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さまよいアルク 第四章~朽ち果てゆく知識を抱く国立書庫
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【旅人たち】
「エー、コチラの区画第1層ニハ、主に哲学、文学、児童書ヤ図鑑、各種辞典に言語学関連ノ情報が収めラレテおりマス。エー……残念ナガラその半数が崩落に巻き込まレテ、既ニ失われてシマッタようでスガ
。゚・(゚´□`゚)゚・。
」
この世界においても、当然にして、物語というものは存在したようです。国立書庫を訪れた子供たちは、思い思いのローシルティウム・ディスクを取り、そこへ収められた心躍る大冒険や、はらはらとするミステリー、キャラクターたちが一喜一憂する様を大いに楽しんだのでしょう。
「……これは……」
鴻上 彰尋
は、見つけました。
児童文学の収められた一角に、その物語を。
綾辻 綾花
は、眼鏡をちゃきっ! それが本や書籍といった形状であれば、彼女のろっこんによって、その内容について大いに理解を深めることができました。残念ながら、手にしたローシルティウム・ディスクは対象外であるようですけれど……ともかく、気分的にも集中力は高まりました。
「あ。この端末は、こういう風に使うんですね」
細長い、直立したロケットのような形の情報端末、そのてっぺんに開いたスリットへディスクを滑り込ませると、茜色の光がぶぅん……と浮かび上がって、記憶された情報を再生してくれました。半透明の光の幕は、いわばホログラフのようで美しくて、綾花はじっとそれに見入ります。
「うん……アルクが側にいるから、ちゃんと読めますね」
「何か、見つけたですか?」
フィリップ・ヨソナラ
と、相変わらず鼻をひくつかせているアルクを抱っこした
恵御納 夏朝
がやってきて、映し出されたそれを覗き込みました。
「ええ。私はアルクの不思議な力、こうして異なる言語を翻訳できる能力について、何かヒントが無いかと思って、言語学のあたりを調べてたんですけど。その中に、こんなものが」
コラム『不思議なリング』
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
言語学を学ぶ上で、研究者の間でも何かと話題に上る逸話がある。
869年3月21日、ハット・ペンドリン隊長率いる探険隊が、今日で言うローシルティ
ウム・バレーを縦断する巨大な断崖へと降下した。さらけ出された古代の地層、そこ
に遺された太古の名残に触れるという試みだった。
ペンドリン一行は七日七晩降下を続けたが、底は全く見えなかったという。ただペ
ンドリン隊長は、後に今日の我々の生活を変える大発見に先駆けて、不思議なものを
見つけたのだと語った。
それは、異質な人工物であったそうだ。金色のリングで、腕輪か首輪のように見え
た。側面には見たことも無い言語で、何かの文字が書かれていた。
奇妙であったのは、それが見たことも無い言語であるにも関わらず、目にした隊員
たちには、何と書かれているのか理解できたことだ……そこには、こう記されていた
という。『ローシルテより、偉大なる夜明けとともに』
この逸話の裏付けを取ることはできない。何故なら、隊員のひとりがうっかり手を
滑らせ、断崖の底へリングを落としてしまい、以後二度とは見つからなかったからで
ある。もし今日までこの不思議なリング、あるいはその技術が現存していたなら、今
頃我々の世界には民族や国家の垣根など無くなり、我々言語学者は存在すらしていな
かったかもしれない。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
夏朝が目を見張り、腕に抱いた白黒猫、その首元を凝視します。
「これって……アルクの、首輪!?」
「そういう風に見えますよね……? この翻訳能力は、アルクの首輪の力なんでしょうか……?」
綾花がアルクの首輪へ指を這わせて……そこに記されているのは間違いなく、くすぐったそうにふにいと鳴いた、『ア・ル・ク』の名前だけです。
夏朝は端末に浮かぶ文字をもう一度覗き込んで、
「あ、『探険隊』……? もしかして……」
ずしりと小さく響いた足元の揺れにびくりとしながらも、夏朝はアルクを綾花へとバトンタッチ。代わりに、手にしたローシルティウム・ディスクを端末へと差し込みます。
「僕は、ノンフィクションのお話を探してたんだ。何か分かるかもと思って……そしたら、こんなのを見つけたんだ。多分、さっきのお話に出てきた、探険隊の記録みたい……」
H・ペンドリンの、現存する唯一の手記(貴重な原本です!)
