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波に抗ってクルーザーは突き進む。鋭い舳先に砕かれた波が白い泡なった。甲板の上で四人は目を細めて眺めていた。
後木 真央
は吹き付ける風を笑顔で受けた。
「叔父貴の漁船にはちょくちょく乗ったのだ。でも、快適さは段違いなのだ~♪」
喜ぶ真央の姿に
八神 修
は笑みを浮かべる。
「気に入ってくれてよかった。美咲紀と常闇も楽しめているかい?」
「シュー君のおかげで満足なのです。あとは思い切り泳いで海中写真を撮りまくるのです」
隣にいた
椿 美咲紀
はパーカーのポケットから水中専用のカメラを取り出した。修も同様にカメラを見せる。
「新聞部の部長として俺も海の様子が気になるからな」
「部長の名は伊達ではないのです」
少し離れたところで三人の様子を見ていた
常闇 月
は流れる景色に目を移した。どこか安らいだ顔で独り言のように呟いた。
「……優雅なクルージングなど、自分には縁のないものと思っていました」
「そんなことはないよ。誰にだって人生を楽しむ権利はあるさ」
修は月の横に並んで同じ海を眺めた。
「私も今を楽しんでいたようです」
月は口端に微かな笑みを作る。
――八神さんの気配に気付かないのですから。
クルーザーは寝子島の周辺を回遊して鈴島の西の辺りに停泊した。
「真央ちゃんが一番乗りなのだ!」
昇降用の梯子を下ろす前に真央はジャージとTシャツを脱ぎ捨てた。サラシと褌の姿になって海に飛び込んだ。
「色々と大胆なのです」
驚く美咲紀の横で月は頷いた。修は見慣れているのか。少し遠い目をして微笑んだ。
続いて美咲紀が水着姿となった。セーラー服に似たワンピースで胸元には小さなリボンが付いていた。事前に膨らませた浮き輪に紐を結び、クルーザーの柵に取り付けて海に投げ込む。
「泳ぎ疲れた時には、浮き輪が極上のクッションになるのです」
「なるほど。私も椿さんの周到さを見習って準備運動に励みましょう」
いつの間にか、月は水着となっていた。胸の切り込みは深く、黒いアゲハチョウを彷彿とさせる形態のツーピースであった。
「まずは泳ぐか」
衣服を脱いで水着となった修は梯子を使う。途中まで下りて胸に海水を浴びせる。
「意外と冷たくないな」
修はゆっくりと海に泳ぎ出す。海面に顔を出した真央が猛烈な勢いで横切った。
「少し浜から離れただけで透明度が段違いなのだ~!」
「猫かきに負けてられないな」
修はクロールで追い掛けた。
「海に来たからには泳がねば!」
美咲紀は波を切って進んだ。泳ぎ方を覚えたばかりの子供のように夢中で手足を動かす。
甲板で程良く身体を動かした月は誰もいない海に向かって飛び込んだ。ほとんど音を立てずに海中へと泳ぎ出す。
懐の深い天色の海は四人を優しく包み込む。各々が白い軌跡を描く魚となった。
修は立ち泳ぎで周囲に目をやる。
「皆、元気だなぁ」
「シュー君、一緒に泳ぐですよ」
美咲紀が声を掛けてきた。首から下げた水中カメラを掲げて見せる。
「記念の一枚を撮るなら、皆も誘った方がいいな」
修は真央と月に声を掛けた。四人は集まり、揃って海中に潜った。
色とりどりの魚が無数に泳いでいる。海底には珊瑚棚が広がっていた。オーロラのように揺らめく陽光を浴びて原色の美しさを際立たせていた。
美咲紀は海中でカメラを振った。レンズの部分を頻りに指差す。月と真央は意図を理解して頷いた。修だけが頭を左右に振った。人差し指を上に向けて浮上を始める。
海面に全員が揃った。
「急にどうしたのです?」
美咲紀の問いに修が答えた。
「この状態だと一枚の写真に全員が収められない。記念写真として、それはどうかなと思ってさ」
「では、私が皆様の写真を撮りましょう」
その声に四人はクルーザーの方に目を向けた。甲板には競泳用の水着に身を包んだ使用人がいた。綺麗な飛び込みで海中を潜り、一同の前に顔を出した。
「それではお願いするのです」
美咲紀は使用人にカメラを手渡した。目配せで全員が海中に潜る。
四人は珊瑚を背にした。使用人は手で寄るように指示してシャッターを切った。
記念写真に全員の姿が収まった。各々は嬉しさを露わにするように自由に泳ぎ始めた。
太陽が頂点からやや傾いた頃、甲板でのBBQが始まった。使用人が火を起こし、食材を網に乗せていく。
うっとりとした表情で真央が見詰める。
「船の上でBBQ……感動なのだ~」
「私もとっても楽しみにしていたのですです!」
美咲紀は魚介類から目が離せない。程良く焼き上がったイカやホタテを皿に取り分けて笑みを浮かべる。
真央は肉を頬張った。目に付く物を片っ端から取っていく。二人に隠れるようにして月が素早く箸を伸ばす。大口を開けず、密やかに食べ進めた。
修は周りを見ながら言った。
「魚介類はまだまだあるから」
自身は焼けたシイタケを箸で摘まんだ。肉厚の身に齧り付く。
「美味いな。キャベツはどうだろう」
修は芯の部分を選んで食べる。甘い洋菓子を口にしたような笑みを零した。
「甘い汁が口の中に広がるね」
「シュー君、もっと食べて。真央ちゃんが肉を食べ尽くしちゃうのですよ」
「ホタテもガツガツ食べるのだ!」
「あー、私の狙ってたホタテが食べられたのですぅ」
美咲紀はお返しとばかりに肉を三枚重ねで奪い取る。
「真央ちゃんのお肉が天に召されたのだ~」
局所的な争奪戦が繰り広げられている中、月は単独のゲリラ戦を続けていた。狙いすました箸捌きで戦果を挙げる。
「常闇、遠慮しないでどんどん食べてくれ」
「遠慮はしておりませんので、あしからず」
言いながら焼けたピーマンを箸で摘まみ、口に入れた。
クルーザーに積み込んだ食材は相当な量で、各々の腹を十分に満たした。
「お腹いっぱいで、とても気持ちがいいのです~」
美咲紀は海に浮かべた浮き輪に寝そべっている。真央は猫かきで猛然と泳いだ。月は海中に潜り、寄ってくる小魚と戯れた。
「皆、楽しめているみたいでよかった」
修は周囲に優しげな視線を送ると、手にした水中カメラで海底の様子を写真に収めていった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月06日
参加申し込みの期限
2016年08月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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