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【お三夜】寝子島らんちゅう品評会〜お猫様はご遠慮下さい〜
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【さらなる援軍×2】
「……うそだろ」
やや絶望を感じさせる声が男達の口から漏れた。
猫軍にさらなる援軍が駆けつけたのだ。その数約100。
御剣や八神たちの参戦によって、やっと猫係数が下がってきた矢先の衝撃だった。
参道から、社の床下から、境内の柵の間から。
冷ややかな狩人の瞳と音一つ立てぬ足さばき。大きさこそ足りないがその様はトラかライオンか。まさしく猛獣といった風情。
城山や運搬係の飼育者たちの頬が引きつった。
らんちゅうの移動はやっと半分が終わったところだ。そこにさらに猫の援軍などが見えれば、血の気が引くのも当然。
しかし急げばさらに事態が悪くなることも明白だった。城山は努めて静かに声を出す。
「……こんな時だからこそ焦っちゃダメです。ゆっくりいきましょう」
全体を俯瞰していた八神も一瞬、言葉を失った。
用意した猫の寛ぎ場だけではスペースもおやつも足りない。こんなこともあろうかと連絡しておいた相手が到着するまで今しばらくかかるだろう。
新たな手を考えるには時間も物資も人の手もなさすぎる。この時点でできることと言えば前線を維持する以外ない。
友人を鼓舞するために声をかけようとした時、鮮やかな橙色の影が翻った。
それはアカタテハと呼ばれる蝶だった。20匹ほどが、新たに現れた猫の援軍の前を舞っている。
当然、猫達は反応した。しきりに視線で追い、前足でつかみかかる。比較的飛行速度が速い蝶なので、猫といえども容易には捕獲できない。
アカタテハは確かに晩秋にも見られる品種で成虫のまま越冬もする。この場を飛んでいてもおかしくはないのだが、このタイミングにこの数はありえない。
これがろっこんだというなら使用できる人物は1人しか考えられなかった。
「今のうちですよー。どんどん確保しちゃいましょー」
「屋敷野か。助かったよ」
「いえいえー、それよりも早くしないと。一時しのぎですからねー」
境内に入ってきた
屋敷野 梢
が猫を抱き上げて運び始める。どうやら人目につかないように隠れたところから『胡蝶の詩』をつかったようだ。
猫の習性上、動くものへの反応はてきめん。基本的に姿が見えないらんちゅうよりも蝶の方へと意識が向く。
実は三夜が一番始めに声をかけたのが屋敷野だったのだ。
いかに生物部とはいえ、他の猫好きと違って猫用おやつを常備しているわけではない。境内の様子を確認するとすぐさま猫用の餌を買いに走った。
戻ってみると事態はより混乱している。
状況を見て猫の援軍をどうにかしないといけないと判断した屋敷野は、木の陰にかくれて猫用ジャーキーの袋を破ったのだった。
ジャーキーが変化した蝶は、時にゆっくり時に素早く猫をかく乱し続ける。捕まってしまえばその場で猫用おやつに戻るので、そこにまた猫が群がる。
猫の援軍を無力化するこの上ない手段だった。
「今はまだいいですけどー、このままじゃ倉もいっぱいになってしまいますよー」
猫を運びつつ状況はあまり芳しくない、と告げる屋敷野。
「ああ、とにかくらんちゅうがプラ舟に完全に入ってしまえばあとはゆっくり対応できる。それまでなんとかしのぎたいな。猫もあの人が来れば抑えがきくはずなんだけど」
「あの人、とは俺のことかな?」
「ッ! 先生、いつの間に?」
白衣を纏い大きな黒い革バックを下げてたっていたのは、
ジェレミア・ベルトーニ
だった。
催し物が縁で知り合った八神は、自身も多く動物を飼っているので獣医であるベルトーニとは交流がある。
この騒動で怪我をする猫も出るかもしれない、と予測した上での連絡だったのだが。
「遅かったじゃないですか。……いや、星ヶ丘から考えると早いくらいか。どうしてこんなに早く?」
「いや、偶然なんだけど旧市街で猫の生態調査していてね。いつもより個体数が少ないから首を傾げていたところだったんだよ」
「そうだったんですか。助かります。状況はさっき説明した通りです」
「うん、興味深いし、俺としても願ったりだ。すぐに診させてもらうよ」
「はい、お願いします。設定した寛ぎ場はこちらです」
寛ぎ場の猫達を見張り抑えるには最適の人が来た。これで他のメンバーはひたすら猫の確保に回れる、と考えほっとした八神だったが、案内しようとして固まった。
ベルトーニがいつの間にか屋敷野に甘い声をかけていたから。
「お嬢さん、素敵な三つ編みですね。この騒動が終わったらお茶でもご一緒しませんか?」
「ハイハイ、そうですねー。考えておきますから、猫を運んで下さいねー!」
「なかなかおっしゃいますね。しかしはっきりした意見をお持ちの女性はとても素敵です。ぜひ考えておいてください」
猫の確保優先の屋敷野に適当にあしらわれても、ベルトーニの優しい笑顔は変わらない。むしろ、さらに甘く微笑む。
お国柄とは恐ろしいもの。この状況下でも女性への誘いは忘れないのか。
ちょっとだけ肩が落ちた八神だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月21日
参加申し込みの期限
2015年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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