重厚な扉を開けると、穏やかなランプの光に照らされた店内。
年代物の赤い絨毯や飾られている絵画からは
店が古い屋敷の趣をそのままに取り入れていることがよく分かる。
棚やテーブルにはハーブティーの缶や、ハーブを使用したバスセットが並べられている。
「よくぞ参られたな、ここは魔女の集まる場。汝にふさわしい物が見つかるとよいな」
扉を開けた貴方の目の前に現れるのは一人の「魔女」
仮面をつけたその顔で微笑み、店内へと戻っていく
◆
買い物RPをしたりのんびり雑談をしたりする場所です
※オカルティックなアイテムをお探しの場合は魔女と一緒に
まずそれがどこにあるのかRPする所から始まる可能性大です
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Walpurgisnacht管理者の舞錠桜華及び中の人です。
年末年始から今迄殆ど書き込めず、
そんな中お話をしてくださったPCさんに感謝するとともに
1つのコミュニティを管理できず大変申し訳ございませんでした。
Walpurgisnacht自体につきましては今後ともRPの場所として残したいので
リニューアルオープン(新しくスレッドを立てる)いたしましたら
その際はよろしくお願いします!
ええ、そうね。
人間の理解出来る範疇を超えた不可思議な力に
人はすがるべきじゃない。
それを従えるには人間は…。
少なくとも私は、まだ余りにも幼すぎるから。
すっかり長居してしまったし、そろそろお暇する事にするわ。
しなければならない事が沢山あるの。
素敵な時間をありがとう。楽しかったわ。
縁があれば、また何処かで。
(庵さんに頭を下げ、退出する
う~ん……(タブレットPCで何か調べ)
「落神伝説」の資料は確かに載ってるね。
でも最後の方はかなりムチャクチャな事書いてあるよ?
パンツが空飛んだとか学校のプールの中身が豆腐になったとか。意味が分からん。
猫がしゃべるとか、神様がフツウの女の子の姿で暮らしてる、あたりは分かるけどさ。
人外の存在は思考やコミュニケーションの方法が根底から違うから人間には一見理解不能な現象を起こす、ってのはSFの定番だけど、さすがにこれはちょっとなぁ。
まあ、これだけ何でも起きるなら、そのオマケで人間が不思議な力を手に入れてもおかしくないかもね。
でもあたしはどっちかって言ったら、限界はあっても確実な現代科学を信じるよ。
あらゆる悩み事を解決する力は現代科学には無いけど、だからって何だか分からないモノに頼る気にもなれない。
いや、元凶というのは違うのかも…。
まあ、落神伝説のことを調べて貰えば
私の言っていることの意味がわかって貰えるんじゃないかと思うわ。
魔法の様な力でなにもかも
綺麗に解決できるならいいのだけど、ね。
薬に頼りすぎない様には気をつけるわ。
元凶? ……よく分からん。
薬屋が言うのも難だけど、睡眠薬はあくまで補助的なものにすぎないからね。
不眠の原因をどうにかできるなら、その方が理想的だ。
まあ、どうにかできないから薬を使うのかもしれないけどさ。
関係があるもなにも、元凶というか…。
有難う。
この薬があれば不眠に悩まされることはなくなりそうね。
ふーん、今度調べてみようかな。
この島に「何か」があるのと関係あるかもしれないし。
薬は心身の不調を治すためのもので、調子の悪い時に飲むものよ。
だから必要だと思った時だけ飲めばいい。
はい、睡眠薬。https://rakkami.com/item/detail/1280
ええ。この島では結構有名な伝説よ。
あの薬、結局一度も試していないのよね。
こういうと失礼になるのだろうけど、なんだか怖くって。
今は、そうね…。
睡眠薬が欲しいかな…。
自分で自分の魅力をわかっていないようにも見えて
勿体無く感じたりもするけれど
いい人というのは大体謙虚だものね。
落神伝説? 聞いた事ないな。有名な伝説なの?
ああ、そういえばあんた、前にウチの店で薬を買ってった事あったっけね。
そろそろ新商品、作ろうかな。
何かほしい薬、ある? 犯罪にならない範囲ならオーダーメイドもするよ。
魔法と科学が未分化だった時代は、魔法使いも科学者も錬金術師も似たようなものよ。
魔女は恐れられるものでもあったけど、敬われるものでもあった。
うーん、良い魔女の自覚はないなぁ。
まあ、自分で自分を良い人だなんて言う人間はロクなもんじゃないから、
そのロジックでいくと……。ハハハ、パラドクスだね。
まあ、そうよね。
余りにも非現実的なお話だもの。
庵さんは落神伝説って聞いたことはない?
