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世界滅亡劇場
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「このあたりでいいでしょうか……」
屋敷野 梢
は上空で変身を解いた。
伊賀 解理
が隕石の上方から強力なビームを撃ち込んでいる。
御剣 刀
が隕石に直接刀を突き立てていて、
新江 天懸
がバットで隕石を打ち返そうとしている。
そして
後木 真央
がお猫様の幸運によってそれぞれに力を与えている、ひょっとしたらこのまま隕石を何とかできるのかもしれない。
「けれど……私は……!」
梢は大きくふたつに分かれた隕石を睨みつけた。
この世界特有の『秘密の力』によって、梢のろっこんも大きく進化していた。
その能力によって、梢もまたこの隕石という存在を理解することができていた。
「仮に言えば……アポトーシスのようなものでしょうか……まぁ、甚だ概念的なものですが……」
生物の個体を良い状態に保つため、細胞単位で行われる管理された自殺の一種にアポトーシスというものがある。
では、『世界』にもその作用があったらどうだろうか。
ひとつの世界をより良くするために、徐々に世界の一部が死んでいく。世界はすぐに再生し、それに気付くものはいないが、あまりに溜まりすぎた『滅び』への『意思』をというゴミを掃除する必要があった。
それがこの世界だ。あまりに溜まりすぎた『滅亡』をテオがひとつの世界にまとめた。誰にでも分かる『隕石』という形で、この世界は滅ぶ予定だったのだ。
だが、この世界に集められた者たちはその『滅亡』さえも認めなかった。
「当然です……それを自然の摂理だなんてつまらない詩人にはなりたくないですから……。
私がなりたいのは、生物全てを守る、生物学者です!!」
梢は人間の姿に戻り、意識を集中する。この世界特有の秘密で進化したろっこんとはいえ、できるかはわからない。
――自らを胡蝶へと変化させる、胡蝶の夢。
見たものを胡蝶へと変化させる、胡蝶の詩。
胡蝶の夢で蝶となり、胡蝶の詩で夢を唄う。
夢の詩はいずれ人々へと語り継がれていく――。
すなわち、この世の全ては胡蝶となる。
「これが『胡蝶の物語』です……っ!!」
梢の超進化ろっこんが発動すると、隕石に変化が現れた。
生物、物質、情報、概念までも。
隕石の持つ『滅亡』へのエネルギーが蝶に変換された。
「!?」
突然隕石の陰に現れた光り輝く蝶に、隕石を破壊しようとしているメンバーは驚きを隠せないが、その蝶がやがて隕石そのものを大きな翅で包み込んでしまうと、その心配が不要なことに気付いた。
こうして、隕石は破壊された。
何しろ世界が滅亡するエネルギーが変換されてしまったのだから、もはや隕石が存在している理由はない。
絶望から希望へと、死から生へと、過去から未来へと、前へ進もうとする人間のエネルギーが、溜まりに溜まった世界の『滅亡』に打ち克ったのだ。
隕石は細かく破壊され、流星となって地球へと降り注いでいる。
その様子を、梢は上空から落下しながら見ていた。
地球と宇宙の境界線、昼と夜の間をやわらかく落下しながら降り注ぐ流星を眺める。普通ならば決して見ることのできない景色だった。
「……綺麗……」
ここからどうやって帰還するかは考えていない。まぁ世界が分けられたなら、この世界を救えばきっとテオが元に戻してくれるだろう。
そんな楽観的な思考が梢を支配していた。庭に植えたリンゴの種、今日一日過ごした平凡な日、些細な約束。
救うことができた、この世界を眺めながら――。
「ああ……本当に綺麗……」
梢は、ゆっくり瞳を閉じていく。
「く……!!」
八神 修
が『固着』によって小さな隕石を空気の膜で覆い、同行していた
橘 明里
と
伊賀 解理
と共に上空から滑落している。
「がんばるの……みんなを、守るのなの……!! だってあかりは、天使なのだから……!!」
そこに明里のテレポート能力を加え、どうにか寝子島に帰ることができそうだ。
愛する人の待つ、寝子島へ。
「綺麗なのだ……」
真央は寝子島の神社で、流星が降り注ぐその光景に見とれていた。自分が仕えるお猫様の力が世界を救うのに大いに役立ったことは嬉しいが、今はそんなことはどうでもいい。
これで帰って来る。この世界を救った、友人たちが。
真央には、そのことがたまらなく嬉しかった。
「これでみんな無事に帰ってくるのだ……!! みんな集まったら鍋パーティでも悪くないのだ!!」
満面の笑みを浮かべて、真央が『おかえり』と迎えてくれるだろう。
☆
「さて、どうやら上手くいったようだ」
三夜 暗
は隕石破壊の知らせにひとり、胸を撫で下ろした。
平和を取り戻した寝子島は助かった喜びで湧き上がっているが、彼には関係のないことだった。
なぜなら、全能者である彼にはこの結末はすでに見えていたからである。
「しかし俺の力がまた溢れて来た時には、何らかの対策を取らなければならんな……だがまぁ、今日は寝るか」
寝る前に人々からこの恐怖の記憶は消しておかなければ、と暗は夢うつつに思った。
静かな自室。布団に入った暗は部屋の灯りのスイッチを押す。
世界が終わる。滅亡のためだけに作られたこの世界が閉じる。
まるで部屋のスイッチでも消すように。
ぱちりと。
明日は、また未来へと向かう寝子島が待ってくれている。
だから。
「――おやすみ世界、また明日」
<END>
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あとがき
担当マスター:
まるよし
ファンレターはマスターページから!
皆様こんばんは、まるよしです。
世界を覆い尽くしてしまうような絶望をどうやって覆すか、というシナリオでしたが、いかがでしたでしょうか。
皆様のアクションはやはり多種多様で、ストレートなものから斜め上なものまで、楽しませていただきました。
ところで今回、シナリオガイドに登場していないNPCが登場しています。これは今回のシナリオがコメディであるということを受け、『出した方が面白い』という判断で、今回に限っての判定です。
今後は私のシナリオではガイドに登場しないNPCが登場することはございませんので、よろしくお願いいたします。
これからリアル世間はクリスマスから年末に差し掛かりますが、皆様もどうかお体にお気をつけて。
では、またご縁がありましたなら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月29日
参加申し込みの期限
2015年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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