this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
さまよいアルク 第四章~朽ち果てゆく知識を抱く国立書庫
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
【石の法則】
「ふうん。アルクにローシルティウム、ね」
合流を果たした
日暮 ねむる
にも、八方美人な白黒猫は躊躇いなくてててっと駆け寄って、首元を彼の足首へとすり寄せました。その不思議な毛並み、それに懐っこさには、ねむるの顔もついつい綻びます。
「うんうん! それで、この世界ではアルクちゃんとこの宝石について、何か分かるかもしれないんだ」
「なるほどね。それでこんな状況なのに、みんなで情報収集をしてるってことだね」
鴇波 羽衣
の口から、これまでの顛末をかいつまんで聞くと、ねむるはぐるりと周囲へ視線を巡らせます。彼の合流を喜びつつも挨拶はそこそこに、仲間たちは時を惜しむようにして壁の棚を漁っては、茜色に輝く円盤を情報端末へと差し込み、記憶された情報を引き出しています。
「分かったよ、ありがとう鴇波さん。じゃ、ここからは僕も仲間ってことで、みんなを手伝うよ……よろしくね、アルク」
ふにゃん、と返事は相変わらず気が抜けたものですけれど、気持ちはきっと伝わったことでしょう。
『はじめて、だよね?』
小山内 海
のスケッチブックへ書き入れられた言葉は、手にした円盤、ローシルティウム・ディスクについての疑問です。
『そざいとして、加工してつかってるのって』
「そういえば、そうかもな。最初に行った世界には、ローシルティウム灯ってのがあったらしいが」
御剣 刀
が思い出すのは、翼を持つ船が空を飛ぶ、あの不思議な世界。旅芸人の語ってくれた話に出てきた照明器具は、それでも石の持つ性質の一部を限定的に用いただけの、ごく簡単な利用法に過ぎませんでした。
「それがこの世界では、随分と色々なことに使われているんですねー」
薄野 五月
の眺めた周囲、視界の中に入る、ありとあらゆるもの。たとえばRDのような情報メディアや、端末を構成する基盤やモニタ、エネルギーを蓄積するためのバッテリーや……それに聞けば、Mr.ブルックスを始めとしたロボットたちのような人間めいて柔軟な思考を実現する、複雑精緻な神経回路の役割までも。
「ソシテ、『ローシルティウム・コア』! この発明ハ、ローシルティウムそのモノノ発見に次いデ、人類の生活ヘト大いナル変革をもたらしたのデス
+( ̄ー ̄ )
」
言わば、ローシルティウムで出来たパソコン、のようなものでしょうか? 石が『記憶』した光や映像、それにもっとはっきりとした物質的なエネルギーまでも、この世界の人々はローシルティウムの内外を通じて、高度に制御する技術を確立していたようなのです。
「はーいっ、一丁上がりなんだよー!」
鈴原 天音
は、重力を操作できるろっこんを使って、ひょいひょいと複数階層をまたぐ棚を飛び回っては、必要そうな情報が収められたRDを届けてくれています。身軽に、しゅた! とやってきた彼女の両手には、茜色のディスクがたくさん!
