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<寝子温泉よりSOS>温泉が出なくなりました……
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かくして冷却装置は人間たちの手に無事還された。
怪我をして動けない猿たちは
椿 美咲紀
によって復活、健康体に戻って自然界と去って行った。
神魂の影響も時間とともに風化していくだろう。
冷却装置はただちに調査隊が検査、すぐさま復旧された。
冬空の下、温泉街のあちらこちらに白い湯気が再び立ち始める。
事態は午前のうちに解決し、営業組の頑張りもあって、温泉客に不満を抱かせることなく収束した。
そして夕暮れ。
温泉街から少し離れたところにある山林の一角にて。
「ふう、こんなもんかな」
如月 庚
がスコップを置き、小一時間ほどかけて懸命に掘った穴を見下ろす。
「急ごしらえにしては十分ではないでしょうかー」
「猿たちも温泉に入りたかったから、冷却装置を独占したのかねえ」
「さーどうでしょうか。動物の気持ちは分かりませんが、自然のものを私たちだけで独占するのもおかしな話ですからね」
「そうだな。温泉の素晴らしさ、動物たちにも分けてやらんと」
屋敷野 梢
と庚の会話に、一緒に掘った
梅戸 有留
もうなずいた。
御巫 時子
と一緒に看板を立てている。
そこには次の言葉が。
『お猿さん専用温泉』
彼らの提案によって、観光協会協力のもと、猿用の温泉を作ることが許されたのだ。
今作ったものは完全手作り、ここに温泉を流して猿たちを集める方法だが、いずれは源泉と河川の合流地点を作り、いつでも猿たちが入りに来れる温泉にする。
「観光の名所として、観光客が増えるかもしれません……」
という時子の一押しが効いたのだろう。協会はすぐに動き出してくれた。
「お猿さんだけでなく、鳥さんや猪さん、猫さんだって。お風呂好きなら来てくれるといいわね」
大天使 天吏
がにこり笑って言うと、イメージがわいたのか時子にも笑みがこぼれる。
「うう、冷え込むなあ」
有留が身震いする。
「私たちも入りに行きましょうか……」
「だね」
「のんびりゆっくりしましょう……」
片づけを済ませ、温泉街へ足を向ける。
「如月君」
「あ?」
「覗いちゃだめですよー」
「誰が覗くか!」
天吏は一行を逸れ、即席動物専用温泉を一回り。
(偽善の塊でできたような穴。偽善ここに極めりよね)
腹を抱え笑いたくなる衝動を抑える。
(元々は動物たちの自然を。さも自分たちが創り与えたかのように。奪ったのは人間なのに)
猿たちが怒るのも無理はなかった。天吏はつくづくそう思う。
遠くで獣の啼く音。
(まだきっと自然たちは怒っている。怒っている限り、神魂の影響は無くならない)
そうよね?
天吏は山に問いかける。
獣は獣を呼び、山は壮大な野生の合唱を始める。まるで天吏の問いかけに答えるように。
「は〜極楽〜」
露天風呂から、
真境名 アリサ
のため息が湯気と一緒に立ち上る。
「ひと仕事終えた後の温泉はいいわぁ」
ダンスとジャグリングで筋肉痛気味の手足に染みる。休みのはずが、結局なぜか働かされた一日。しかしこれほどの充実した一時が味わえるのも、今日という一日のあったおかげかもしれない。
空は快晴、満天の星。
「ロケーションも最高ー!」
白 真白
も一日の疲れを癒す。
「入りたいなら、お猿さんたちも入りにくればいいのに」
「なかなかそうもいかないのです。捕まえて悪さする人もいるだろうから……」
回復役で活躍した
椿 美咲紀
もライフを回復中。新聞部的にはネタの宝庫な一日だったが、どれほど大きく扱うか悩みどころ。
「あとで部長たちと相談して、見せ方を考えないとですね!」
猿の集まる温泉として売り出す際に、紹介するでもいいかもしれない。
「凶暴化したのは神魂のせいだし、お猿さんたち本当は悪くないと思います」
怪我を治療して森へと帰っていった猿たちを思い出す美咲紀。彼らにはもう凶暴の気配はなく、野生の猿たちだった。
「痛いこともさせちゃったけど、人間のことは少しは分かってくれたかしら?」
目の前で一緒に、真っ赤な顔をした猿と湯に浸かる光景を想像する真白。
