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三夜 暗
は学校へと向かう途中、空に見える隕石に向かって右手を軽く振ってみた。
もちろん、何の反応もない。
「……くっ……やはり封印されている今の俺の力では直接手を下すには足りないか……」
☆
「……これでよし、と」
屋敷野 梢
は自宅の庭にヒメリンゴの種を植えた。
「偉い人も言ってましたしねー。たとえ明日世界が滅ぶとしても、私はリンゴの木を植えるでしょうって……」
ぱんぱん、と土のついた手を払って、梢は旧市街を歩く。
「さて……」
「……屋敷野か」
梢が寝子高の裏手まで歩いたとき、そこにいたのは
御剣 刀
だった。
「御剣君。何してるんですか?」
見ると刀は自らの刀剣を携え、静かに佇んでいた。視線は基本的に空の向こう、飛来してくるであろう隕石に向かっている。
「こうなればどこに居ても同じだからな。準備中だ」
「準備中って……」
刀剣以外、刀が持っているものはない。ただ静かにそこに佇み、隕石に向けて精神を集中している。
「……この世界は本来の世界とは違う。自分の中にここでしか感じない、多少の違和感がある。あの隕石が落ちてくるまで、俺はそれを探っておこうと思う」
「……なるほど、それで準備中、ですか」
「……屋敷野は、どうするんだ」
刀の声はどこまでも静かだ。来るべきに備えて心を研ぎ澄まし、一本の糸のように張り詰めているのが分かる。
対して、梢の声は呆れるほどにいつも通りだった。
「うーん、私はもう少し街を歩いてみようと思いますー。隕石が落ちてくるまでにはまだもう半日以上あるみたいですしー」
その様子に刀は頷く。
「そうか……俺はここにいる。そちらも準備ができたら来るといい」
刀の言葉に、梢は軽く微笑んで。
「ええ、ちょっとリンゴの木を探してきますね」
☆
「わっ」
驚いた
羽生 碧南
は軽く声を上げた。
「おっと」
何気なく足が向いた海岸で、碧南は怪しげな男に接触していた。どことなくヨレっとした40がらみの男――
天利 二十
だ。
互いに余所見をしていたせいで肩がぶつかったのだ。自転車から降りて歩いていた碧南は砂浜に尻餅をついてしまう。
「悪いな学生さん……立てるか?」
「う……うん」
軽くを手を差し出す天利、碧南は特に警戒もせずにその手を取った。
碧南は運動部員だ、普段なら軽くぶつかった程度で転んだりはしないのだが、やはり隕石が落ちてくることに
ついて考えるうち、心ここにあらずになっていたのだろうか。
「……こちらも考え事をしていたもんでな……天利だ。……学生さん、どうしてこんなところに?」
立ち上がる碧南の様子を見るうち、天利は自然と声をかけていた。碧南の格好はまるで普通の学校帰りのようで、この非常事態にはまるで不似合いに思えた。
「どうして……どうしてだろう。なんかね、昔見た映画かなんかで……最期の時を迎えるのに、海岸のシーンだったの。それ、思い出したのかな……」
「……」
「……ううん、どうでもいいや」
軽く頭を振る碧南。自分でも分からない、どうして海岸までやってきたのか。どうせなら少しでも見晴らしのいいところに来たかったのか、それとも人気の少ないところを無意識的に選んだのか。
「……え、と? 探偵さん……これからどうするの?」
今度は碧南が聞き返していた。天利の格好も身ひとつで、隕石を避けてどこかに逃げようとしているようには見えない。天利も自分と同じように、逃げる気にも抵抗する気にもならずに、ここまでやってきたのだろうか。
だが、天利の返答は碧南にとって意外なものだった。
「ん? 俺は仕事中なのさ……迷子のネコを探していてな」
事もなげに言った天利は、懐から猫の写真を取り出して碧南に見せた。それを見た碧南は軽く吹き出して笑ってしまった。
「ぷっ! それこそ、この非常事態に仕事って……しかも猫探し?」
だが、天利はあくまで真剣な顔で返した。
「ああ……こんな時でも仕事ってヤツはなくならねぇのさ……俺の場合は特に、な」
その表情は冗談を言っているようには見えない。碧南はその視線をまっすぐ返すように、微笑み返した。
「ああ……そっか、そうなんだね」
悲観する必要も、取り乱す必要もない。ただ、大切なことをしていけばいいだけで。
「そういうことさ……学生さん、もしヒマなら……」
「あー、天利さんだー」
天利が碧南に何か言いかけた時、遠くから声をかけてきたのは
屋敷野 梢
だ。
「よぉ、学生さんか」
そちらを振り返り、軽く手を上げる天利。
「何してるんですかー?」
砂浜をざくざくを近づいてくる。天利は当然のように返した。
「ネコ探しだ。ヒマなら手伝え」
それを聞いた梢は満面の笑顔で頷いた。
「あ、いいですね! 奢ってもらえるなら手伝いますよー!!」
軽く肩をすくめる天利。
「……しょうがねぇな。で、そっちの学生さんはどうするんだ?」
天利の問いかけに、碧南は戸惑う。
「えーと……まぁ、いいかな。特に何かあるわけじゃないし」
よし、と呟いた天利は海岸を後にしてシーサイドタウンに向かう。梢は天利と碧南を追いながら、ぽつりと呟いた。
「……明日世界が滅びるとしても、今日の私は猫探しですか……これはこれで素敵なリンゴの木ですね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月29日
参加申し込みの期限
2015年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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