっと、これは…」
背中には手が届かなかった。身体を不自然に左右に曲げる。少し跳んだりもしたが、指先が僅かに触れるだけであった。
「いつまで踊ってんだ。俺に貸してみろ」
Tシャツを脱ぎ捨てた悠月が引き締まった身体を露わにした。ポニーテールを前にやり、肩口から背中に手を伸ばす。ん、と声を漏らした。
最後は不機嫌な顔でロベルトに容器を突き出した。
「ロベルト、手伝え」
「もちろん、いいよ。来島にも塗ってあげるよ」
「…俯せでいいんですよね」
「そうだね。二人とも、シートに俯せになってね」
二人は少し離れて俯せとなった。間に座ったロベルトが両手を駆使して背中に日焼け止めを塗っていく。表情は至福の時を噛み締めていた。
「これでいいね」
真っ先に起き上がった悠月が足で砂浜に線を描く。ビーチボールのコートのようであった。
「ビーチバレーをするぞ」
「それはいいけど、どうやってチームをわけるんだ?」
アカリの疑問に悠月が答えた。
「ロベルトが決めればいい。どちらと組むんだ?」
「え、僕が決めるって!? 一人を選ぶなんて、そんなこと、出来ないよ!」
その悲痛な叫びに悠月は狡猾な笑みを浮かべた。
「選ばないってことは一人確定だな」
「そうなると、俺と獅子目が組むことになるのか」
「今だけは協力してやる。来島、本気でやるぞ」
「そうだな。そんなわけでロベルト先輩、ボッコボコにしちゃいますね!」
アカリの愛らしい仕草に、うんうん、とロベルトは笑顔で頷いた。
その言葉の通り、ロベルトはビーチバレーで散々な目に遭った。
顔面キャッチは当たり前。容赦ない悠月のスパイクが全身を痛め付ける。アカリは山なりの返しが多く、ロベルトは砂浜を全力で走らされた。
「も、もう、限界だよ」
服を着たまま、仰向けに倒れた。悠月は余裕の表情で砂浜に腰を下ろす。
「喉が渇いたよな。俺が皆の代わりに買ってくる」
アカリは脱いだパーカーを羽織って露店の方に歩き出した。ロベルトは倒れた姿で手を振った。
最初に気付いたのは悠月であった。面倒臭そうな顔で立ち上がり、手を焼かせる、と言葉を吐いて歩き出した。
「お嬢ちゃん、今日は一人なのかな」
アカリの前に二人の茶髪の男性が立ち塞がる。
「お、俺は、そんなんじゃないから…」
「俺っ子か、いいねー。俺の好みだぜ」
長身の一人が近づいてきた。上から覗き込むような姿にアカリは反射的に胸元を握り締めて後ずさる。
反応を楽しむ二人組の前に悠月が立った。
「俺の連れに何か用か」
敵意を漲らせた黄金の眼に二人は言い澱んだ。
「面倒臭ぇ」
長身は目を逸らし、近くにいた若い女性に声を掛ける。もう一人は舌打ちして場を離れた。
悠月もまた、歩き始めた。立ち尽くすアカリに言い放つ。
「いつまで呆けてるんだ。さっさと飲み物を買いに行くぞ、お嬢ちゃん」
「だ、誰がお嬢ちゃんだよ」
アカリは顔を赤らめて言った。
遠目に見ていたロベルトは笑顔で頷いていた。二人が飲み物を買って帰ると、早速、声を掛けた。
「普段は仲悪そうに見えるけど、心の奥底ではしっかりと繋がってるんだね!」
「気持ち悪いことを言うな」
悠月が即座に反応した。鳥肌が立ったのか。傍にいたアカリが寒そうに腕を摩る。
「…獅子目と、そんな関係とか、有り得ねぇ…」
「そうかな。僕には仲良く見えるんだけど。それに獅子目の台詞がカッコ良かったよね。僕もやってみたいなぁ。ね、僕と再現してみない?」
ロベルトに話を振られたアカリは困ったような表情で言った。
「俺またナンパされんの…」
笑顔のロベルトに押し切られた形で先程の再現となった。アカリが絡まれた直後から話は始まる。
ロベルトはアカリの前に走り込む。乱れた前髪を掻き上げて架空の二人を指差した。
「僕の連れに何か用かな?」
その後、助けられたアカリはロベルトの袖を指先で摘まむ。恥じらいの仕草を見せたあと、視線を上げた。
「ロベルト先輩、もう、俺から目を離しちゃダメ…ですよ?」
「えっ!? えっと、それは、その……」
