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幻想遊戯~デュラハンの夜~
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『茶番は終わりか、人間』
自らの頭部を手放したデュラハン、右手にロングソード、左手にメイスを構えて眼前の
御剣 刀
に向き直った。
「そのようだな……いくぜ首なし騎士! お望みどおり遊んでやるよ!!」
元よりデュラハンは無差別に生物を襲うようには命令されていない。その命令はあくまで立ち向かってくるプレイヤーを迎え撃つこと。ゆえに今までのプレイヤー同士の騒動も、デュラハンは手を出すことなく静観していたのだ。
そこに刀が勝負を挑む。両手に武器を持ったデュラハンに対し、自分の頭を片手に抱えた刀は素手。
『素手で戦いを挑むとは、大した自信だな』
遠慮なしに両手の武器を振りかざして襲ってくるデュラハンの攻撃を、握り締めた右手一本で辛うじてさばいていく刀。苦しげな口元が歪み、文句がこぼれる。
「うるせぇ、こちとらファンタジーゲームの住人じゃねぇんだ。そうそう日常生活の中で剣だの斧だの持ち歩いてるワケねぇだろ」
頭部を持たない今のデュラハンの攻撃は思ったよりも荒く、精度が低い。慎重にさばけば、避けることは可能だった。
「……ちっ」
とはいえ、その一撃はやはり重い。それこそファンタジーの戦士などではないのだ、ロングソードやメイスの攻撃など喰らってしまえば、一撃で骨ごと持っていかれるだろう。
何らかの隙を作って状況を変えなければならない。その機会を窺っていると、デュラハンの後方から声がした。
「そこのお姉さーん!」
雨寺 凛
だ。直接襲われる可能性の低い長距離から、刀から少しだけ離れた場所にいた
木鈴 寧々子
に向けて叫んだのだ。
「へ? 私?」
きょとんとした顔を向ける寧々子。それを確認した凛は、自分の頭を片手で持っている。
大きく振りかぶって――
「受け取ってーーーっ!!!」
あろうことか、凛は自分の頭を寧々子に向って放り投げたのだ。邪魔されないように高く、大きな放物線を描くように飛んだ凛の頭は、デュラハンの上空を通り過ぎた。その時。
「動くなーーーっ!!!」
『!!!』
上空からデュラハンに向けて衝撃波が浴びせられた。魔術耐性の高いデュラハンのこと、この一撃で大ダメージを受けることはないが、中型武器を二つ同時に扱っているデュラハンの動きを一瞬止めるには充分だった。
「今だ!」
その隙をついて、刀が動く。いくら頭部がないとは言え、ここまでこちらの動きを『見て』いる以上、『眼』のようなものが身体にもあることは充分に考えられる。一種の賭けではあるが、刀は勝算はあると踏んでいた。
「『ライト』!」
ずっと握り締めていた右手を開くと、そこにはひとつの小石があった。それは何の変哲もないただの石だったが、刀がスクロールの魔術『ライト』を使ったことで、眩しく輝く光源になったのである。
『……くっ!』
相手がこちらを気配のみではなく、視覚を頼りに攻撃しているのなら、古典的ではあるが目眩ましは有効な手段だ。そして、この作戦は少なからず成功した。
だが、デュラハンが持つ『ダークネス』で相殺されては意味がない。ゆえに次の瞬間、刀の身体は動いていた。
「くらえ!!」
すかさず次のスクロールを発動した。これも相殺を避けるため、至近距離で行うことに意味がある。中身は『マジックミサイル』だ。
『――!!?』
だが、ここで一発の攻撃を当てることに何の意味があるのか。デュラハンの鎧には魔術耐性がある。魔術の攻撃であるマジックミサイルを一発当てただけでは、形勢逆転とまではいかない。
「もらった!!」
だがそれは刀も先刻承知である。たった一発のマジックミサイルを確実に当てるためにここまで作戦を立てたのは、刀の狙いがダメージを与えることではないからである。
『しまった!!』
マジックミサイルの最大の特性は『必ず当たる』ことである。その特性を利用した刀は、デュラハンの本体ではなく、メイスを構える左手にマジックミサイルを命中させたのだ。さすがにこの至近距離では、デュラハンもメイスを落とさざるを得ない。狙いは最初から、相手の武器を奪い取ることにあったのだ。
『下らん小細工を! その代償を受けるがいい!!』
作戦は成功したものの、落としたメイスを回収した刀にも一定の隙が生じる。さすがにそこを見逃すデュラハンではなく、右手のロングソードは刀をしっかりと狙っていた。
「動かないでって言ったでしょーーーっ!!!」
すかさず凛の衝撃波がデュラハンを襲った。タイミングを見てもう一度寧々子が凛の頭部を放り投げていたのだ。
「喰らえっ!!」
その一瞬を逃さず、
灯 斗南
もろっこんで援護した。一条の炎がデュラハンを襲い、あっという間に全身を包み込んでしまった。
『ぬぅぅぅ!!!』
しかしデュラハンもただやられているワケではない。凛と斗南の激しい攻撃を受けながらも、右手のロングソードを刀へと振り下ろした。
「……おおっと!!」
メイスを拾った刀は、間一髪その攻撃を受け止めた。二人の援護がなかったら、身体を真っ二つに切り裂かれていたかも知れない。
『……だが、いつまで保つかな!?』
剣撃は防がれたものの、デュラハンとてこのチャンスをフイにするつもりは毛頭ない。空いた左手を右手に添えて、渾身の力を込めて刀を潰しにかかった。対する刀は自分の頭を片手で抱えていて、かつ不得手な武器による応戦だ。押し返すのも、受け流すのも困難な状況である。
