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幻想遊戯~デュラハンの夜~
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いつの間に、とデュラハンは思ったかもしれない。確かにプレイヤーの数を正確に把握していたわけではないが、今対峙している主要な敵は把握している筈だった。
そこにデュラハンの誤算がある。
真境名 アリサ
は『もれいび』ではなく『ひと』である。デュラハンが見えない敵を索敵するには『ディテクトマジック』を使うしかない。この魔術では『ひと』を感知することはできないうえ、密集したスクロールなどは、近くの人間の持つものと紛れてしまう。
つまり、アリサは
八神 修
や
木鈴 寧々子
の付近に潜んでチャンスを待つことで、デュラハンの意識から自分を完全にシャットダウンすることに成功したのだ。
そして彼女の狙いはひとつ。この最大の隙を狙って懐に飛び込み、手にしたスクロール全部を使った攻撃をゼロ距離から叩き込むことである。
「小細工なしの――真っ向勝負よ!!!」
残ったスクロールは8本。その全てを『マジックミサイル』に変え、何度かダメージを与えた鎧の腹部――わずかに生じた隙間にその全弾を叩き込んだ。
「喰らいなさい!!!」
最初から持っている全てを使っても、大したダメージを与えることはできなかっただろう。だが、幾度かの攻撃で歪んだ鎧の隙間に必ず当たる魔術攻撃を至近距離から撃ち込むことで、スクロールの威力を最大限に発揮することができるのだ。
それを見た
八神 修
は思わず声を上げた。
「そうか……鎧の中身が狙いだったのか」
その横で、
木鈴 寧々子
がきょとんとした顔をした。
「え? 中身って? あの中身って空っぽなんでしょ?」
デュラハンはいわゆるアンデッドモンスターだ。鎧や兜そのものがモンスターであると考えた場合、いくら中身を攻撃しても効果はない。だが。
「いや……実際に物体として鎧が動いている以上、中でそれを動かしている、いわば『幽体』のようなものがあってもおかしくない。もしあの攻撃で、その中身に直接攻撃することができるなら……」
果たして修の言うとおりであった。
『ぐおおおぉぉぉっ!!!』
「普通の攻撃の何倍ものダメージを与えることができるだろう」
アリサの放った攻撃はデュラハンの鎧の内部を直接攻撃し、普通では叶わない大ダメージを与えたのだ。
「……!!!」
だが、その代償はタダではない。もれいびではないアリサは、普段からろっこんのような不思議な力に慣れているわけではないのだ。ここで8発同時に『マジックミサイル』を放つという行為は、アリサにもそれ相応の反動を与えた。
「いけない! まだ動いてる!!」
寧々子が叫んだ。さすがに複数のプレイヤーを相手取ることを想定されているデュラハンは、相当にしぶとい。まだ動く右拳を振り上げて、動けないアリサに叩きつけようとしてるではないか。
「はーい、そこまでですよー」
だが、その攻撃を阻止すべく、やや呑気な声は響いた。
屋敷野 梢
の声である。
「あ……」
見ていた
天利 二十
が声を上げた。デュラハンとアリサの頭上にいつの間にか大きな蝶が一羽、ひらひらと舞っていた。
「いきますよっ!!」
掛け声と共に、その全長4mくらいの蝶が、一台の車に変化する。梢のろっこん『胡蝶の詩』によって蝶に変化させていた軽自動車を、デュラハンの頭上に舞い上がらせ、ろっこんを解いたのだ。
「俺のクルマじゃねぇか!!」
天利の苦情は無視である。
「何とか避けて下さいねっ!!」
頭上から軽自動車を落下させ、デュラハンへの攻撃と共に足止めを狙おうというのだ。デュラハンの身長はアリサよりかなり高いが、それでもアリサがこのまま動けないままなら、いずれ落下した軽自動車はアリサをも巻き込むことになるのだが。
「任せろ!!」
そこで修が意識をアリサの足元に集中した。息を止める。
「きゃっ!!」
修のろっこん『分解』だ。進化したその能力は、直接触れることなく対象を分解することができる。アリサの足元の瓦礫を大きく分解したのだ。
『グオオオッ!!』
天利の軽自動車がデュラハンを直撃した。アリサは修のろっこんにより地面の穴に潜り込むような形になり、影響は少ない。
それでもデュラハンは倒れない。最後の力を振り絞って、自動車をハネ返した。天利の自動車は逆さまに倒れ、屋根とフレームが激しく歪んだ。
そして、接近戦を挑んでいた
風雲児 轟
と
御剣 刀
がその隙を見逃す筈もなかった。
「いい加減しつっこいんだよっ!! これでも喰らいやがれっ!!!」
素手で殴りかかってきた轟――ザ・ストレイト/バーストトランスを、デュラハンもまた拳で迎え撃った。
「うおりゃあああぁぁぁ!!!」
『グアアアァァァッ!!!』
もはや策も何もない。スクロールはほぼ使いきった。互いの右拳が打ち合ったのをきっかけに、轟は乱打戦を挑む。
「俺の拳が壊れるか、おまえが倒れるか、勝負だ!!!」
轟の乱打を受けつつも、デュラハンは反撃を何度か繰り出した。それらのいくつかは轟にヒットするものの、さすがに鎧への蓄積ダメージが大きすぎるのか、轟を決定的に突き放すことができない。
「このまま、一気に押し切るぞ!!」
そこに、刀が加勢に加わった。メイスを構えたまま心の中で撃鉄を落とす。ろっこんの発動合図だ。『加速』――それにより刀の世界が急速に加速される。
物体も、音も、光さえもが刀に置いていかれる。
「ここでトドメを刺す!!」
自分ひとりが超加速された世界の中で、刀の猛ラッシュが始まった。鎧を破壊するのにメイスは確かに適した武器だが、慣れない武器であることにも変わりはない。
「……まだ奥の手を隠しているかもしれない……そうなったら」
そうなったら。
もしここで刀と轟の二人でも押し切れなかったとしたら、おそらくそれはこのクエストの失敗を意味するだろう。
――だが、そんな弱気な考えさえもが置いていかれた。
壊す。今、手にしたこの武器で相手を叩いて徹底的に壊す。刀の脳裏にはもう、それしか浮かんでいなかった。
叩く、叩く、叩く、
手を止めずに、
考える前に、
息をする間に――
「そして俺が――俺達が、勝つんだ!!!」
体感的には数秒、時間的にはほんの一瞬の後、勝負はついていた。
慣れない武器を全力で扱い続け、更に全力でろっこんを使い切ったことで精魂尽き果てたのか、地面にかがみ込む刀。そして全身に打撃を受けながらも、そこにまだ立ったままで、右手を振り上げているデュラハン。その鎧は全身ボロボロで、まさに崩壊寸前という状態だったが、驚くべきことに、まだ刀に最後の一撃をお見舞いする程度の力が残っていたのだ。
そして、その右手が今にも振り下ろされそうになったその時。
「ほら――やっぱり俺達の勝ち、だろ」
「うおおおぉっ!!!」
刀の呟きと共に、轟の最後の一撃がデュラハンの胴体をブチ抜いた。文字通りどてっ腹に風穴を開けられ、鎧という形を維持することができずに、デュラハンは崩れ落ちた。
プレイヤー側の勝利である。皆が戦場に近づいて健闘を称え合い、地面に潜る形になってしまったアリサを救出した。
その様子を眺めていた天利は、梢に向ってひとこと。
「……まだローンが残ってたんだが、あのクルマ」
「……元の世界に戻れば大丈夫ですよー……きっと」
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担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月27日
参加申し込みの期限
2016年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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