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幻想遊戯~デュラハンの夜~
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だが一方、単独でデュラハン討伐に動いている人間も、当然のように存在した。
「えーっと……思ったよりも被害は出ていないんですね……生物の殺害、というのはクエスト参加への方便かも知れませんね……」
上空から街を見下ろして呟く、
屋敷野 梢
もそのひとりだ。
「とはいえ、生物の殺害に言及してる時点で許す気はありませんけれど」
ろっこんの力で自らを蝶に変化させた梢は、上空に舞い上がりながら状況を確認していた。ゾンビを食い止めて一般人を逃がす大きな流れができていたため、ほとんどの人間はゾンビから逃げることに成功している。
というのも、ゾンビの動きは鈍いため、発生してくる方角さえ間違わなければ走って逃げることは充分に可能なのだ。
「……ふむ……こうしてみると魔術ってのも万能ではないものですねー」
そのゾンビには『ディテクトマジック』と同様の能力が備わっているということだが、上空の梢は発見されないでいる。この能力はあくまで魔力のようなものを持っている対象の方角と距離を認識できるだけで、その大きさや高さまでは認識できない。つまり、こうして上空やビルの上から眺める分には、ゾンビに発見される可能性は低いと言えるのだ。
「危ない目に遭っている一般人の方を援護しようかと思ったんですが……」
キョロキョロと周囲を見渡すが、首が取れていない人間であれば、ゾンビから逃げるのはそう難しいことではない。しかし首が取れている人間ならば、それは何らかの力を持っている可能性が高いということになる。
「であれば、今さらゾンビ相手に手間取っている間抜けさんなんて……」
そう呟いた梢の視界の隅っこに、何体かのゾンビの塊が引っかかった。よくよく見ると、その中心にいるのはなんとなく見覚えのある、ヨレっとしたスーツ。
「……いました」
軽いため息と共に、梢はそちらに向かった。
「うわあぁぁぁっ!」
天利 二十
は自分の首を抱えて走っていた。何しろ突然首が落っこちるという不慣れな事態――慣れている筈もないが――それに加えて周囲はゾンビに囲まれているというこの状況に完全に狼狽した天利は、路地裏からどうにか転がり出てきたところだった。
そこにやってきたのが梢である。
「く、首が首が首が!!」
完全に自分を見失っている天利。天利の目の前に、ひらりと一羽の蝶が。
眼前で変身を解いた梢は人間の姿になって降り立つと、素早くスクロールを一本展開した。
「天利さーん、大丈夫ですかー?」
「その声は――?」
梢の手元から、今にも天利に手をかけようとしていたゾンビに向けて魔術弾が発射される。スクロールの魔術、『マジックミサイル』だ。
手近な一体を破壊した梢は、天利の手を引いてゾンビの集団から逃走を開始した。
「――学生さんか」
ゾンビを撒いた二人。梢は、軽く呼吸を整えながら笑みをもらした。
「ゾンビ相手にずいぶん苦戦していましたねー?」
「……向いてないんだよ……ともあれ助かった。サンキューな」
落ち着きを取り戻した天利はそのへんの塀の上に自分の首を載せて、煙草を咥えさせている。首の扱いにもだいぶ慣れてきたようだ。注意して火をつける。
「ええ、レスキュー隊参上ってところですか。税金払ってて良かったですね?」
素直に礼を言う天利が珍しかったのか、梢も少し機嫌よく応対した。
「いや、払ってないけど」
「払いましょうよ」
「――それはそれとして、どうしたもんかな」
首が取れたままなのは困るが、梢のおかげでゾンビに襲われる心配もだいぶ薄くなった。天利としては別に高みの見物を決め込んでも構わない状況だ。
「あ、そうだ」
呑気に煙草をふかす天利を見て、梢が口を開く。
「安全はたぶん保証しますので、良ければ探偵してくれませんか?」
「――」
それを聞いた天利は火のついた煙草をもみ消して、新しいもう一本を咥えるのだった。
☆
「『がちゃん』!」
渥美 ニナ
は自分の首と身体を自らのろっこん『錠前師の束縛』で接着した。このろっこんの前では首が落ちたこと自体はマイナスになり得ない。
「……突然首が落ちた時は驚きましたが……これ結構便利ですね、我ながら……さて」
いつの間にか自分の脳内にこのクエストに関する情報が入っている。それによるとゾンビには『口に塩を詰めて縫う』のが一般的な対処法だ。幸いここは店舗でもある自宅だ、塩には困らない。さらに、彼女のろっこんであれば、わざわざゾンビの口を縫い付ける必要もないのだ。
「……っと、それでも一応、ですね」
塩をウエストバッグに詰めた後、万一首が再度落ちた時のためにゴムバンドとバンテージを確保した。その勢いでバールを引っ掴んで、勢い良くドアを開ける。
「あ、ねぇ。ちょっと助けてよー!」
そんなニナにいきなり声が掛かった。一瞬どこから声がしたのか分からなかったが、それが下の方から聞こえてきたことにすぐに気付く。
声の主は
真境名 アリサ
であった。
正確には、その首。
「いきなり首が取れちゃって困ってるのよーっ!!」
「あ、はい。そうですね、お困りですね」
ニナはひょいっとアリサの首を持ち上げて、すぐそばにいた胴体に近づいた。
「よいしょっと……『がちゃん』!」
ろっこんで首を固定してやると、慌てきっていたアリサの表情が少しずつ落ち着いていく。
「あー良かった……くっついた……ありがと……」
「いえいえ、お安い御用で」
だがしかし、安堵の表情の次にアリサの顔に浮かんだものは、明確な怒りの表情だった。
「ったく……美女の首をすとんと落っことすなんて、なかなか趣味悪過ぎるじゃないのよっ!!」
姿の見えぬ敵に激高するアリサを見て、感情の切り替えが早いな、とニナは思った。
「さて、その様子だととりあえず大丈夫そうですね。じゃあ私は急ぎますんでコレで。……それとも一緒に行きます?」
引っ張り出してきた自転車にまたがるニナ。対して、アリサは少しだけ考えてから首を横に振った。
「んー……いい、ありがと。どうも……あたしにもできることがありそう……でもちょっと準備が必要だから」
その様子を眺めたニナは、ふっと軽く笑みを浮かべた。
「そうですか。まぁ、行き着く場所は同じでしょうから。また後でお会いしましょう」
軽く手を振るアリサを残して、ニナは軽快にペダルを踏み込み、その場から姿を消した。
「さて……と」
ニナを見送ったアリサは極力ゾンビを避けて行動を開始した。何しろアリサはろっこんを持たない『ひと』だ。首を繋いでもらったとはいえ、特にゾンビに対して有利になったわけではない。
「……じゃあ、できるだけスクロールを集めないと。一匹ずつなら、ゾンビも倒せるだろうし」
あえてニナとは別行動を取ったアリサ。彼女には彼女なりの考えがあるようだ。
何しろ、彼女の脳裏にも、このクエストの情報は入っているのだから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月27日
参加申し込みの期限
2016年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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