this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
幻想遊戯~デュラハンの夜~
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
「さて……と」
木鈴 寧々子
は冷静だった。数分後、なんとか首が取れた状態での身体の動かし方に慣れた彼女は、器用なことに自分の首をぽんぽんと片手で真上に軽く投げては受け取って遊ぶまでになっていた。
「要は、自分の目というカメラで見ながら身体を操作している、と考えれば楽ね。ちょっとしたロボット気分、か」
二日酔いの寝惚け頭でも、自分の携帯から鳴り響いた不気味な宣言と警告は理解できていた。アレが本当なら、今頃街中はゾンビで溢れかえっている筈である。
「……どれ」
ふと、どうでもいいことが気になった寧々子は、首を高く掲げて自分の首を真上から覗き込んだ。
「こういう角度で自分の首周りを観察できるのも、なかなかない経験ね」
仮に物理的に首が切断されたのであれば、そこは真っ赤な血溜りか、それとも肉と骨の断面図か。
「あら、ちょっと意外」
そこはまるでモヤのようなものがかかっていて、詳細は見て取れないようになっていた。まぁ、恐らく見えてはいるのだろうが、正確に認識できないようなもの――仮に言えば魔術――がかかっているように思えた。
「うん、心臓に優しい仕様で助かったわ。あれ、でも……?」
寧々子は先ほどの『宣言と警告』を思い出していた。
「刻限までにデュラハンを倒せなかった場合、一生このままとか言ってなかった?」
記憶が正しければ、その通りな筈だ。そして、その記憶は正しい。
「……心臓には優しいけど、首には優しくない仕様ってワケね」
ベッドに腰掛けていた寧々子の身体は、首を小脇に抱えて立ち上がった。左脇に抱えられた寧々子の柔らかそうな唇からは、軽いため息。
「どうしてもやっつけないといけないのね。んじゃ、しょうがないか」
☆
旅館を出た寧々子は、思っていたよりも街が混乱に包まれていることに気がついた。
「あ……そりゃそうか」
首が外れたのがごく一部の人間だけとはいえ、街中にはゾンビが溢れている。それが人間動物に関わらず襲いかかっているのだから、混乱は必至だった。
そして、そんな中をできるだけ混乱を収めようと奮闘している人間が数人いることが見て取れた。
風雲児 轟
もその中のひとりだ。
「ゾンビは旧市街方面から湧いてきてる! おそらくデュラハンも中心地にいるだろうから、できるだけ星ヶ丘方面に逃げるんだ!!」
轟は自分の首を寧々子と同じように小脇に抱え、一般人の誘導をしている。特撮ヒーローに憧れて日々の鍛錬を怠らない轟のこと、身体の操作に慣れてしまえば動きの鈍いゾンビに遅れを取ることはない。
「よっと!!」
自由な足で何とかゾンビを転ばせて、持っていた棍棒を奪い取る。
「そりゃ!!」
右手で構えた棍棒でゾンビの両膝を砕いてしまえば、敵の機動力を著しく阻害することができる、そうすることで一般人が逃げる時間稼ぎをしているのだ。
確かにこのクエストではデュラハンを倒さないといけないのだが、その前に一般人に犠牲がでてしまうのは、例えここが平行世界での出来事とはいえ、轟には容認できるコトではない。ゆえに彼はまず多くのゾンビを極力無力化する作戦に出たのである。
この作戦はかなり有効で、轟はかなりの数のゾンビを無力化することに成功していた。
そう、そのコトが起こるまでは。
☆
「きゃーーーっ!!? 私の首がーーーっ!!?」
気持ちいいほどの悲鳴をあげたのは
雨寺 凛
だ。
「あーんもう、髪が汚れちゃうよーぅ!」
もちろん自分の首が落ちたことには驚きはしたものの、すぐに自慢の髪の心配ができるあたりはさすがにもれいびとして異変慣れしているとでも言うべきだろうか、凛は最初の驚きように比べて比較的短時間で冷静さを取り戻していた。
なるほど、毎日手入れを欠かさないほどの黒髪ストレートは確かに美しく、地べたに転がしておくには耐えられないのが乙女心であろう。
だが。
「とと、それどころじゃないよ! 朝までにデュラハンを倒さないと一生このまま!? 冗談じゃない!!」
ようやく首を高く掲げて元あった位置に戻した凛は、周囲を見渡した。すでに数体のゾンビに囲まれていることに気付く。
「デュラハンの前に、こいつらの相手をしないといけないわけね……でも、私のろっこんなら!!」
『加虐的虚偽声楽』――サディスティック・フェイク・ショウは本人が聞いたことがある音や声を正確に再現できる凛のろっこんだ。また、とても大きな音を出した際には音量に応じた衝撃波を放つことができる。
つまり――
「どいてーーーっっっ!!!」
首と身体が異次元的に繋がっているのならば、軽音楽部で活躍する凛の声量を制限することはない。口から発せられた大声は、相応の衝撃波を伴って広範囲のゾンビに襲い掛かった。
「邪魔しないで! このまま首が取れたまんまじゃ人前に出られないし、パパやママにも会えなくなっちゃうじゃない!!」
声さえ出せれば攻撃できる彼女のろっこんは、今の状況では強みである。首が独立している今なら、くるりと回せば背後にも一瞬で攻撃できるため、ひとりで多数のゾンビを相手にするには有利な状況であった。
「よーっし、このままゾンビを避けてデュラハンを探そう……遠距離戦に持ち込めばなんとか……!!」
ゾンビの相手に一定の手ごたえを感じた凛。確かに彼女のクエストは順調だった。
そう、そのコトが起こるまでは。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
幻想遊戯~デュラハンの夜~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月27日
参加申し込みの期限
2016年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!