this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
幻想遊戯~デュラハンの夜~
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
10
つぎへ >>
「これは……?」
自分の首を何とか回収して上着にくるみ、どうにか野良ゾンビとの無用な戦闘を避けて旧市街にやってきた
灯 斗南
は戸惑っていた。というのも、旧市街から逃げてくる一般人とは別に、明らかに異質なものを見つけてしまったからだ。
「どういうことだ?」
それは首がない体だけの状態で、どうにかこうにか襲い来るゾンビ達を撃退している男女三人である。
言うまでもなく、その三人は
骨削 瓢
によって頭部を奪われた
雨寺 凛
、
風雲児 轟
、そして
八神 修
の三人なのであるが、今ここにやってきた斗南にそれを知る由もない。状況を把握できずに戸惑う斗南に、誰かの声が響いた。
「――おやおや、やっとヒーロー様のお出ましですかい?」
その声の主は瓢だ。見上げると、趣味の悪い金庫の上にあぐらをかいた瓢が、口元を歪めてこちらを見下ろしていることに気付く。
その歪みが、笑顔だということに気付くのに、一瞬の間を必要とした。
凛たち三人の身体は、互いに手探りで背中を向けあい、辛うじてゾンビを食い止めていた。特に肉体能力に秀でた轟は他の二人をよくカバーしていたが、いかんせん相手が見えない状態では、防戦で精一杯だ。
「!! ……そうだ、助けないと」
まだ詳しいことは掴めていないが、首がないということはあの三人がこのクエストのプレイヤーだということだ、苦戦しているならばそれを斗南が助けようとすることは、自然なことである。
だが、瓢の一言がそれに水を差す。
「おっと、そう上手くはいかないようだねぇ」
「!?」
見ると、いつの間にかその場に新たな敵が現れている。自らの首を小脇に抱えた鎧姿の騎士。改めて問うまでもない、デュラハンだ。
「……君がデュラハンか……」
ゾンビに遠巻きに囲まれつつある三人の身体と、旧市街から現れたデュラハンを見比べる斗南。クエストの目的がデュラハン討伐であることは理解している。しかし、今自分がここで三人のフォローに入らず、デュラハンに向かっていいものだろうか。
「おーやおや。せっかくボスが来てくれたってぇのに、討ちに行かないのかい?」
そんな斗南の逡巡を嘲笑う瓢。
「……骨削……」
この場において、少なくとも瓢が味方でないことだけは斗南にも理解できた。
「ひひひ、そんな声を出してもこの状況は変わらないねぇ。そこの三人の首はあっしが預かってるのさ。おたくがデュラハン退治に向えばその三人はゾンビの餌食。かと言って大量のゾンビから三人を守ってたら、いつまでたってもクエストは終わらない……さぁ、どうするかい?」
歯噛みする斗南。瓢の言う通り、三人を助けていてはデュラハンを退治できない。そればかりか、デュラハンがこちらへの攻撃に参加してしまったら、三人の身体を守りきれなくなる可能性すらあるのだ。
だが。
「どうするって? そんなの、決まってる」
すっと身体を動かして、抱え込んだ自分の首が誰からも見えないようにした。
ほんの一瞬、その一瞬だけで斗南には充分。
「――!!」
凛や轟、そして修たちの身体を取り囲んでいたゾンビ達が一瞬にして炎に包まれた。『イグニッションハート』、斗南のろっこんが発動し、空いた手の平から出た炎が三人の周囲に張り巡らされたのだ。
斗南のろっこんは自分の素顔が見られていなければ発動できる。首が取れてしまったこの状況は、考えようによっては素顔を簡単に隠すことができるという意味で、斗南にとってむしろ有利であった。
そしてそのろっこんの源泉は、幼少時に見ていた特撮ヒーロー『マスカレイダー』への憧れに起因している。極度の気分屋で面倒くさがり、基本ネガティブで努力嫌いな斗南だが、それでもその心の奥底には、強いヒーローへの憧れがあるのだ。
「そりゃあね……確かに僕は卑屈屋で自分勝手さ。この力だって、いつかしっぺ返しを食うだろうなとは思ってるよ……それでもさ」
もう一撃。今度は大きくドーナツ状の炎を作り出し、三人の周囲に若干の余裕を作った。
「それでも……困ってる人を見捨てるヒーローなんて、いるわけないだろ」
☆
「ちっ……つまらんねぇ」
あからさまに鼻白んだ表情を浮かべ、瓢は呟いた。
