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寝子島高校
寝子島は撮影されている ~はたらくって、すばらしい。
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【Voicelog_006.wav】
「プロデューサーさん? お話って、何ですか?」
「うん。日取りが決まったんで、伝えておこうと思ってね」
「…………! それって……まさか。プロデューサーさん、それって、もしかして……!?」
「ああ。随分と時間がかかったが……やっと準備が整ってね。大いに喜んでくれ、お前さんのテレビデビューが、正式に決まったのさ! 番組名は、『ミッドナイト・フリーキー・ショウ!』!! 君はその、ストーリーテラーって役どころだな。出番はそう多くないが、間違いなく番組の看板は、君の顔さ。記念すべき第一回目のサブタイトルは、『死亡申告書、発行します』だ、キャッチーだろう? こいつはね、唐突に自分の死に様が書かれた書類を手渡された人々がたどる顛末ってのを描いた話で……」
「……~~~っ!! プロデューサーさん、わたし……わたし……!」
「ははは、泣くほど嬉しかったのかい? 確かにね、俺もようやくにして、ここまでこぎつけられた……さすがに感慨深いよ。とはいえだ、お前さんも分かってるだろう? ここからはなかなかに、ハードルが高いぜ?」
「はいっ、分かってます。わたし……じゃなかった、わたくし、精一杯頑張りますね!」
「……ああ。成功させよう。ふたりで、必ず」
【『Submarine pilot』(2)】
海底に横たわる客船は、その全体が大きくひしゃげ、あちこちが引き裂かれ、朽ちて崩落し、その内部はひとつの大きな空洞となっているようです。天井、というより甲板部分に開いた亀裂からは、分厚い海水の層を通り抜けてひどく弱まりながらも、この場においては十分に明るく見える、太陽の光が帯のように差し込んでいます。その中を無数の小魚たちが優雅に身を翻し、きらきらと照り返すその様ときたら、何とも美しいものです。
けれど……そこに寝そべっていた小山のような影が不意に動き出したのを境に、幻想的な風景は、一気に剣呑な戦いの場へと姿を変えました。
(……! これが、巨大イカか!)
しなる鞭のように迫り来る触腕を、サキリは身をひねって回避。通り過ぎていく茶褐色の表皮にずらりと並んだ吸盤は、そのひとつひとつが人の頭ほどもあり、内部にスパイク状のトゲがずらりと並んでいるのが、はっきりと見えました。
こぽこぽ、ヘルメットから漏れ出ていく二酸化炭素の泡をまとめて薙ぎ払うように、触碗がひと振り、ふた振り。その軌跡をきわどく潜り抜けながらに、サキリは腰のホルダーから両の手へ、二本の鉈を引き抜きます。
(これこそ、暗い海の底に潜む、人の本能に迫る恐怖……そのロマンの体現、といったところかな)
さらに振り回される触碗の間を縫って泳ぎながら、両手の鉈を、一閃! 斬りつけてやると、のそりと動いた巨体の中心で、大きなガラス玉のような黄色い瞳が、じろりとサキリを見据えます。
(水圧で動きにくい上に、潜水服の可動範囲の狭さがキツイ……けど、捕まるわけにはいかないんでね)
サキリは、高速連続転移! 避けながらに、客船内部へと流れ込む海流の流れを掴むと、その勢いに乗せて、思い切り鉈を振り抜きました。
一方で、潜水艇を先導する
朝鳥 さゆる
は、別の脅威に襲われていました。
「右です、気を付けて……!」
通信機を通じて届く
綾辻 綾花
の声に、とっさに海中でくるり、宙がえり。眼下を高速で通り抜けていく流線形の巨体、その頭部に落ち窪んだような瞳と、一瞬、目が合いました。
(イカに続いて、これが人喰いザメというわけね)
さゆるの引いたアクシデントカードは、そのものズバリ、『巨大人喰いザメ』! 現実を言うなら、世の人々が想像するほどには、サメの人的被害というものは多くないそうですけれど……少なくともこれはゲームの登場キャラクターであり、これでもかと凶悪そうな面構え。巨体をものともせずに猛烈なスピードで海中を泳ぎ、獲物と定めたらしいさゆるへと、真っ直ぐに突撃してきます。
けれど、恐ろしげな歯列が眼前に迫ってもなお、さゆるは表情ひとつ崩さずに、冷静なまま。
(ああ……ここまで、摩耗してしまっているのね。あたし)
ひらり。巨大ザメの鼻先へ手を添えて、するりと身をかわします。サメは大仰な機動で回り込み、再びの突進……けれど焦らずに、くるり、くるん。ろっこんにより強化された彼女の反応速度は、まるで踊るようにひらひらと、牙の並びを逃れて見せました。
虚ろな夜を幾度も過ごすうち、どこか失われてしまったようにも思える感覚や、隣り合うほどに近しく思える、狂気。そうしたものとともにあれば、危険な人喰いザメの捕食行動も、どこか安いもののように思えます。