狼狽えるロベルトに悠月が笑顔で野次を飛ばす。
「大根役者、しっかりしろ」
「こ、こんなこと言われたら、困っちゃうよ」
ロベルトの挙動の怪しさに二人は揃って笑い声を上げた。
喉の渇きが絶頂を迎える。三人は冷えたジュースを一気に飲み干した。
アカリは少し物足りない顔になる。
「…なんか、腹が減ったような」
「俺も同じだ」
「三人で何か買いに行こう」
ロベルトはシートを畳んだ。
その時、香ばしい匂いが漂ってきた。二人も気付いた様子で周囲を見回す。
「パラソルが密集している、あそこが怪しいな」
悠月の視線の先に二人は目を凝らす。ロベルトが笑顔で飛び跳ねた。
「あそこにいるのはシグレだよ。きっと凄い料理を食べさせてくれるよ」
「確かにシグレだな」
「本当だ。シグレ先輩だよ」
アカリは控え目な笑みを浮かべた。
三人は揃って向かう。ロベルトは
シグレ・ナイトウォーカー
に声を掛けた。
「画材を貸し借りする仲の僕がきたよ」
意に反して鋭い視線が返ってきた。
「俺から画材を盗む不届き者がほざくな。BBQの肉のように切り刻んでやろうか」
「できたら、BBQは食べる側になりたいなー、なんて思ってるんだけど」
笑顔のロベルトにシグレは苦笑した。
「好きなだけ食っていけ。そこの二人も遠慮するな」
「シグレ先輩、ありがとうございます」
アカリは尊敬の眼差しで頭を下げた。悠月は、もちろんだ、と胸を張る。
話を聞いていた
鴻上 彰尋
が皆に向かって言った。
「そろそろ肉が焼けるから、そこの紙皿と割り箸を取って食べてください」
「俺にも肉くれ」
楢木 春彦
が紙皿を差し出した。唇は肉汁で濡れ光り、頬は異様に膨らんでいた。
「慌てなくても肉がなくなることはないよ」
そこに小さな二人組が現れた。
「oh アキヒロ! いたのデス! メリー、アキヒロはモズク、なってないデスヨ!」
「メリーさんはお腹が空いたの」
可愛らしい二人の客人に彰尋は笑みを浮かべた。紙皿に肉や野菜を取り分ける。その側で春彦が、俺の肉、と懸命に訴えた。
「こんなところでBBQをしているのね」
濡れた髪先を手で絞りながら
羽生 碧南
が歩いてきた。悠月は目にした途端、声を掛けていた。
「久しぶりだな」
「そうだね。素敵な歌声の少年さん」
「そう言えば、名前を教えてなかったな。俺は獅子目悠月だ」
「私は寝子高一年の羽生碧南よ」
悠月は改めて碧南の全身に目をやる。
「俺も寝子高の一年だ」
「え、そうなの? てっきり」
「お前が大きいだけだ」
相手の先手を打った。シグレは爽やかな笑みで碧南を迎えた。
「羽生は海で泳いでいたのだろう。少し食べていかないか」
「いいんですか?」
「BBQは大人数で楽しむものだ」
シグレの言葉に、じゃあ、と碧南は照れたように笑った。
「メリーさんはお腹が空いたの」
三回目のおかわりに彰尋の表情が硬くなる。傍らでは、俺の肉ぅ、と春彦が涙目になっていた。
女の子の食べる速度は驚異、そのものであった。食材に余裕はあるが安心はできない。
彰尋はクーラーボックスを一瞥した。
「カキ氷もあるからね」
「カキ氷も食べるの」
「トワも食べるマス」
「俺の肉ぅぅぅ」
集まる声に彰尋は対応した。全身が溶けるくらいの汗に塗れ、現場を一人で取り仕切る。
シグレは春彦を誘って海へと乗り出した。沖の方まで競うようにして泳いでいった。その間も彰尋は肉を焼いている。
女の子が物欲しそうな顔で皿を差し出していた。
「……家事よりもハードかも」
呟いてひたすら肉を焼き続けた。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月06日
参加申し込みの期限
2016年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月13日 11時00分
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