this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【クリスマス】メリークリスマス、旧市街
<< もどる
1
…
21
22
23
24
25
…
27
つぎへ >>
夜闇色した湖面に白い雪が降り注いでいる。
「湖畔だとやっぱ少し寒いね」
傍らに立つ
新井 すばる
の穏やかな声に、
神野 美野梨
は三夜湖からすばるへと視線を移した。
「そうね」
ごく自然に手袋の手を握られ、美野梨は眼鏡の奥の黒い瞳を幾度か瞬かせる。
「クリスマスツリーに見える木ってどこだろう」
見られるといいけど、と呟くすばるの横顔を見上げ、美野梨は小さく首を傾げる。
「なぜツリーに見えるのかしら。興味深いわ」
街の灯の届かぬ山頂ならば、星がよく見える。梢越しに見える星月をオーナメントに見立てるのだろうか。
考え込むガールフレンドの手を引き、すばるは雪の湖畔を歩く。
「こっちじゃなかったのかな? 誰もいないし」
歩いて行くほどに境内から外れ、境内に見えていた誰かの持つ灯もお堂の灯も見えなくなった。
雪明りの三夜湖を見晴るかし、すばるは淡く笑む。
「でも、ここから見る三夜湖は綺麗だよ」
ほら、と示す指の先、雪雲が流れて僅かの間顔を出し冴え冴えとした光降らせる月を映す湖面。風に流れる雪が月の光を湛えて舞う。
「すわるかい?」
風を遮る樹の根元に、噂のクリスマスツリーを見られないまま、ふたり並んで腰を下ろす。
「そうだ、見てて」
ふと思いついて、すばるは常備しているちくわを指にはめた。
「メリークリスマース」
おどけて言いつつ、ちくわを指にはめることで発動するろっこんの冷凍ビームを近くの木に放つ。
凍り付かせた木を満足げに見、すばるは美野梨を振り返ってウィンクする。
「ほら、氷のクリスマスツリーだ」
「……綺麗ね」
幽かな月光を何倍にも煌かせる、すばる製氷のクリスマスツリーに、美野梨は微笑む。噂を確かめられはしなかったけれど、すばるの心遣いが何よりも嬉しかった。
「しずかだね」
「雪は音を吸収するものね」
ふたりで白い息を吐き出し吐き出し、氷のクリスマスツリーを眺める。
「手をつないでおきたいけど」
吐息のように呟いて、すばるは繋いでいた手を離す。
「さしものすばるも寒さには勝てないか」
くすくすと楽し気に笑うすばるに、美野梨は小さな紙袋を差し出した。
「え?」
「クリスマスプレゼントよ」
「ありがと」
袋を開けてみれば、出て来たのは手袋。
「作業ができて暖かい手袋を作ってみたの」
「発明品なの?」
頷き、美野梨はお揃いで色違いな手袋をはめた自分の手を示す。
「指のところの生地を薄くして、作業しやすくしてみたわ。ヒートテック素材を使っているから薄くても暖かいわよ」
淡々と、まるで研究発表をするように話し、手袋の指先をちょっと引っ張って見せる。
「あはは、いいね。さすがだよ」
美野梨の作ってくれた手袋を手に乗せ、矯めつ眇めつするすばるに、美野梨は焦れたように黒い瞳を細める。
「はめてみて」
急かすように言われ、すばるは言われるがまま手袋をはめる。
「スマホにも対応できるわよ」
手作りの手袋をはめたすばるの大きな掌をしばらく見つめ、美野梨は小さくひとつ頷いた。
赤外線とかいろいろ考えてみたのだけど、と零しながら再び氷のクリスマスツリーに視線を逸らす美野梨の手を、すばるはもう一度掴む。
「予算的に現実的では……」
手袋についての構想を話し続けていた唇が閉じる。真面目な少女の横顔にうっすらと朱がさす。
「別に、手をつなぐために作ったわけではないのよ? 結果的につなぎやすくなっただけで……」
少し早口になりながらも繋いだ手を離さない美野梨の膝に、すばるはポケットから取り出した小さな箱を乗せる。悪戯っぽく笑う。
「実はボクもプレゼント」
あけてみて、とわくわくした瞳で言われ、箱を開く。出て来たのは、携帯用の顕微鏡。フィールドワークでも使える小型で丈夫そうな造形に、美野梨は思わず頬を綻ばせた。
「ありがとう、すばるくん」
「雪の結晶見てみる?」
真正面に見た美野梨の笑顔に真っ直ぐな笑みを返し、すばるは足元に積もる雪を手袋の指先に集める。美野梨の膝から顕微鏡を持ち上げ、顕微鏡のミラーに月の光を集めようと寝転がって、
「……ああ」
白く、感嘆の息を零した。
「神野さんも寝転んでごらんよ」
無邪気に誘われ、美野梨は素直にすばるの傍らに身体を横たえる。
流れる雪雲の隙間、明るく輝く昴が見えた。
「暖かいわね……」
星の綺麗さが嬉しくて、繋いだ手が嬉しくて、美野梨は微笑む。
<< もどる
1
…
21
22
23
24
25
…
27
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【クリスマス】メリークリスマス、旧市街
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
49人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月06日
参加申し込みの期限
2016年02月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!