「まぁいい、それならあっちのデュラちゃんにあのマスクヒーローを襲ってもらえばいいだけだしねぇ」
先ほど現れたデュラハンに視線を送る。だが、当のデュラハンは動かぬままだ。
『断る。貴様のようなイレギュラーの言うことを聞かねばならぬ道理などない。我は我が主の命に従うのみ』
「……あらら」
にべもなく言い放ったデュラハンに、瓢は軽く肩をすくめて見せた。
『……それに』
大きな鎧を動かし、周囲を見渡すデュラハン。剣を抜いて、建物の陰を指した。
『敵は奴だけではない』
「やばっ!」
そこにいたのは
木鈴 寧々子
だ。ごく少数のゾンビをやり過ごして旧市街まで移動してきたのは良かったが、ここにきてデュラハンに見つかってしまった。最悪だ。
『……かかれ』
直接デュラハンの指示で動くゾンビは、その辺のゾンビとは少し動きが違うようだった。今までのゾンビなら強引に蹴り倒して進むこともできたが、今度はそうもいかない。しかも数も一桁多いのだ、決して運動神経が悪いわけではないが、特に格闘戦に優れているわけではない寧々子には、少々荷が重かった。
「あわわわ……! ちょっとー、ごめんこれどうにかしてー!!」
それでもまだ早めに走り出せたのは幸運であった。多数のゾンビに囲まれずに済んだ寧々子は、首を奪われた三人を守っている斗南に声を掛けた。
「えっ!? いやそんなこと言われても……!!」
斗南は斗南で三人の身体に群がるゾンビを撃退するので手一杯だ。守る対象を更に増やされても、正直困る。
「えーっ!? そんなーーー!!!」
叫び声を上げる寧々子。群がるゾンビは徐々に寧々子を取り囲むように発生する。ついには後からゾンビが追いすがろうとしたその時。
「――!!」
「……え?」
一人の男がその間に割って入った。
御剣 刀
だ。瞬く間に寧々子を捕らえようとしたゾンビを右手の手刀で打ちのめすと、次々とゾンビ達を倒していく。自分の首はサングラスをかけて、左の小脇に抱えている。
「まったく冗談じゃねえ。朝までにあいつを倒さないとずっとこのままなんてよ」
ゾンビ一体一体の戦闘力は大したことはないが、それでも慣れない状況で、しかも片手でゾンビを倒していける刀の実力は相当なものだ。
その後から、助かった寧々子は呑気に話しかける。
「助かったわー、君すごいねぇー」
「……まあ、ウォーミングアップってとこだな」
そっけない返事の刀。その後姿を眺めつつも、つい、と視線をデュラハンに移す。
……そういえば、デュラハンは自分の首を常に抱えているが、あれには中身は入っているのだろうか。いわゆるアンデッドモンスターである成り立ちを考えれば中身は空で然るべきな気もする。であれば、あの兜そのものには何らかの意味はあるのだろうか。
益体もない疑問。この場において建設的な何かをもたらすかは分からない類の。
「よし、案ずるより産むが易しね!」
その思いつきに従った寧々子は、足元に転がっていたゾンビの首をデュラハンが自ら抱えたその頭部に向けて、思い切り蹴飛ばした。
「デュラハン! 新しい頭よ!!」
『何っ!?』
さすがのデュラハンもこれには驚いたのか、反応が遅れた。
こんな時に限ってナイスシュート。
寧々子が蹴飛ばしたゾンビの頭は、見事にデュラハンの頭部と入れ替わりになるように命中してしまったのだ。
「よしっ!」
奇跡的なシュート。寧々子は思わずガッツポーズである。
だが。
『……下らん』
当のデュラハンは意にも意にも介さず、新しく抱えることになった筈のゾンビの頭を地面に落とし、踏み潰してしまった。
『そんなに片手が不満なら、両手で相手をしてやろう』
そしてそのまま本来の頭部である兜を放っておいて、空いた左手で腰のメイスを抜いた。
「……あれ? なんともなし? だったら何でご大層に兜なんか抱えてるのよーっ!?」
文句と共にたじろぐ寧々子。デュラハンに眼はないが、確実に目が合ったと感じる瞬間である。
その様子を横目で眺めた刀は、そっとため息をついた。
「……一気に攻撃力二倍か。パワーアップさせてどうするんだ。まったく」
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
幻想遊戯~デュラハンの夜~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月27日
参加申し込みの期限
2016年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!