………（占いの結果を無言で聞き入っている）

…占いとはいえ、ここまで分かってしまうのですね…
少し、驚きました…
自衛と配慮…ですか…。確かに、ピッタリかも…しれませんね…

…本当は、ちょっとばかり分かってたんです…。人の目を気にしすぎている事も…
他の人も、本当はそこまで触れてはこないんじゃないかって事も…心の奥底では、あったのかもしれません…
だけど…私自身、そこまで強くはなかった…そんな風に、笑い飛ばせるようには出来なかったから…
…人の顔も、景色も…半分しか見えなくなってから…いつしか、必要以上に怯えすぎていたのかも…
この島の優しい方々は、そんな事は考えてなかった筈…なのに…

…でも、だからこそ…そう言ってくれる事を待っていたのかも…しれません…
「無理に隠しきる必要なんてない」、そんな一言を誰かが言ってくれるのを…
それを聞いて…ちょっとだけ、軽くなったような…気分です…
…維都月さん…本当に、有難うございます…（軽く頭を下げた後に、そっとふわりと微笑んだ）

い、いえ…こちらこそ、あまり長くお時間取らせる、わけには…！（あたふた）
…その…それじゃあ…将来の事も、少しだけ…お願いできる、でしょうか…？（もじもじ）
一応…芸術科という事もあって…絵の勉強はしてるの、ですが…
部活を、掛け持ちしてまして…自分が立ち上げた映画研究部…というのが、あります…
まだ活動自体は全然浅い、ですが…それなりに自作映画なども、撮って…その道にも、興味が出てしまいまして…
…画家の道と、映画の道…どちらが私に合ってるのか…参考程度に、知りたい…です…

──これ、先輩とは全くの逆例なんです。
右目に惨たらしいまでに傷を負った少女がいたんです。見た人が目を背けてしまいそうなくらいの。
少女は今までそれを『これが自分だから隠す必要なんて無い！』とそのまま学校生活を続けていたんです。もちろん、他人は目を背ける、見慣れた友人以外は話し掛けることも出来ない、『それが自分だから良いんだ』と何度も自分に言い聞かせて。

でも、ある時。少女は自分の目を隠して登校してきたんです。……もう自分はどうでもいいけれども、せめて驚く人には見せないようにする為の『配慮』が心に生まれたから。


──見るのは怖いけれども、それがきっと今の先輩なんです。こればかりは変えられない事実だと思うんです。
……そして、自分で見ても怖かったら、突然見てしまう人はきっともっと驚いてしまうのは、あまりにも酷いけれども、これも事実だと思うんです。きっと絶対的に変えられない残酷な事だと思うんです。


だから、目を隠すのは【先輩の『自衛』で、なおかつ見知らぬ他の人が驚かない為の『配慮』】なんだと思えばいいんじゃないかなって思うんです。


……でも、先輩だけが『隠し通す』必要なんて無い。
先輩が皆の為に目を隠しているのなら、それを覗き見て逃げるような人がいれば、こちらから『外見だけで判断して』と怒って、喜んでそんな人との縁は切ってしまえばいいと思うんです。

隠していれば、心の分かる人は、ふと目に留まってしまっても『ああ、怪我してるからか』って分かってくれる。そんな人だけがお友達になるのだったら、それはとても幸運な事に掏り替わると思うんです。

だから、先輩は顔を隠したままでいいですし、ふとした瞬間に見られても良いと思うんです。
顔を隠すのは『自衛』と『相手への配慮』、見られた時には『相手の本心が分かる』んだと思えば、隠し通さなくても、全部を晒さなくても──無理せずに「先輩のまま」でいられると思うんです。

……何だか、思った事ばかりで申し訳ありません！話ずれていそうだし、もう１個カードあるのでそちらでも引けますし、質問も変えられますから、どんっと思ったことを言っちゃって下さいっ！！(緊張のあまり汗だらだら)　

改めましてっ、１-４の維都月茉菜といいますっ(深々とお辞儀)
ああ、それで左目を隠して…(納得しつつもこちらも声のトーンを落として話を聞いて)

(お話を聞き終えて、俯きながら神妙な面持ちで。無言で綺麗な方のカードを取って、引きながら)

