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さまよいアルク 第四章~朽ち果てゆく知識を抱く国立書庫
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【夢に描いた世界】
「先に、これを配っておこうか」
と言って
サキリ・デイジーカッター
、
鴻上 彰尋
が差し出した袋の中身。ギッシリと詰められているのは、あの
地下大樹林
で変わった生き物たちや樹木人たちから譲り受けた、色とりどりの木の実です。瑞々しいその味わいはもちろんのこと、どうやらこれが栄養満点らしく、日持ちもするようで、旅人たちのハードな道行きにはまさしく、うってつけの食料なのです。
「おや、これは助かりますねー。ちょうど小腹が空いてきたところでした」
「そうですね。お心遣いに感謝しますよ」
薄野 五月
、
オーデン・ソル・キャドー
も木の実をいくつか受け取って、その中のひとつをぱくり。じんわり甘い蜜が口の中に広がって、こんな状況にも関わらず、思わずほわわんと和んでしまいます。
この不思議な旅にも慣れてきた様子の
後木 真央
も、紫色の木の実をぱくり、ほわわん。
「あま~いのだ♪ ……と、彰尋ちゃんどうしたのだ?」
「ん……ああ、いや」
ふと気になったのは、木の実をみんなに配りながらも、どこかぼんやりとしてあたりの壮絶な状況を眺める彰尋です。
「……実を言うと。俺は、もしアルクとその主人のいるべき世界がどこかにあるのなら、こういったところじゃないか……そんな風に想像していたんだ。技術が発展していて、未来的で……」
例えばSFに描かれるような、きらきらとした未来都市。空飛ぶ車が宙を走り、雲を突き抜けるほどの高層ビルが立ち並んで……この場所だって、かつてはそうしたきらびやかな栄華を誇る、美しい街であったのかもしれません。
けれど今、ここは目前に迫る滅びに瀕していて、人影はおろか生き物の姿なんて、ひとつだって見えはしません。
「アルクはきっと、主の元へ帰る。でもどうやら、ここでは無いようだ……」
「……うん」
いつも元気な真央だって、こんな光景を目の当たりにしては、ちょっぴり胸が詰まってしまいます。
彰尋は、いつになく静かな表情の彼女を横目に、
「となると、ここできっと、俺たちは知るべきことがあるはずだ。これまでの世界がそうであったように……この旅の目的はきっと、終わる世界を救う方法を探して、持ち帰る。そういうことなんじゃないだろうか? 俺は、そう思ってるんだ」
「……うん! それ真央ちゃんも賛成なのだ、この世界にはきっと何かがあるのだ。知らなくちゃいけないのだ……!」
そうと決まれば、ぐずぐずしてはいられません。何しろ、半分ほどが崩落してしまっているとはいえ、棚にびっしりと収められているローシルティウム・ディスクのケース、その数は膨大です。急いで調べなくては、建物と一緒に落っこちて、無くなってしまうかもしれないのです。
ふたりはひとつうなずきあって、さっそく情報収集を始めました。
御剣 刀
が手を差し伸べると、
小山内 海
はおずおずとそこへ手のひらを乗せ、握ります。
「あんまり下を見るなよ」
そろーっと、真っ暗で見えない真下の地割れを覗こうとしていた海は、びくりっ。慌てて顔を上げました。今からこの穴の上へと身を躍らせようというのですから、確かにそんなものをはっきりと見てしまっては、足もすくんでしまおうというものです。
もっとも、宙に飛び出したとしても、真っ逆さまに奈落の底へ……とはならないようです。
「なるホド! 『ねじれた重力井戸』を逆手ニ取リ、高所への移動手段とスルわけデスネ。イヤハヤ、やはり人類ノ閃キや発想、アイディアには常ニ、感嘆させラレルばかりデス。私のようナロボットにハ、とても思いつきマセン
Σ(・ω・ノ)ノ
」
ふよふよと自在に宙を飛べるMr.ブルックスはともかく、刀も海も、すいすいと飛び回って上へ向かうわけにもいきません。そこで彼らが目を付けたのが、Mr.ブルックスが呼ぶところの、『ねじれた重力井戸』でした。惑星の崩壊に伴って、星の重力は局所的に反転して、遠い空の果てへと向かって瓦礫を運び、持ち上げようとしている……のだとか。それを利用しようというわけなのです。
彼らの目の前には、暗い地の底から伸びる、
「光の柱。茜色の……か」
『これも、ローシルティウムのせいかな?』
手早く海のスケッチブックへ書き入れられた問いに、半ば確信をもってうなずきます。
「多分な。ともかく、ここはすぐ崩れる。上へ行こう……準備いいか?」
刀は、緊張気味にうなずいた海の手を引いて。ふたりでゆっくりと、茜色の光の中へと足を踏み出します。
途端、
「……!」
「おお、浮いたぞ」
ふわふわ。ぷかぷか! ゆっくり、ゆっくりと……ふたりは茜色に包まれながら、上方へと昇っていきます。
ふわり、ふわり……崩れた塔の外壁の向こうに見えるのは、瓦礫の山。今は見る影もないビル街の成れの果て。光の柱はそこらじゅうから飛び出していて、稲光を内側にため込んだ分厚い黒い雲を突き抜け、宇宙へと伸びています。紛れも無い滅びの風景に、ふたりは思わず言葉を呑んで、しんみりと見入ってしまいます。
「……っと、ここらでいいだろう。海、頼む!」
なんて、ゆっくりと眺めている暇は無さそうです。さすがに自分たちまで、生身で宇宙旅行に出発してしまうわけにもいきませんもので!
