月光が差し込む静かな夜。
白い月の光に照らされた泉は
より神秘性を増して見える。
ある少女は静かに語る。
「夜になると月の女神様も時々ここへやってくるのよ。」
*夜の雑談トピックです
*独り言や探索にもどうぞ
占いは好き。
昔、この島に占い師の女の子がいたの。
その子の占いも良く当たるって評判だった。
そう。
この島にはいろんな人がいて、人でない存在もいて
普通のことも、そうでないことも、沢山起こるの。
貴方は普通とそうでないこと、どちらが好き?
ああ。結構当たる方ではあるんだよ、僕の占い。
お嬢さんは占いに興味があるのかな?
面白そうと思い始めたのはこの島に来てからなんだよね。
最初はなんとなく行ってみよう、くらいの気持ちだったね。
この島には色々な人がいて、色々なことが起こる。
そんな出来事を少しだけ体験してね。それから本格的に興味を持った感じかな。
…占いができるの?
この島に来たのは何故?
面白そうだったから?
(少女の独り言に笑みを浮かべたまま、しかし無言で聞く)
君の言う通り、相談事がなければ気の向くままにあちらこちらを歩いているかな
時折人を見かければ占いをしたりと、いわゆるその日暮らしをしているよ。
この島には少し前に来たけれど、その前からもそんな暮らしだったかな。
………。
「楽しい」と「幸せ」は、きっと別。
似て非なるモノ。
(独り言のようにぽつりと)
貴方は普段、どんな風に生活を?
気の向くまま、風の向くまま?
僕かい?
新しい物事に出会った時とか、楽しそうな出来事を見ると楽しいとは感じるけれど……。
(少し考えるように黙り込み)
……いつも通り、自分がやりたいように過ごせていられたなら、幸せなんじゃないかな。
ありふれた答えかもしれないけれどね。
ええ。その時は、心の底から。
貴方はどんな時に幸せを感じるの?
どんなことが幸せだと思う?
(鳩が豆鉄砲を食らったように、少し目をぱちくりとさせ)
……いやぁ、人から素直な言葉で綺麗だと言われたのは初めてだ。
僕も綺麗と言われるようなことがあるものなんだね。
(再び楽しそうに微笑む)
それほどまでに大切な人がお嬢さんにはいるんだね。
どれくらいの間、君がどんな気持ちでその人を待っていたのかはおそらく僕には想像もつかないだろうけれど、心から幸せだったんだろう?
(少女へと青い瞳を向け、そちらを見つめる)
私は私自身をそう思ったことはただの一度もないけれど
貴方の様な人からそう言って貰えるのは嬉しい。
貴方は綺麗だから。
(世辞ではなく、彼の見目・纏う雰囲気に対する素直な感想)
最近と言うには少し遠いけれど。
ずっと帰りを待っていた人が帰ってきてくれたの。
その時は嬉しかった。幸せだって、そう思ったわ。
なるほど、お嬢さんは優しい子なんだね。
とても心が綺麗な、素敵な子だ。
けれど幸せな話かあ……人から聞くことはあるけれど、改めて話すと考えるとぱっと思いつかないものだね。
僕は毎日楽しい、くらいの心持ちでいるからだろうけど。
(少しだけ眉を八の字にした笑みを浮かべる)
……そうだ、お嬢さんは最近何か嬉しいことはあったかい?
差し支えなければ、お嬢さんが幸せだって感じたような、そんな話を聞かせてもらえるかな?
どんな…。
(少し間が空いて)
聞いていいのなら。話してもいいのなら、私はどんな話でも。
強いて言うなら、幸せな話が好き。
傷付く人がいないお話。
そうだなぁ……僕としては君の話を聞きたい気持ちはあるけれど……。
しかし君が気になるというのなら、僕の話をするのも楽しそうだ。
お嬢さんはどんな話が好きなんだい?
(彼がこちらを見つめているように、少女もそちらを見つめていて。
楽しげな様子に青い目を細め、そっと微笑む)
ーー貴方がそれを望むなら。
どんな話をしましょうか。
貴方の話?私の話?それとももっと、別のお話?
変わっているとはよく言われるよ。
(肩をすくめる動作をするが、顔は楽しそうに微笑んでいる)
お言葉に甘えて、少しここで休むことにするよ。
僕も静かに休むよりは話し相手がいてくれた方が助かるよ。
よければしばしの間、お付き合い願えるかい?
(少女の姿が見えているのかいないのかわからぬような変わらぬ笑みを浮かべ、
しかししっかりと少女の声のする方向を見つめる)
さあ、どうかしら。
(住んでいるのかと問われればそうはぐらかし)
闇夜にこんな山奥へ自ら進んで出向くだなんて
貴方は随分変わった人ね。
山道を歩いて疲れてはいない?少し休んでいかれては?
私、話相手がいなくて退屈してるの。
(くすくすくす。
森の闇に紛れて擽るように語り掛ける声の主は
常人の眼には映らざる怪異に非ず。されど人にも非ず。
金の髪に青の薔薇を一輪飾ったもれいびの少女。
闇に慣れた眼であればさして労せず
姿を見つけることができるだろう。
(心なしか嬉しそうな笑みを浮かべ、森の方へと視線を向けつつ)
やあこんばんは、ご丁寧にどうも。
君の言う通り、ふらりと散歩していたらここに辿り着いた者だよ。
お嬢さん……でよろしいのかな?
君はこの泉に住んでいる子なのかい?
(水面は静か、天の光を浴びて輝く泉。
不意に一筋の風が吹き、煌めく水面を穏やかに撫ぜ)
ーー今晩わ、人のお客様。
闇夜に紛れてお散歩かしら?
(くすくすくす。
木々のせせらぐ音に紛れて森の影から少女の声。)
あてどもなく歩き続けたなぁ……そろそろ休憩といきたいところだけれど……。
(きょろりとあたりを見渡して)
おや、こんなところに泉があったとは。
結構見て回ってたつもりだけど、初めての場所はやはりわくわくするものだ。
こんないい夜に綺麗な泉、何か面白い話でもありそうだけれど……果たしてどんなものか。
(興味深そうに泉を見つめる)
ええ。色々と。
生きていれば誰だって、過去に色々あるものでしょう?
(遥か遠くへ想いを馳せるように眼を細め
零と名乗った人物へ視線を戻す
月に何か思い出が?
もし良ければ、それを聞かせて貰えるかしら。
過去に色々とあったのかのう?
深くは訊ねはせぬが…。
(夜空を見上げる花風の様子をみつつ追うように夜空を見渡し瞳を一度閉じる
あぁ、月は拙者にとって大事かもしれぬな。
共になくてはならい存在の様に…というかそんな感じだ。