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「だーっ! 考えるのもう面倒くせぇーっ!!」
新江 天懸
は叫んだ。下宿している旧市街の親戚の家には、今は天懸ひとりだ。この家の主はテオが分けたこの世界には呼ばれなかったということだろうか、それとも何かの理由で居ないのかは分からない。
だが、彼にとってそれはもうどうでもいいことだった。
「まぁ、惑星の消滅なんて数の上ではそう珍しいことじゃねぇっていうしな……。
誰から聞いたんだっけ……天文学に詳しかったのは……あ、父方の親戚か」
何しろ、今日この地球は滅亡するのだ。過去の、しかも最早どうでもいい類の思い出に浸っている暇はない。
「しっかし、これで最期か……なんつーかあっけねぇな。もうちょっと、こう」
最期の審判のような、ある種の宗教的な終末が来るものだと何となく考えていた天懸は、隕石による滅亡に面食らったような気持ちだ。
「宗教的終末感か……そういえば前に聞いたっけな……誰だっけ……」
何しろ学者筋が多かった彼の親族、ある程度のジャンルの知識は誰かしらの専門だった。
そうして取りとめのない、すでに何の価値もない思い出を探る堂々巡りに飽きた天懸は、叫び声ひとつでそのループをようやく断ち切ったのである。
「もういいや……これで最期ってんなら……そうだな……」
今度は過去ではなく、現在についてのしばしの逡巡。
自室の押入れを開けると、そこには古いグラブとボールが。
「……やっぱ、捨てられねぇんだな」
それを持って、天懸は静かな下宿先を後にする。
最期のひととき。その瞬間まで自分らしくある為に。
☆
「ちょちょちょっと待って欲しいのだ。宇宙までなんて行けるわけないのだーっ!」
後木 真央
は叫んだ。これから隕石を破壊するために集まったという
橘 明里
と
八神 修
、それに
伊賀 解理
があまりに無茶なプランを告げたからである。明里は答える。
「ううん、真央ちゃん。今のあたしたちにはそれが出来るのなの」
「ほえ?」
真央の口から間抜けな声が漏れる。『ひと』である明里にそんなことができるわけがない。いや、修や解理であったとしても宇宙まで行って隕石を直接破壊するとは、いくらなんでも無茶な話だ。
「あたしたちには『天使の力』があるのなの!」
しかし明里はぐっと拳を握って力説した。このテオが分けた世界に限り、個々人に与えられた『秘密の力』がある。それは特殊な立場であったり能力であったりするのだが、これを明里は『天使の力』と呼称しているのだ。
元よりもれいびである修と解理には、概ねすぐに理解できる感覚である。
「はー……なるほど……」
真央は頷いた。
「それだけじゃない、各方面に確認してみたんだが……」
小声で修が囁く。
「どうもこの世界、通常の物理法則では説明できない部分がある。目視できるほど隕石が接近しているならもっと落下スピードが速くなければいけない気がするし……地球上の天候や気圧なんかも多少の影響があってもいいはずなんだ」
「はにゃにゃ?」
真央がいまひとつ理解できていないと感じたのか、解理は結論から先に告げることにした。
「つまり……ひょっとしたらこの世界の宇宙には……」
「うん」
「空気があるかもしれないんだ!」
「な、なんだってなのだーっ!!!」
真央は驚いた。常識のある人間なら誰でもそう思うだろう。だが、いまこの世界の現状を常識で説明できない以上、あらゆる可能性を模索するという修と解理の方向性は、無視できないものであった。
「まぁ、もちろんそれなりに対策はして行くがな」
涼しい顔で修は続けた。そこで明里が口を挟んだ。
「やがみー君、かいりーちゃん、そろそろ行くのなの。何しろ、時間は長くて一日しかないのなの」
いつになく真剣な表情の明里。真央は素直な疑問を口にした。
「で、でも明里ちゃん、どうやって宇宙にいくのだ? 飛行機とか気球とかなのだ?」
しかし、明里は自信に満ちた表情で首を横に振った。
「ううん。あたしは実は『イカロスの生まれ変わり』だったの! だから空へとテレポートすることができるのなの!!」
「ほあっ!?」
真央が驚きの声を上げるのは今日これで何度目だろうか。展開についていけない真央を巻き込んで、明里は宣言する。
「我々はあの隕石を破壊する目的で、各々の『天使の力』を行使するものであります、なの!!」
「!?」
明里を中心として、足元に光の輪のようなものが発生した。それは徐々に拡大して修と解理をも包み込む。
「これが……あたしの天使の力……なの……!!」
光に包まれた明里が呟く。それは、彼女が言うようにまるで天使の輪のように見えた。
「明里ちゃん……修ちゃん……解理ちゃん……」
その輪から離れて、真央は3人の名を呼んだ。光に包まれながら、修は真央に呼びかける。
「真央、待っていてくれ。ちょっと行ってくるから……世界を救いに」
ひゅっ。
あっという間に3人の姿は見えなくなった、これが明里の言うテレポートの能力なのだろう。真央はその場にひとり残され、呆然と空を見上げるばかり。
「……何が……できるのだ……?」
真央は自らのろっこんで召還したデブ猫をぎゅっと抱きしめた。皆、この世界を救うために何かしようとしている。自分はただ何もできないと嘆いているだけなのだろうかと思うと、物悲しい気持ちになった。
「ぶなーご」
抱きしめられたデブ猫が一声鳴いた。その瞬間、真央の脳裏にスパークが弾ける。明里の言葉が何度も何度も繰り返され、瞬間的に真央は理解した。
自らに秘められた、『秘密の力』を。
「そうだ……そうだったのだ、真央ちゃんにもできることがあったのだ……真央ちゃんはネコのシトだったのだ……!! よーし、こうしちゃいられないのだーーーっ!!!」
真央は走り出した。
この地球を守るため、彼女にしかできないことをするために。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月29日
参加申し込みの期限
2015年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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