ダンボールハウスの主は言いました。
「この間、おもしろいカードをもらったんだよ。絵柄がとっても綺麗なのっ。
『シマリス書店』さんに、このカードについて載っていて、
引けばどんな事でも、いろんな事が分かるんだって。
すごく面白そうだったから、何冊か解説書も買ってみたんだよっ。
(非常に初心者の気配がする)
それでも、持ち主によっては外れたりもするみたい……
でも、そんな時には魔法の呪文があるって、辻占いをしているおじいさんが教えてくれたの。
「当たるも八卦! 当たらぬも八卦!」
叫んでおけば大丈夫なんだってっ。それでも良ければ占いの勉強も兼ねて、少し占わせてくれないかな?
(テーブルには、絵柄が綺麗なカードが置いてある)
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(端っこに、変なカードが置いてある)
あ、それね。解説書のおまけでついてたのっ。
絵柄が『あんまりにも、へん』だったから、ついカードの方がほしくなっちゃって……
『シマリス書店』さんは何でも売ってるんだねっ。
こっちでも占えるけど……結果もへんだから気をつけてね?
※どちらかお好きなカードをお選びください。綺麗なカードはそれなりに、変なカードはそれっぽい結果がでます。
(うっそりとした顔で入ってきて、クッションの上に背中を丸めて座った)
……………す、すみません………………
…………………よろしくお願いします………………。
(緊張にか、居心地悪そうに頭を下げて)
………ええと。
……………こんなこと、言うのは、………情けない、とは……………思っているんですが…………。
………………………僕は、酷く、…………弱虫なので…………。
…………………あらゆることを怖がって、そのせいで………
……色々なことで、失敗ばかり、しています……………。
…………その、多くは、人付き合いに関連して…………ですけど………。
………………………………………………
(しばらく、何か言おうと考えて、口を開くことなくため息だけを吐いた)
……………………それに………………今の…………………その、友人のこと、も。
………………僕はいつか、裏切るかもしれない、ので…………。
……………それも……………交友関係が狭い、…………ひとつの理由では、ある………んですが……。
…………………………………上手く言えなくて、すみません…………。
…………僕は、こんな僕に…………………どうしたら、ちゃんと…………向き合えるんでしょうか………
(ぐ、、と俯き、消え入りそうな声で)
………………………向き合える、日が、来るんでしょうか………………
(しばらく沈黙すると、大きく息を吐いて、僅かに顔を上げた)
…………………本当に……上手く言えなくて、すみません。
……いや。
…………………たぶん、本当に、僕がしっかり自信を持てばいい、話……………ですよね……。
………すみません、本当に………