区画第1層と呼ばれる階層に、まだ崩れ落ちていない大き目の足場を見つけて、呼びかけた刀に応えて海が取り出したのは、いつもスケッチブックで言葉を述べるのに使っている、ペンです。海はそれを、しゅば! 何もない空間へと振るえば……たちまち現れるのはきらきらと輝く、虹色の橋!
「よし、今だ!」
ろっこんによって描き出された道の上へと、ふたりが飛び出しますと。たちまち加速して、しゅいーん!
宙を滑り、やがて危なげなくしゅたんと床へ下り立って、ふたりは顔を見合わせ、安堵にひとつ微笑みました。
ふわふわ……みんながひとまず第1層、まだ多くのRDが残されているあたりへと到達したのを見届けた後。しんがりを務めるのは
恵御納 夏朝
、
綾辻 綾花
、
フィリップ・ヨソナラ
です。
アルクは綾花の腕にむぎゅっと抱き込まれて、おやつの煮干しなど口に入れてもらって、早くも満足そうにあくび。夏朝はその頭をくりくりと撫でてやりながら、
「それじゃ、行くよ。綾辻さん、アルくんのこと、よろしくね……?」
「はい、任せてください♪」
「僕も、見てるですよ!」
フィリップも元気に言ってくれて、にゃあんとご機嫌な声を上げた白黒猫と一緒に、三人も茜色の光へと飛び込みます。
ぷかぷか。宙を揺らめきながら、ごくゆったりとした速度で登っていく……その半ばで。夏朝は、ふと、
「……ねえ、Mr.ブルックス」
「ハイ、お客様。何かご入用デスカ?
(・w・。 )
」
呼べばふよふよとすぐにもやってきた、Mr.ブルックス。この『国立書庫』の案内人である彼は、旅人たちへ何かと世話を焼いてくれるのを、何だか楽しんでいるようにも見えました。
「うん。あのね……ここって、写真撮影は大丈夫かな……?」
「撮影デございマスカ?
(?ω?)
」
夏朝がカバンから取り出したのは、スマートフォンです。様々な世界を通り抜けてきて、そろそろ充電の残りも心許なくなってきたもので、電源はしばらくOFFにしたままになっています。
「フムフム、これハまた、古めかシイ個人端末デスネ。本来ナラ、他のお客様のゴ迷惑にならナイよう、ご遠慮イタダクところなのデスガ……このように、現在当書庫には皆さましかおりマセンシ」
くるんっと一回転して、ぴこん! モニタに表示されるのはやっぱり、笑顔!
「何しろ23682年294日18時間7分41秒ブリのお客様ヲお迎えスルことができテ、私ハ今とても気分ガ良いのデス。特例というコトで、許可いたしマショウ!
d(´▽`*)
」
「本当……? ありがとう!」
夏朝はスマホの電源をON、カメラを起動! 撮るのは一枚だけ、被写体はもう、決めていました。
「それじゃ……Mr.ブルックス。こっち向いて? 笑顔を見せてね……」
「オヤ、私ナドを撮影してイタダケルのデスカ?
Σ(・oノ)ノ
」
この世界で、絶対に忘れてしまいたくない存在の、彼を。ファインダーの中へ、その姿を収めて、
「はい、チーズ!」
「ピースピース! イエーイッ
v(^▽゚*)v
」
ぱしゃり!
夏朝はお礼を言って、すぐさまスマホの電源を切ると、それをカバンの中へとしまい込みました。大切に、大切に。
やがてみんなが待つ階層へとたどりつくと、夏朝がねこシールをカバンへぺたり。重量を操作してうまくバランスを取りながら、彼らは、区画第1層へと降り立ちました。
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ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
さまよいアルク 第三章~かそけき生命を慈しむ地下樹木園
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月19日
参加申し込みの期限
2015年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!