「あ、姉御ぉ……! でっかいイカに、でっかいサメが暴れてるぜぇ!?」
「だから言わんこっちゃない、オレっちたち食われちまうッスよー!!」
「ああうるさいね、アンタたち! 見なよ、化け物ども、あっちの連中に夢中じゃないか。今のうちに、アタシらはお宝を探すんだよ!」
ごうん、とカニ型潜水艇が客船の底へと降下し、巨大生物たちに見つからないようにとしてか、横歩きにちょこちょこと動き始めます。その様を潜水艇の丸い窓越しに見つめたのは、
御剣 刀
。
「ちょうどいい、あいつらに囮になってもらうとするか」
と言って、操縦桿をぐいと倒して反転、海賊たちのカニ型潜水艇の後ろへついたところで、
「綾辻、魚雷を頼む」
「はいっ、魚雷発射用意!」
綾花が魚雷発射管へと注水開始。発射準備が整ったなら、すぐにも、
「魚雷、発射します!」
「よし、いけっ」
しゅどんっ、と発射音。ごぼごぼ……水泡の尾を引きながら射出された魚雷は真っ直ぐに飛んで、やがて巨大イカの頭へとぶつかり、どかん! と炸裂。
ぎろりと巨大イカの黄色い瞳が見定めたのは、刀の思惑通り。彼らではなく、海賊たちのカニ型潜水艇のほうでした。
「えっと、姉御? オレっちたち、何だか睨まれてるッスよ?」
「い、今のは俺たちじゃねぇよぉ!」
「うるさいねアンタたち、イカごときにブルっちまって情けない! 何だいこんなもん、焼いてくっちまやいいんだ……うわっ、何すんだいこのイカ!? ちょいとお離しよ……おわあーーー!?」
うまくイカの興味をあちらに移すことができたようで、カニシップは触碗でぐるぐる、絡め取られてしまいました。
「よし、上手くいったな。今のうちに、例の魚を……」
「……! あそこに!」
きらり。綾花の目に映ったのは、船内にぽっかりと開けた空洞の端っこ。そこを住み家とする魚たちにも、今や個室のようになっているらしい客室の、折れ曲がったドアの向こう。ちらりと垣間見えた……エメラルドグリーンに灯る、淡い光でした。
背後は壁、前方には迫る巨大ザメ。さゆるはその死んだような瞳を、真っ直ぐに見つめて。
ぐいと腕を掴まれ、振り返るとそこには、サキリの笑顔がありました……一瞬の後に、彼らはサキリのろっこんにより、一緒に転移。短距離瞬間移動を繰り返した後に、再び潜水艇の中へと飛び込みます。
「あっ、サメが……!」
直後に、目標を唐突に見失った巨大ザメは勢いを殺し切れず、壁へと真っ直ぐに激突! 衝撃音とともに、客船は大きく軋んで重たい悲鳴を上げ……その轟音のおかげでしょうか? 目を回したらしいサメの脇から、光が飛び出すのが見えました。小さくも美しい、碧緑色の光が。
「見えた……! 行きますっ」
綾花が操縦桿をめいっぱいに倒し、全速力。客船を抜け出した光を追って、
「くっそー、お宝はお預けってわけかい、覚えておいで! ほらアンタたち、早いとここのイカを引っぺがすんだよ!」
「「あ、アイアイサーッ!!」」
ピンチにも何だか元気な海賊たちを尻目に、潜水艇は、ほの暗い空洞からするりと抜け出します。
ゆらゆら。目の前で揺れる、小さな魚影。ゆっくりと身をくねらせて泳ぐ、その姿。
「……御剣……撮ってるかい?」
「ああ……撮ってる。ちゃんとな……」
「私も、撮ってます……! これは、このお魚は、なんて……なんて……」
綺麗なんだろう。口には出さずとも、誰しも思ったことでしょう。さゆるも物言わぬまま、手にしたカメラで、ぽうっと海中へ灯る宝石のような光を捉え続けています。
艶のある、透明なガラスか水晶めいた、エメラルドグリーンの鱗。その一枚一枚の縁は発光器になっているようで、きらきら、虹色の燐光を瞬かせていて。細長い魚体を波打たせて、優雅に海中を行く様は何とも、幻想的。
これにて、『Submarine pilot』のお仕事は完了……けれど彼らはしばし、そうしてそのまま呑まれたように、ゆったりと撮影を続けました。
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寝子島は撮影されている ~はたらくって、すばらしい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
寝子島は撮影されている ~ひめこの世界
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月01日
参加申し込みの期限
2016年05月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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