「……あきらめ……ねぇぞ……」
ギリギリと歯噛みする刀、その額に汗が滲んだ。明らかな刀の劣勢ではあるが、周囲のプレイヤーにとってはこれはチャンスだ。二人の力が拮抗しているのなら、デュラハンにとっては動きにくい状態であることを表している。
「よーっし、残ったスクロール全部使っちゃうよーっ!!!」
凛がその宣言通り、自分の身体を器用に操って、手持ちのスクロールを全部発動させた。魔術は全て『マジックミサイル』、いくら魔術耐性のあるデュラハンといえど、さすがにこれは効いた。
『うおおおっ!!!』
凛のスクロールから放たれたマジックミサイルは次々にデュラハンの鎧に吸い込まれてく。その隙を突いて、刀はどうにかデュラハンの下から抜け出した。その際、すり抜けざまにデュラハンの胴体にメイスの一撃をお見舞いした。
「よしっ!」
確かに手ごたえを感じる。中身のない幽霊騎士に物理ダメージがどこまで通るのかは未知数だが、メイスという武器ならば少なくとも鎧そのものにダメージを蓄積させることができる。刀があえてメイスという武器を選んだ最大の理由がここにあった。
「まだまだいくぜ! このゲーム……絶対にクリアしてやる!!」
気合を入れてひたすらにデュラハンを叩き続ける刀。その都度強力な衝撃がデュラハンを襲う。
『フンッ!!』
もちろんデュラハンも黙って叩かれているわけではない。刀の攻撃の合間を縫って反撃の剣を振るう。
「おっと!!」
横薙ぎに払われたロングソードをしゃがんで避ける。不自然な体勢ながらも、デュラハンの膝目がけて器用にメイスを当てた。
『!!!』
そのショックでデュラハンの体勢が崩れる。そこに大きくジャンプして飛び込んできた男がいた。
「だあああぁぁぁっ!!!」
ザ・ストレイト――
風雲児 轟
だ。空中に放り投げたスクロール、その数は9――その全てを解放し、9発の『マジックミサイル』を放った。狙いは、デュラハンのロングソード。
「『バースト・トランス』!!」
進化した轟のろっこんが発動する。発射された魔力の弾は残らずデュラハンのロングソードに吸い込まれていく。そこにろっこんによって身体能力を大きく向上させた轟が、両手を挟み込むように拳を合わせた。
その両拳の間にあるものは、ロングソードの刀身だ。
『バカな!!』
キィンとぃう鋭い金属音が響く。多数のマジックミサイルによって過度のダメージを急速に負ったロングソードは、轟の打撃によって真っ二つに叩き折られてしまったのだ。
「よっしゃ!!」
折られた剣をそのまま振り下ろした格好のデュラハンの胴体に、今度は刀のメイスがクリーンヒットした。
「おりゃあ!!」
『……!!!』
さすがに今度は効いたのか、後ろに退いて刀と轟から距離をとるデュラハン。
その様子を注意深く観察していた
八神 修
の脳裏に、ひとつの疑問が浮かんだ。
「……戦いは順調に進んでいる筈だ……最も危険な武器である剣を破壊できた、この戦い方で間違いない筈……防御力の高さは確かだが、ここまで来れば時間の問題……」
だが、何かが引っかかる。何かを見落としているような気がしてならない。
そうしている間にも、戦況は動いていく。
『くっ……!!』
武器を諦めたデュラハンは、一直線に動きを取った。その先には、先ほど落とされてしまった兜がある。言うまでもなく、デュラハンの本来の頭部だ。
鎧の手が、兜に届こうとしたその時。
『!!?』
突然、周囲が真の闇に閉ざされた。デュラハンの兜を中心にして、スクロールの魔術『ダークネス』がかけられたのだ。その魔術を発動させたのは、
灯 斗南
。
あえて直接戦闘に参加せず、戦況を見守っていたことで、デュラハンの動きにも対応できたのだ。
『ええい、小細工が過ぎるぞ!! 『ライト』!』
ダークネスの魔術はライトで相殺することができる。あくまでも視覚メインで戦っているデュラハンにとって、ダークネスの効果が切れるのを待っている暇はない。
「よし、そこだ!!」
だがそれも、斗南の読み通りだった。魔術を相殺するその隙を狙って、斗南はろっこんの炎を放つ。
「いけえぇっ!!!」
最大限に力を振り絞った『イグニッションハート』の威力は今までのものとは段違いだ。最初からこの隙を狙って集中していた斗南が放った炎は、あっという間にデュラハンの鎧を中心にした巨大な炎の渦巻きを作った。
「……やったか……?」
その炎が収まった時、斗南の呟きに反して、そこにはまだデュラハンの鎧が立っていた。多数の打撃を受け、魔術の攻撃を受け、巨大な炎に焼かれながらも、まだ立っていた。
ギシ、という軋むような音を立てて、デュラハンは自らの兜を手に取る。
『敵は……どこだ……』
その時、修の横をすり抜けて、一人の女性が走り出していった。
「――ここにいるわよ」
あっという間に動きの鈍ったデュラハンの間合いの中に入り込んだその女性は、
真境名 アリサ
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3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月27日
参加申し込みの期限
2016年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月03日 11時00分
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