ええ。また今度遊びに行くわ。
昔の西洋だと医療の知識に詳しい人のことも
魔女と呼ばれていたりしたのだっけ…。
庵さんが魔女なら、きっといい魔女ね。
神様の魂? ハハハ、ずいぶんとファンタジックな話になってきたね。
なんだか良く分からないけど不思議な力を持っている、っていうのよりは、
何かの原因があって不思議な力を手に入れた、っていう方が、
説明としては伝わりやすいんじゃないかな。
ただ、神様の魂って説明はどうだろう。
神様が何者か分からないんだから、その魂が宿ったって言われても、
説明の根拠としては不充分だと思うよ。
だから、信じる信じないで言ったら、その説明じゃ信じない。
神様の魂が宿って不思議な力を手に入れた、って話はあんたのオリジナル?
それともこの島ではポピュラーな伝説なのかな?
ああ、行ってみると良いよ。
ここの「魔女の店」もそうだけど、この島は個性的な店が多くて面白いね。
あたしの薬局も、必要があったらおいで。
それは確かに便利な力ね。
庵さんに相応しい力だわ。
ところで、人の姿をしながら不思議な力を持った存在達の身には
神様の魂が宿っているっていったら、貴女は信じる?
そのお店、私も今度行ってみようかしら。
庵さんの御目に適うお店なら
良質な茶葉が沢山揃っていそうだし。
そうねえ。手に持っただけでその物質の薬効が分かる力、かなあ。
あたしの好きな神様に、古代中国の神農って神様がいるんだけど、
http://rakkami.com/illust/detail/9258
その人(?)はあらゆる薬草毒草を食べて自分の体で薬効を調べたっていう伝説があるんだよね。
それはさすがに面倒だから、触っただけで分析できたら便利かなー、とか。
薬って、どれが何に効くか分からない場合も多いんだよね。
最初に作られた目的とは別の副作用があって、その副作用の方が需要があったから、今じゃそっちがメインの作用として使われてる薬、なんてのもある。
カモミールティーは知り合いのハーブティーの店から仕入れたやつだね。
http://rakkami.com/item/detail/307
新鮮なのを必要最低限の量だけほしい時は、そういう個人製のを使う事もあるよ。
それもそうよね。
庵さんはどんな力なら欲しい?
危なっかしいって、よく言われるわ。
自覚もしてる。
でも、それが私だから。
昔から、ずうっとそうなの。
成る程。
じゃあ、カモミールも業者さんから?
うーん、便利な力ならほしいけど、不思議なだけで役に立たない力じゃ、手に入れても困るかなぁ。
ハハハ、我ながら夢のない答えだ。
あんた本人がそう言うんなら、それでいいけど。
なんとなく、あんたって危なっかしいのよね。
植物栽培? いや、全然。扱う種類が膨大だから、全部自分で育ててたんじゃキリがないよ。
「自家製」なんて言った方がイメージは良さそうだけどさ。
あたしは調合のプロで、栽培のプロじゃない。
だから、必要なときに必要なものを、専門の業者から買ってるよ。
ええ。それはもう沢山。
…庵さんも不思議な力が欲しい?
特別なことは何も。ただ、少し疲れているだけ。
いつものことよ。
心配してくれてありがとう。
優しい香りね…。落ち着くわ。
庵さんは植物の栽培もしていたりするの?
そうみたいだね。(真顔になって)
実際に見たのは数回だけど、なんだかよく分からない能力を持った人間が、
この島にはいるみたいだ。
何があったか知らないけど、今はカモミールのリラックス効果の方が
あんたには必要なんじゃないか、って思ったよ。
そう。私は妖精だから。
この島には私の様に人の姿をしていながら
人とはまた違う存在が沢山いるのよ。
ありがとう。
逆境に耐える力。
踏まれれば踏まれる程によく育ち
可憐な花を咲かせるカモミールに相応しい花言葉よね。
…カモミールを、見習わないとね。
そうそう、魔法って、よく分からない力の総称でもあるけど、
個々の魔法にはそれなりに論理とか体系とかあるんだよね。
ああ、あんた妖精だったっけ。(信じてはいない口調)
はい、天神平薬局特製のカモミールティー。
整腸や気分のリラックスする効果がある。
花言葉は「逆境に耐える力」だ。
確かに、言われてみれば。
気軽に扱えるものではないわよね。
人智を超えた力を行使するには
それ相応の資格と代償が必要になるものだし。
実を言うと、私もちょっとした魔法を使えたりはするのだけれど
進んで行使する気には余りなれないわ。
そのハーブティ、貰っていい?