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招かれざる客 ~異世界からの侵略者~
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▼魔王ワルコ
「あーもう次から次へと! キリがないよ!」
かなりの数がスピーカーに流れたとは言え、本丸が近づくにつれ、蜘蛛は増えていった。
拾った木切れでモグラたたきよろしく、蜘蛛を「えーい!」と叩いて廻っていた
雨寺 凛
は、そろそろ根を上げ始めていた。
凛は先輩の
矢萩 咲
と共に、観覧車のフレームを伝って上を目指していた。
咲は木刀で、果敢に応戦している。
「今は耐えて、凛さん! あと少しです。ここで根負けしたら、どんな目に遭わされるかわかったものではありませんよ」
「ふぁ、ふぁい……! 頑張りますっ!!」
泣いたら、何も見えなくなっちゃう。
ぐしぐしと涙を拭いながら、凛は健気に顔を上げる。
頼れる先輩が一緒なんだもん、きっと大丈夫。
でも汗かいて気持ち悪い……早く、お部屋に帰りたいな……。
「……きゃーっ!? 糸が!?」
一瞬の油断をついて、凛は蜘蛛の糸で雁字搦めに!
「凛さん! 今、助けに……ハッ!?」
凛を助けようと動いた咲の足元も、いつの間にか糸で絡め取られている。
「しまった。私とした事が、こんなケダモノにしてやられるなんてっ!!」
「うわーん! 動けないし、気持ち悪いよぉ……! 誰か、助けてー!」
凛がじたばたすればする程、蜘蛛は調子づいて、糸を吐く。
「や、やめなさい!?」
「せ、先輩!」
なんと、咲は蜘蛛の吐き出した糸によって、亀甲縛りにされてしまっていた。
「こ、こんな破廉恥な恰好……屈辱だわ!」
「はわわ……私達もしかしてあのボスっぽい人に、人質にされちゃったりするのかな……? それともこのまま、蜘蛛のご飯になっちゃうの? そ、それだけは絶対に嫌ーっ!!」
今度こそ叫びだした凛の目の前に、小人が飛び出した。
二人とも夢中で気付かなかったが、ろっこん【縮身】で体長1センチ程のサイズになった、
七峯 亨
が凛のポケットに入ったまま、ちゃっかり上まで来ていたのだ。
「えっ、何!? 何時の間に!?」
「いや~、お陰でここまで楽して来れたぜ! ありがとよ」
「君は……七峯君! 凛さんの衣服に取り付いて何を企んでいるんです、この変態っ!!」
風紀委員の咲と、知る人ぞ知る変態の集団・
桃色破廉恥小隊
(またの名をPEC)にコッソリ所属する亨は、まさに犬猿の仲であった。
「いよう、鬼矢萩! いい格好だな」
亀甲縛りにされた咲の醜態に、亨は短く口笛を吹いた。
ちなみに亀甲縛りが分からない良い子は、咲お姉さんをスイカに置き換えて、専用ネットに吊るされてるみたいな状態を想像してね。
うん、恥ずかしいね!
「おのれ、変態っ!」
実際、咲は顔から火が出そうだ。亨に、思いつく限りの罵声を浴びせた。
だが残念、美少女の罵倒は変態にはご褒美の類だ。
亨は気にする素振りもない。
「ところで兄ちゃん、何か考え事かい?」
【縮身】を解除した亨は、187センチの長身を取り戻し、黙ってさえ居れば残念じゃない、爽やかスマイルを魔王に向けた。
寝子島のローカルヒーロー、ザ・ストレイト(
風雲児 轟
)と、少年剣士・
御剣 刀
も到着した。
「まて、直拳貫徹! ザ・ストレイト! 寝子島での狼藉は、この俺が許さん!」
「テメェ何者だ! 何が目的でこんな事をしている!」
「うーん、ヒーローは微妙に違うなぁ……あ、名前は魔王ワルコ」
萌黄色の髪の魔王は、あっけらかんと答えた。
「ワルコ? 魔王? ……神様が落ちてくるんだし、魔王が居てもおかしくないか」
唖然としかけた刀だが、深く考えるとまた頭痛がしてきそうだから、やめた。
そこへ女騎士ノーラ・ブランネージュ(
北原 みゆき
)も、登場した。
「女騎士ノーラか、よく来たな」
「魔王ワルコ、か弱い少女に何とう狼藉……許せない!」
蜘蛛の糸で捕縛されている、凛や咲を想い、みゆきは胸を痛めた。
握り締めた拳が、怒りに打ち震える。
「えーっと、北原?」
刀が おずおずと声を掛けるも、みゆきは「そんな人いません」とすげない。
「覚悟!」
きっと顔を上げると、真っ直ぐ魔王に近接し、剣を振り下ろした!