毒島 林檎
がさっそく一枚を受け取り、
「ああ、ありがとう、鈴原……(『助かっちゃうよー、天音ちゃん♪』)」
「えへへー、どういたしまして、なんだよ♪ わたし頭悪いから、きっと中身を見ても良く分からないんだよー……だからこうやって役に立てて、嬉しいんだよーっ」
にぱ、と笑った天音へ微笑み返して、端末のスリットへ差し込みます。
太古の記憶が眠る地、ローシルティウム・バレー
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
ローシルティウム・バレー産のローシルティウムこそが、最高品質を誇る。これに
異論を述べる者は多くないだろう。少なくとも工業的手法が確立される以前に活躍し
た初期の職人たちは、それを見抜いていた。
中でも、ウラニム・ハドルの残した功績は偉大だ。加工技師として、そしてまた経
営者として、彼は大鉱床近郊のペンドールタウンを一大産地として発展させた。数世
紀を経ても鉱床から発掘される高純度のローシルティウムは枯渇することなく、ハド
ルの血縁者を今も潤し続けている……もちろん、今日の我々が受ける恩恵は、彼らの
過酷な労働によってもたらされていることも、付随して記さねばなるまい。
また本項においては余談ながら、今日でも我々の使う様々なローシルティウム製品
の中に息づく、いわゆるハドル法と呼ばれる記憶・抽出のプロセスが、少なく見積も
って数百万年の太古より存在しているとされるバレーのローシルティウムの実態、気
の遠くなるような時を経て成長、増殖してきたものであることを突き止めたのもまた、
これをより効率的な手法へと高めようとする技術者の研究のさなかであった。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「そう……そうなんだよな」
刀がうなずいて、茜色の光に浮かぶ文字を指差します。
「ローシルティウムは、増殖する。あるいは、別の物質をローシルティウムに変質させてしまうんだろう。でなきゃ、これまで見てきた光景の説明が付かない」
「……あの、
結晶の森
や……あるいは、
流行り病
のように、か?」
林檎の言葉には、海も、天音も、その光景を脳裏へ思い浮かべます。巡ってきた世界のあちらこちらで、確かにその兆候は、彼らの目の前へと姿を現していたのです。
『ローシルティウムって……あんまり、良いものじゃないのかなぁ……?』
林檎はぽつり、つぶやきます。
薄々、みんな気付いてはいたのかもしれません。最初に訪れたあの世界、抜けるような青空とともに見た茜色の結晶……それを頼る人々の、笑顔があんまり明るくて。この旅が、あくまで楽しい道行きであって欲しいと思う、願いが強くて。認めたくは無かったのかもしれません。
間違いなく、茜色の光がやがて照らし出すものは世界の黄昏であるという、この避けがたい事実を。
そもそも。はたと、林檎は疑問に気付きます。
「なぜどこの世界でも、この石は『ローシルティウム』なんだろうな……?(『みんな同じ名前だよねぇ?』)」
『Mr.ブルックス、なにか、しってる?』
海の掲げたスケッチブックを覗いて、モニタの中、顔文字が目をぱちくり。
「残念ながラ、存じ上ゲまセン……冒険家、H・ペンドリンが最初ニ石を発見シタ時、彼は自然とソノ名前を口にしたソウデス。以来、言語学者、科学者、オカルト論者、その他アラユル有識者が理由を究明しヨウと試みてモ、石は最初カラ『ローシルティウム』でアリ、人類は他に呼ビ表ス名を持つニ至りませんデシタ。タダ、ペンドリンは彼が発見したとされル奇妙なリングに記された文字カラ、後ニこう語りまシタ……『石はローシルテより来たり』」
はっとして、旅人たちは顔を見合わせます。
「我々とハ異ナル次元、異世界カラもたらサレタ、などトいウ彼の説ガもっともラシクまかリ通るホド、ローシルティウムはコレホドに普及しながラも依然とシテ、世界最大ノ謎のママなのデス
ε=(・。・ )
」
釈然としないようなMr.ブルックスをよそに、彼らの胸には、ある種の確信が芽生えつつありました。
ローシルティウムをもたらした……あるいは、生み出したのかもしれません。そんな大元となる世界が、きっと、どこかにあるのかもしれない、と。
「アルクさんは、ひょっとして……そこへ帰ろうとしているんですかねー?」
床に転がった白黒猫。五月が屈んでその顔を覗き込み、尋ねた問いは、もちろん答えを期待してのものではありません。アルクはただその鼻先を、機嫌良くぺろりと舐め上げただけ……ただ、それだけでした。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
さまよいアルク 第四章~朽ち果てゆく知識を抱く国立書庫
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
さまよいアルク 第三章~かそけき生命を慈しむ地下樹木園
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月19日
参加申し込みの期限
2015年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!