ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
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(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
──これ、先輩とは全くの逆例なんです。
右目に惨たらしいまでに傷を負った少女がいたんです。見た人が目を背けてしまいそうなくらいの。
少女は今までそれを『これが自分だから隠す必要なんて無い!』とそのまま学校生活を続けていたんです。もちろん、他人は目を背ける、見慣れた友人以外は話し掛けることも出来ない、『それが自分だから良いんだ』と何度も自分に言い聞かせて。
でも、ある時。少女は自分の目を隠して登校してきたんです。……もう自分はどうでもいいけれども、せめて驚く人には見せないようにする為の『配慮』が心に生まれたから。
──見るのは怖いけれども、それがきっと今の先輩なんです。こればかりは変えられない事実だと思うんです。
……そして、自分で見ても怖かったら、突然見てしまう人はきっともっと驚いてしまうのは、あまりにも酷いけれども、これも事実だと思うんです。きっと絶対的に変えられない残酷な事だと思うんです。
だから、目を隠すのは【先輩の『自衛』で、なおかつ見知らぬ他の人が驚かない為の『配慮』】なんだと思えばいいんじゃないかなって思うんです。
……でも、先輩だけが『隠し通す』必要なんて無い。
先輩が皆の為に目を隠しているのなら、それを覗き見て逃げるような人がいれば、こちらから『外見だけで判断して』と怒って、喜んでそんな人との縁は切ってしまえばいいと思うんです。
隠していれば、心の分かる人は、ふと目に留まってしまっても『ああ、怪我してるからか』って分かってくれる。そんな人だけがお友達になるのだったら、それはとても幸運な事に掏り替わると思うんです。
だから、先輩は顔を隠したままでいいですし、ふとした瞬間に見られても良いと思うんです。
顔を隠すのは『自衛』と『相手への配慮』、見られた時には『相手の本心が分かる』んだと思えば、隠し通さなくても、全部を晒さなくても──無理せずに「先輩のまま」でいられると思うんです。
……何だか、思った事ばかりで申し訳ありません!話ずれていそうだし、もう1個カードあるのでそちらでも引けますし、質問も変えられますから、どんっと思ったことを言っちゃって下さいっ!!(緊張のあまり汗だらだら)