──「いっそ包み隠さずに」と思っても、とてもではないけれどもそんな勇気のない現実とか。
顔を隠しとおす事への周囲を騙すかのような苦痛と、逃げ出されてしまうかも知れない恐怖、もしかしたら「怪我さえ、本当だったら私だって」という些細な嫉妬とか。

沢山の葛藤の中で、来てもらえて、とても嬉しいです。少しであってもお役に立てればと思っていますっ。

少し遠回りして、カードから見た、人との関わり方を少し──
(カードを引いて)

『包み隠さずに先輩が隠すのをやめた場合』でも、寝子島の人は皆優しいので、顔の傷について触れる人は余りいなさそうです。
でも、カードには良い方面で受け取ると「ああ、この人はこの怪我を大した事だと思っていないんだな」って思ってしまう。
厳しく取ると「ああ、こんなに酷い怪我をしているのに、堂々としていて隠したりしないのは精神が図太い」と取られてしまいそうです。本当はそんな事無いのに。

傍らでの、「隠しきれるかどうか」は心配になってしまっているけれども、個人的な感情自体はごった煮になってしまっているけれども、カードとしては心配しすぎだと出ています。今のままで、何も問題は無いと。むしろ今のままでいいのだと。

……個人的な感想でも「隠し『切る』」必要は無いんじゃないかなって思っています。
前に、そういうお話を聞いた事があるんです。個人的な話になってしまうので「もっとカード引け！詳細！」とかあったらぜひ言って下さいっ(汗)

(続きっ)

あ…し、失礼します…
（こそっと顔を覗かせた後、そっと中に入ってクッションに座る）

…それじゃあ、改めまして…寝子島高校、2年8組の…中津川笹鳴と申します…
それで…占ってほしい事、というのは…ちょっとした相談でも、あります…

…実は…私は幼い頃に、左目を失っています…
今はこうして、隠してはいますが…かなり大きな痕が出来たので…元に戻る事は、一生ないでしょう…
それと一緒に…わたし自身も…この目を誰かに見られることが、怖くなってきました…
きっと見たら、嫌われるんじゃないかって…自分で見るのも、今も慣れてないですから…
（若干震えた声でぽつりぽつり話す）

だけど…今後の生活で、ずっと隠しきれるかどうかも…不安なんです…
いっその事、包み隠さずに…とも思っても、どうしても他人からの視線が、怖いんです…

なので…今後の参考に…この目の傷痕との向き合い方を、あるいは他人との関わり方を…占ってほしい…です…

中津川先輩どうぞなんだよ～！
向かいのクッション辺りにでも座ってくださいっ！
(少し緊張気味に、ネミッサさんから頂いたお花をテーブル脇に飾って、少し幸せ気に満足げにしながら、お相手が座るのを待って)

少しでも、赫乃さんのお役に立てたのなら、この上ない幸いなんだよっ！
うんっ、お花の悩みが出来たら是非遊びに行くよ～っ！！

(ぺこりと頭を深く下げつつ、戸口の外までお見送りして)

今日は、ありがとう、ございました……ほかの人、待ってる、みたい、だし……この辺、で、おいとま、する、ね……

何か、お花、とかで、相談、あったら、いってね……薔薇園（http://rakkami.com/community/detail/445）、で、まってる、から　（そのまま退室）

うんっ！いいと思うんだよっ！(大きく一つ頷いて)

あ！これバランスが取れていて凄く綺麗！
アレンジは寝子校のバザールでも売っていたらだんぼーるはうす用に買おうと思っていたけれども、今頂けたらきっと２倍嬉しいっ！だんぼーるはうすにも家にも飾れるよ～っ。

うんっ、是非いただくよっ。ありがとうっ！


家に飾ろうか、だんぼーるはうすに飾ろうか迷うなぁ。
この間頂いた薔薇のように、この位素敵なら、家に飾って、またお父様の感心した顔を見られるかと思うと、何だかとても胸がスカッとした気持ちになるし……

でも、お客様がいらっしゃる間は是非こちらに飾らせて頂くんだよっ。
ありがとう、嬉しいなぁっ。(自分の脇をがさごそやって、臨時の置き場として出てきた小さな花瓶に生けてみて)