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
・3月29日
無謀かつ無為な試みだと誰もが私を謗ったが、ざまあみろ! 私はついにやった!
…………落ち着こう。隊員たちも見ている。興奮しすぎだ。
だが無理も無いだろう。見ろ、目の前のこれを……! 見渡す限りに広がる、この
茜色の鉱石、見たことも無い美しい結晶たちを……!
この光景そのものにも感動を覚えるが、それにも増して私の冷静を吹き飛ばすもの
は、これだ。この……船? だろうか? 茜色の結晶群からぽっかりと突き出してい
る、恐らくこれは船首だろう。私の知る限り、こんな様式は世界中のどこにも見たこ
とが無い。使われている材質も……まるで、異なる世界から時空の海を旅してきたか
のような。明らかに我々の知らない文明世界からやってきたような。異質な……。
とにかく、今はまだ、上手く言葉に言い表すことができない。ああ、ちくしょう、
なんて幸運だ!
今日を境に、歴史はひっくり返るだろう。もう一度言う、ざまあみろだ!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「……その言葉通りに、彼の発見した茜色の結晶とその大鉱床は世界の様相を一変させ、今日のように、我々はあらゆる分野においてローシルティウムを活用することとなった。この瞬間がまさに、大ローシルティウム時代の幕開けであった……」
「……! 見てください、ここ!」
フィリップが急に身を乗り出して指差したのは、手記に添えられている、一枚の写真でした。
一面がローシルティウムからなる、広大な茜色の地層。その真っ只中から、ぽこん、と突き出している……恐らくは船、と思われる物体。
その船首の側面に記された、文字。
「『偉大なる夜明け号』……読めます。これ、アルクの首輪に書いてある文字、同じです……!」
彰尋の目の前で、慌ただしくばたばたと、彼らは右往左往しています。
茜色のディスクが映し出したのは、言ってみればアニメーションのような、子供向けの動画でした。キャラクターは、犬や、豚や熊や、狐や、それに猫も! 色んな動物たちを擬人化した、それは冒険活劇のようです。
どうやら彼らは、船員のようです。数々の異なる世界を渡り航海を続ける、時空を飛び越える力を持つ不思議な船の乗組員たちは、危険な世界、穏やかな世界、見たことも無い世界を旅して、そのたびに様々な出来事に巻き込まれては、どたばたどたばた。
気付けば後ろに、綾花、夏朝、フィリップがいて、ふにゃあと鳴いたアルクに、彰尋は微笑みます。
「異世界を巡る船にまつわる物語……まるで俺たちみたいだな。原作者は冒険家で、晩年には児童文学作家へ転向。タイトルは、『ローシルテの旅人』だそうだ」
「ローシルテ……ローシルティウム?」
動画に付随する資料によれば、探険隊が見つけた奇妙な船は、幾度も詳細な調査が行われたにも関わらず、その正体はろくに分からなかったそうです。探険隊の隊長はそれでも、そこに大いなるロマンを感じ、想像を膨らませて、後に子供向けの物語として執筆したのだとか。
船長らしき猫のキャラクターの号令によって、船は新たなる世界へと旅立ちます。次に待っているのは、一体どんな世界なのでしょうか? 次回の冒険に、こうご期待!
「続きも気になるが、見つかったのはこれだけだったよ」
残念そうに言った彰尋の顔を、端末から漏れる瞬く茜色の光が照らします。
不思議な船は、どこから、何のためにやってきたのでしょうか? 疑問に首をひねっても、明確な答えが浮かぶことはありませんでした……今はまだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
さまよいアルク 第三章~かそけき生命を慈しむ地下樹木園
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月19日
参加申し込みの期限
2015年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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