「猿たちとお風呂か〜それも面白そう」
アリサも顔を少し赤くしながら言った。
「は〜それにしても……」
「「「温泉気持ちい〜〜」」」
「うーのぼせたのだー」
こちらは休憩所。
後木 真央
が体中を赤らめて仰向け大の字になっている。
「湯疲れか。長湯しすぎたな」
八神 修
が氷水を用意して渡す。
「水分をよく摂ってゆっくり休め」
「気持ちよかったから後悔はないのだー」
「俺はちょっと外を散歩してくるよ」
「せっかく温めたのに冷めちゃうのだ?」
「ぼちぼち有留たちも戻ってくるだろうからな。迎えに行きがてら、もうひと風呂浴びてくる」
「さすが計画的なのだー真央ちゃんもう少し寝てるのだー」
「おやすみ」
のれんをくぐって、星の温泉街へと出て行く修だった。
木製のテラスでは、
御剣 刀
と
恵御納 夏朝
がコーヒー牛乳の一気飲み。腰に手を当てるお約束のポーズだ。
「プハーうめえぇ!」
「温泉入った後はやっぱりこれだよね」
そんな2人を、
桜庭 円
はテーブルに頬杖を突いて見上げている。
「2人ともいい飲みっぷりだねえ」
円はフツウの牛乳。テーブルではにゃーくんがちょっとだけおすそわけをもらっている。
「にゃーくんも頑張ったんだってな」
「カルタしたんだよねえ。結構失敗したけど」
「偉かったな煮干しもあげよう」
「にゃ〜」
「ふふ、可愛いなあ」
猫と一緒にほっこり幸せになるシチュエーションは夏朝にとって最大のご褒美。
「ついでにバイト代も出るし、最高の一日だったな」
「だね」
円も賛成する。
「半分とは言わない。でも、俺にもちょっとは分けてくれるよな、桜庭?」
「へいへい。来週一週間、学食の焼きそばパンをおごってあげよう」
「よっしゃ」
渾身のガッツポーズの刀。一週間分ではバイト代の10%にも満たない程度なのだが、細かいところは気にしない。
夜の温泉街はたくさんの客で賑わっている。
何事もなかったかのように過ぎていく平和な時間。たくさんの笑顔が街を行き交う。
これから年末、そして正月にかけて、たくさんの人たちがやって来る。
温泉街の危機を救った者たちの活躍はごく一部にしか知られていない。が、語り継がれていくことだろう。
そして決して忘れてはいけない、動物たちの想い。
温泉街の人々は、自分たちの今が山の恩恵によってある感謝の念を、より一層強めるようになるのであった。
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あとがき
担当マスター:
小西 秀昭
ファンレターはマスターページから!
無事に温泉は開通しました。
そして書いているうちに温泉に入りたい気持ちが加速しております、お世話になっております小西です!
今回は以下のようなアクション傾向がみられました。
戦闘組……8名
おもてなし組……4名(有留含めると5名)
足湯を作りたい人……2名
風呂あがりのコーヒー牛乳が飲みたい人……2名
女湯を覗きにいこうとした勇者……0名
なかなかに「闘いたい!」という人がいらっしゃいましたので、このままでは営業担当不足で温泉街がブラック化するかと気を揉みましたが、少数精鋭で頑張っていただくことができました!
バトルとおもてなしで緩急つけつつ、楽しく執筆することができました。参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
そして。
なかなか「らっかみ!」のシナリオ制作に参加できず、半年ほどの間を空けてしまっての復帰。にもかかわらず皆さまおかえりムードで歓迎してくださり、たいへん嬉しく思っています。らっかみ、本当に暖かい場所です。
今後も緩く自由なシナリオを提供していきたく思いますので、どうぞその際はまたよろしくお願い申し上げます。
それでは、小西秀昭でしたっ!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月09日
参加申し込みの期限
2016年03月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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