今度は自分がこういうのを送られるようなお祝い事が、赫乃さんに起こりますようにっ！

そう、なんだ……うん、変な、いいかた、だけど、頑張ってみる、よ……

そうだ、これ……（文化祭で作ったと思しきアレンジにそっくりなものを取り出して　つまりこれ　http://rakkami.com/item/detail/847　）
よかったら、どう、かな……

難しいねぇ。こればかりは、本当にむつかしい。(瞳を閉じて淡々と)

ん？具体的じゃなくても大丈夫っ。最初から、的確に当たる占いは売ってないし！(問題発言)
当たるも八卦、当たらぬも八卦だよっ！(こんな所まで、初志貫徹)

それじゃあ早速っ。……最近どちらのカードも手に馴染んできちゃって選ぶの困るなぁ。両方引いちゃえっ！

ん～……(しばらくカードとにらめっこして)

赫乃さんに必要なのはまず、出会いの間口を広げる事だよ。
勇気を出して、色んな人と沢山お話しする場所に行ってお話をする。
別れた事で、心が固まってしまっているけれども、それを乗り越えるだけの意志力が必要になるかな。
今のままだと、風一つ吹かないまま、状況も変わらない。

動けば動いた分だけ、色んな姿の人が見えてくるよ。いい人がいるとしたらそこから。
ただ、好きになってくれた人を待つには、悪女並の伏線や好感度アップが必要になるから、それは余りにも赫乃さんには似合わないね。
沢山の人と出会って、今度は赫乃さんが好きな人を見つけて、自分から告白する必要がありそう。

『白馬の王子様は来ない』って、カードにはっきりと出ているよ。
だから、沢山友好関係作って、自然に沢山仲良くなれた人に勇気を出して告白すればいいんじゃないかな？


──うん、予想以上にあっさり出たね…！(汗)
全ては赫乃さんの思いの強さ次第と出ているよっ！……恋って、本当に難易度が高いねぇ。

でも、『いない』とは出ていない。行動を起こした分だけ報われるカードが出ていたから、自分から動く必要が出てくるけれども、きっと何とかなるよっ。大丈夫っ(満面の笑顔で答えて)

きっと、見つかる、と、おもうよ……、私は、信じて、いるから


うん、けど……見つかる、かな……私、ちょっと、自信、無くしちゃった、し……。
うーん、それじゃ、このこと、を、占って、もらおう、かな……。
いい相手、みつかるか、どうか、とか……具体的、じゃない、かな？

ううん、全然だよっ。不快じゃない、ない。(困ったような笑顔で手をパタパタさせながら)
いいひと、さてどうかな～(自分への苦笑を禁じえない様子で)

ん～、大丈夫なんじゃないかなって思うよ。
自分が行ったら、ほぼ確定で『お前どれだけ軽いんだよ！』ってなるけれども。
赫乃さんは振られた側なんだから、気にする必要なんて無いよっ。
(「胸を張るべき！」と言いながら、軽くテーブルを両手でトンと指を乗せる様に叩いてみる)

……（どこか納得した様子で）

うん。……そう、かな。
不快な、こと、感じさせて、ごめん、ね……維都月さん、も、いつか、いい人、みつかると、いい、ね


けど、シグレさん、と、別れて、別の、人、と、付き合うの、は……どうなん、だろう
軽い、人だと、思われない、かな……

有名らしい言葉があるよ。「喜べ。あなたは『自分を愛してくれなくなった相手が居なくなった』だけだが、相手は『自分を愛してくれるという稀有な存在を失った』のだ」って。

あの方はもの凄く頭の良い先輩だから、きっとその事も分かっての決断だったはず。

だとしたら、相当の理由があって、相応の思いもあったはず。赫乃さんに落ち度があるなら、１回だけかも知れないけれども、絶対お伝えしてくれたはず。
はず、ばかりだけれども……全部を踏まえた結果がそうだとしたら、それは赫乃さんが悪いわけじゃない、『残酷な、必然』だよ。
(深く俯きながらそこまで告げて。自分に向けられた言葉に、少しだけ顔を上げて)