だが魔王に叩きつけられた剣は、そのまま真っ二つに!
……まあ、それっぽく作った偽物だから、こんなものだろう。
「馬鹿な、私のセイブザクイーンがこうも容易く……!」
驚愕の色を隠せない みゆきに、魔王は失笑した。
「そんな、なまくらで俺を倒そうとは、舐めらえた……あれ、舐められたもの、だ。うん」
「…………」
なんだか、しまらない魔王だ。
「おいおい、噛み噛みじゃねーか……」
紫煙を燻らせながら “行きがけの駄賃” で、仲間を引っ張り上げながら ここまで来た、情報屋の
ジニー・劉
も姿を見せた。
ジニーに【蜘蛛の糸(スパイダー・チェイン)】で引っ張り上げられながら来たのは、放浪画家の
旅鴉 月詠
や陸上部の元気娘・
後木 真央
である。
「おい、こっちの質問にまだ答えてないぞ!」
気を取り直して、刀が問いただす。
「まあ、待て。それぞれ思うところがあるだろうが、まずは落ち着いて彼の話を聞こう」
そこへ割って入ったのが、月詠である。
「なんだ、小娘? 見たところ、ただの村娘のようだが」
「まあ、そんなところだ。私は君と戦う気はないから、安心したまえ。ところで異世界からこの世界に、自分の意思でやって来たのは、目的があっての事だろう? 見れば解る」
風に煽られてキャスケットが飛ばされないよう手で押さえながら、月詠は あどけなさの残る頬を緩めた。
「君、新人だろう?」
魔王は否定しなかった。
沈黙を肯定と受け止めて、敢えて追求せず、月詠は涼しげに微笑んだ。
本当に年若い者がするように、どこか幼さを感じさせる仕草で、魔王は ふと上を見上げた。
ぽっかりと月だけが、空に浮かんでいる。
一つしかないのか、と魔王は誰にともなく呟いた。
「どうしたらいいのかわからない、そうだね?」
月詠が、優しく念を押す。
「……そうだなあ……先代のように出来たら、とは思うけど」
そして魔王は、ぽつりぽつりと語り始めた。
ここではない世界で、新しく魔王になった事。
優れた先代の事。
「魔王はかっこいいと思うのだ! 魔王になったらチョコレート戦争し放題なのだ!」
大人しく聞いていた真央が、ごくりと喉を鳴らした。
「それを好きな者を自分の味方をつけ、嫌いな者との戦争を煽る……まさに魔王の所業なのだ! 脳みそは砂糖を欲するのだ供給源のチョコレートを餌に人を争わせるのは魔王なのだ! チョコを無限に生み出してそれを餌に人を胃(意)のままに争わせるとかまさに魔王なのだかっこいーのだっ!?」
「ワリィ、意味わからん……」
轟がボヤいた。
「まあ、とにかく俺はオンリーワンの魔王になりたいんだ。本番の前に、何かアイデアを見つけられないかと考えて、この世界に来たんだが」
しれっとそんな事を言う魔王に、刀の怒りは一気に頂点に達した。
「ふざけんな、お前の好き勝手させるか! ぶん殴って、元の世界へ送り返してやるよ!」
辺りを祓うような殺気で、刀が拳を振り上げる。
だが。
「バカヤロォーッ!!」
先に魔王の頬に、右ストレートを叩き込んでいたのは、轟だった。
「黙って聞いてりゃ、何だソレは! まずは目の前の敵を倒す事から始めるんだ! 俺みたいなローカルヒーローも倒せないようじゃ魔王は名乗れねえぜ!」
さらに左右の拳のワン・ツーで牽制からの、ストレイト・スマッシャー!
渾身の一撃が決まった、と思った。
しかし魔王と名乗るだけあって、相手はそれで倒れるような事はなかった。
一瞬、赤みが差したように見えた頬も、すーっと元通りに修復されていく。
――何なんだ、コイツ!!
「ザ・ストレイトと言ったか……俺を倒すには、まだまだ力不足だな」
先ほどまでの自信のない様子とは、打って変わって。
魔王には、そう呼ぶに相応しい貫禄が見えた。
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2人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月23日
参加申し込みの期限
2014年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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