this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
世界滅亡劇場
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
12
つぎへ >>
「……はい?」
鬼河内 萌
は何か聞こえた気がして、聞き返した。
「……気のせいね。ううん、そんなこと気にしてられないよ!」
萌は走っていた。隕石が落ちてくるというこの局面で、少しでも安全な場所を求めて走っているわけではない。
「ユウくん……どこにいるの!?」
彼女が探しているのは
野菜原 ユウ
である。
明日にも地球が滅亡するというこの事態に際し、彼女が取った選択はユウを探すことだった。
仮に明日の地球がないのだとしたら、最期にもう一度会いたいと思う人がいる。
それはひとりの人間としてごく当然の心理であろう。この世界を救うことではなく、その自分の欲求に従いたいと思う感情は誰にも責める権利のあるものではない。
萌の場合も、本能的にユウに会いたいと感じていた。どうしてだろう、とにかくそう思ったのだ。
ユウに会うことで、何かが変わる気がしたのかもしれない。
「……どこにいるの……ユウくん……!」
だが、ユウはいない。
そもそも、ここはテオによって分けられた世界だ。ユウがこの世界に呼ばれているという保障はどこにもないのだ。もしいたとしても、この危機的状況においてはどこかに避難していると考えるのが妥当であろう。
だが、萌は走っていた。街を、道を、学校を走って探した。まるで乙女の本能に突き動かされるかのように。
「はぁ……はぁ……」
だが、ユウは見つからなかった。最期に立ち寄った海岸の砂浜に座り込み、萌は遠い海を眺める。
「はぁ……はぁ……ははっ……見つからない、や」
自嘲とも取れるような軽い笑いが漏れる。
最近、自分の周りの友人たちが何らかの不思議な力に目覚め始めていることに、萌も気付いていた。
「ボクばっかり……置いてけぼり、か……」
自分にはその兆候がさっぱり現れないことに、萌は焦りを感じている。寝子島で時折起こる不思議な事件も、そういう力が関係していることは容易に予想がついていた。
けれど、自分にはその力がない。
「……はは……そうだよね……仕方ないよね……」
脳裏にピンと来たひらめき。
そうだ、ここにユウがいる筈はないのだ。
「だって……」
軽いため息。
「『シナリオガイドに登場していないNPCと絡むアクションは、基本的には採用されません』って『遊び方ガイド』に書いてあったもの……あーあ、なにやってんだろボク」
☆
「どうやら少しばかり力が足りないようだ」
三夜 暗
は学校の教室でその結論を出していた。自分のノートに書き込んだ、独自の計算方法で編み出された『隕石を破壊するために必要なパワー』に、封印を受けている自分の力では足りないという結論だ。
だが、彼はすぐに次の対応策を見出している。愛するこの地球を守るため、手段は選んでいられないのだ。
「ならば、足りない力を補うために従者が必要だな……ふむ」
暗は窓を開け、教室から空に向かって念を飛ばした。学校は休校で誰も居ない。やりたい放題だ。
「聞こえるか……戦士たちよ……我が声に応じて、あの隕石を壊すのだ……」
☆
「え?」
その瞬間、奇跡が起きた。
「お? 何やってんだ、こんなとこで?」
鬼河内 萌
の眼前に、突然、
野菜原 ユウ
が出現したのである。
それがいかなる例外だったのかは分からない。このユウが本物かも分からない。しかしこの瞬間、彼女の目の前にユウが存在している、彼女にはそれで充分だった。
「ユウくん!!」
萌は立ち上がり、ずっと探していたその名を呼んだ。
「お、おう……隕石が落ちてくるっていうじゃんか。あんた、逃げないのか?」
ユウはまるで最初からそこにいたかのように振舞う。萌は深呼吸して、脈打つ心臓を落ち着かせようとした。
正直、何が起こっているのかは分からない。いる筈のない相手をずっと探していた自分、そしている筈もないのにここに現れてくれたユウ。
だが、そんなことはもうどうでもいい。この好機が訪れたなら、萌はすべきことはたったひとつだ。
「……うん、どうせどこに逃げても同じだし……なら、ボクはこの最期の時間を、少しでも有意義なことに使いたいんだ」
「……ん」
立ち上がった萌は、まっすぐユウを見つめた。ユウはその真剣な眼差しを受けて、次の言葉を待つ。
ざあ、と波の音がふたりの耳を支配する。
「ボク……ボクね……」
言葉を止めて、ひとつ深呼吸。
「ボク、キミの事が、す……好きなんだーーーっ!!!」
「よーし、どんどんいくのだーっ!!!」
「……」
「……」
「……わりぃ、よく聞こえなかった、なんつったんだ?」
「……どうしようしにたい」
萌とユウの間に静寂が訪れる。海岸の後の土手を走っていた
後木 真央
の叫び声によって萌の一世一代の告白はかき消された。
まさか失敗した告白をやり直すわけにもいかない。そして次の瞬間、狼狽する萌の脳内に次なるひらめきが訪れ、それが更に彼女を混乱させた。
「そ……そうか、実はボクは落神だったのか!」
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
世界滅亡劇場
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月29日
参加申し込みの期限
2015年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!