ん？　(目だけ伏せて)ん～、分からないかなぁ。(あっけらかんと)
１．『好きだと思った』けれども『形にしようとしたら、その先の未来が驚く程想像出来なかった』
２．『好きだと思った』けれども『好きだと思ったこと自体が、そのお相手様には重荷だった』

だから、私は、一時でも赫乃さん程に人に愛される事は無いし、愛する事もないだろう。

そう考えると、どちらが良いのかは分からない。
少なくとも、赫乃さんの想いに、一般説しか答えられないヤクタタズなのは確かだね。

でも──だから、一般説や他人の言葉が言えるのかも知れない。だからこそ、カード引く時だけは客観視しようと思えるのかも知れない。

それでも、一番は──(目を上げて)
その赫乃さんの思いは、『その時間を過ごした、赫乃さんにしか分からない』という事だよ。それは絶対に他人には分かるはずがないんだよ。
むしろ、他人になんかに分からせちゃいけないんだよ。それは──絶対的に赫乃さんだけのものだと思うから。(正面を見つめて)

（不意に表情が消えた状態で）
……じゃあ、その、誰か、って……いるの、かな？

（一瞬だけ小さくごめんね、と呟いて　再び泣いているような笑みを浮かべ）

うん。意地悪、な、質問、だよね
けど、あんなに……あんなに……好きだって、言ってくれた、人、でも……別れ、ちゃうんだ
私は、わから、ないよ……

また、人を、好きに、なって、その度に、別れる、ことに、なって……何度、泣いたら、いいんだろう
別れること、になって、相手、を、泣かせる、ことも、あるかも、しれない、し……
絶対、って、いう言葉、なんて、ないんだ、よ……


（そしてどこぞなく生気がない、弱々しく、疲れたような表情へと変わり　掠れるほどの小声で）


維都月さん、は、人を、好きに、なった、こと、ある、の？
一生、一緒に、いても、いいって、人。出会った、こと、あるの、かな？
その人、と……別れなきゃ、いけなく、なった、気持ち……本当に、わかる、の？
人を、好きになって、また、お別れ、なんて、ことに、なる度、に……味わう、のかな……

(話を聞いて)
えっ！そんな──！！(大声で続きそうな驚きを押さえ、冷静を落とし込みながら)

……うん、相談の上だったなら仕方ない、よね……
(続いた言葉に少し考えて)

──でも、その結論はあっちゃいけないよ。きっと駄目だよ。
だって、また誰かが自分を好いてくれた時に、『恋はしない』と決めてしまっていたら、お相手様も赫乃さんも、それは余りにも悲しい事だよ。
(とつとつと、冷静そうに見えるように一生懸命言葉を置いていく)

う、うん……ちょっと、相談、かな

（少しだけ、泣き笑いに見える笑みをうかべつつ）………私ね、シグレさんと、お別れ、したんだ
その、あたり、は、相談、の、上で、決まった、から、いいの、だけど

もう、恋、とか、しない、ほうが、いいのかな……って

(少しばつの悪そうに困りながら)
こっそりひっそりだけれども『ただいま戻りました』になるのかな……っ？(汗)
お久しぶりだよっ、この間は綺麗な薔薇ありがとうっ。

家に持ち帰った後、お父様が感銘を受けたように「ふむ」と言っていたみたいだから、やっぱり余程綺麗だったみたいだね。

復帰後は、赫乃さんが一番乗りだよっ。お断りしちゃった方もいたから、後でお詫びしなくちゃだね……。
今日は何かあったのかなっ。ひとまずは新調した飴でもどうぞなんだよっ。

(再び持ち込んだ銀ワイヤーで編みこんだ籠には、色々な形のマスカット味をした黄緑色の飴が入っている)

あ、…………おかえり、なさい？　それとも、ただいま、かな？
（早速エントリー）

（茉菜さんの持つ大荷物に目をぱちくりし）
あら、そうだったのね。ネミッサこそ、うっかりしてたわ！お邪魔しちゃってごめんなさい
腕のいい占い師さんがいるって聞いたから是非占ってほしかったんだけど、そういう事情ならしょうがないわね
スピリチュアルパワーを磨いて帰ってくるのを待ってるわ！（ハンカチふりふり）