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悪徳は芳しき香りに満ちて
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【邂逅】
「さあ。ボクの手に……落ちろ」
仲間らに預けておいた小型メカたちが今、
ヤーガ
のラップトップのモニタ上に表示された地図へと色を塗り込めていき、その制圧率は100%に近づきつつある。厄介な赤外線センサーを含むセキュリティネットワークを一時的にシャットダウン、館内照明をまかなう電気系統をも掌握し、本命を狙うには必要十分な数字と言える。
とはいえ当然システムは丸腰のザルではないし、小型メカたちはリモートハッキングに伴う各種機能に圧迫される形で、そのサイズに応じた容量のバッテリーしか搭載されてはいない。つまりは、
「疑似オンライン状態は、持ってあと数分。急いでよ、みんな」
無線を通じて届くヤーガの声に呼応するかのように、
レイ
は暗闇の中で二本の矢を番え、にわかにばたばたと慌ただしくなってきた警備員たちの足音めがけ、迷いなくそれを射出する。壁と天井へ突き刺さった矢尻に仕込んだ睡眠ガスは持続性が低いものの強力で、1F特別展示フロアへ投げ込まれる二つの懐中電灯の明かりは、すぐにも床へ転がった。
レイは仲間らを振り返り、
「警備員は、オレたちで引き受ける。そっちは絵を頼む」
「……俺も付き合おう」
鞘からぎらつく刀身を抜き放ち、くるりとその刃を反転させて峰打ちの構えを取る
御剣 刀
は、正確に言い表すなら、今回における仕事仲間とは言いがたい。言わば飛び入りのようなもので、報酬の分配交渉すらしていない……にも関わらず、御剣は助力を申し出た。
「俺は、俺の剣を極めるための相手を見出せればいい。それ以外に、報酬はいらない」
「酔狂だな。とはいえオレも、人のことは言えないが」
周囲の暗黒へ隙なく視線を巡らせ始めたレイや御剣を背に、
八神 修
、
壬生 由貴奈
、
桧垣 千里
が、そこへと立つ。
暗がりの中にあって、かすかに外から差し込む光にぼんやりと浮かび上がる『子猫を抱く女』は、得も言われぬほどに美しく輝いて見えた。絵画など興味は無い、わずかながらの知識も持ち合わせてはいないといった初見の客たちも、この絵の前では揃って足を止め、見入る。それも無理からぬことだと、暗視ゴーグルを通して眺めた彼らにさえ、それは同じであったことだろう。
「……っと、見とれてる場合じゃないねぇ。じゃ、やるよぉ」
壬生は三枚のクッキーを口へと放り込み、両手をゆるく広げて掲げる。途端、ぱちり、ばちりと天井の監視カメラ、絵画を囲むように設置されている感圧式センサーが内部回路をスパークさせ、弾け飛ぶ。ここまでに至る道中、およそ全ての電子的セキュリティを同じようにして無力化してきた彼女の技能は、仲間らにとっても生命線の一端と言えた。
千里が小脇に抱えた荷物を床へと下ろし、
「便利な特技だねー。さて、八神君、ぱぱっと仕込みをしちゃおうか?」
「ああ。君や壬生、それに相棒も……女の子の期待には応えなくてはね」
相も変わらず軽い口振りを交えつつ、八神が取り出したのはドライバーと、額に収まった何枚かの絵。そのほとんどは『子猫を抱く女』の贋作であり、その中には本物と見紛うばかりの精緻な偽物もあれば、誰にもひと目で贋作と分かる偽物もある。それらがつまりは、怪盗、八神が仕掛ける策の肝となる。
「では、始めようか……、うん?」
「ちょーっと待ってくださーい!」
振り返った彼らへ。脈絡も無くその場へ現れ、声を上げる者たちがあった。
「よう……俺たちも、ちょいとその絵に用があってな……? ここはひとつ、取引といかねぇか」
「うっかり断って、ブチ切れてバイオレンス・モンスターと化した如月君が騒ぎを起こさない為にも、よーく聞いてくださいね?」
「誰がモンスターだ、誰が……」
厄介事請負人。
如月 庚
、
屋敷野 梢
の二人が、そこには立っていた。
サキリ・デイジーカッター
が請け負うはずだった本来の役割とは、事の寸前まで車両にて待機し、ここぞという瞬間に転移能力を活かして館内へ飛び込み、絵画をつつがなく運搬することだった。しかし彼の姿は今、既に仲間らとともに館内にある。
予定と思惑が狂ったのはひとえに
矢萩 咲
の存在のためで、およそ眼前で繰り広げられるような事態に陥った場合、彼女を抑える役割を担うことができるのが、デイジーカッターをおいて他にいなかったからだ。
「おやおや。これはこれは! 思わぬ再会だねェ、元気にしてたかな?」
矢萩はくつくつと嗤う。目の前の警備員たちと、
「……あなたですか。パトロンを失って、泥棒に鞍替えでもしましたか?」
「いやいや、僕はただのお目付け役ってところさ。今度のボスはどうも、人使いが荒くてね……自由にやらせてくれたリッカルドさんが懐かしいよ、まったく」
彼らを従える、
八咫 鏡
を。矢萩とは、かの中沢邸でともに依頼主を警護していた、いわば元同僚のようなものだ。
「警備主任と鉢合うとは、ツイてないわね……」
日本刀の柄に手のひらを滑らせたデイジーカッターの傍らで、
桜栄 あずさ
が苦々しくつぶやく。
「私は初対面だけど、やり手なんでしょ? 彼女」
「それはもう。僕らのような人間、その全部を実質、一人で相手にしているようなものさ。並大抵じゃない……とはいえこの場合、厄介なのはむしろ……」
言いかけた言葉のさなかにも、矢萩は既にブレードを抜き放ち、もはや自在にそれを振るって見せながら、にいと頬を歪めている。相対する八咫は、部下である警備員たちの並びの向こうでため息混じりに、
「既に警察へは連絡済み、すぐにもここは包囲されますよ。逃げなくて良いんですか?」
「つれないことを言わないでよ、八咫さん。知らない仲じゃないだろう? ヤリ合おうよ……! 何、殺しはしないさ。せいぜい手足の一本や二本、もらうだけだからさァ……!」
『凶剣』と呼ばれるが所以は健在であり、矢萩の意識は半ば狂気へと傾きかけているように見えた。デイジーカッターはこんな時のためにこの場へ居合わせているのであり、そして今回は、極力血生臭い展開を回避することを心掛けている。
「矢萩さん……警備員は無力化するだけ、殺しは無しだよ」
「はァァ? この場に至って、サキリ君までそんなつまらないことを言うかなぁ?」
「そういう仕事だろう? 黒崎に言い付けられたのはさ」
正論に、ち、と舌打ち。それでも矢萩は踏みとどまったようで、素直にブレードの刃を返した。
警備員たちは一様に、腰に挿した警棒を抜き放って構え、八咫はかぶった帽子のつばへついと指をかけ、目深に傾けながらに、
「やれやれ。表社会の仕事は火薬臭くなくて良い、と思っていた矢先に、これですか……ま、それも良いでしょう。手間が省けるというものです」
手練れの剣士らに退くこともなく、かざした手を翻し、部下らへと号令した。
「全員捕縛。容赦はいりません……かかりなさい」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
悪徳は小粋な調べに乗せて
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月02日
参加申し込みの期限
2016年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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