ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
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(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
あ…し、失礼します…
(こそっと顔を覗かせた後、そっと中に入ってクッションに座る)
…それじゃあ、改めまして…寝子島高校、2年8組の…中津川笹鳴と申します…
それで…占ってほしい事、というのは…ちょっとした相談でも、あります…
…実は…私は幼い頃に、左目を失っています…
今はこうして、隠してはいますが…かなり大きな痕が出来たので…元に戻る事は、一生ないでしょう…
それと一緒に…わたし自身も…この目を誰かに見られることが、怖くなってきました…
きっと見たら、嫌われるんじゃないかって…自分で見るのも、今も慣れてないですから…
(若干震えた声でぽつりぽつり話す)
だけど…今後の生活で、ずっと隠しきれるかどうかも…不安なんです…
いっその事、包み隠さずに…とも思っても、どうしても他人からの視線が、怖いんです…
なので…今後の参考に…この目の傷痕との向き合い方を、あるいは他人との関わり方を…占ってほしい…です…