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招かれざる客 ~異世界からの侵略者~
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▼光と闇
一般人の喧騒とは、別に。
寝子島高校に通う1年生、『岡田 菜々子』とは、現世での仮の名前に過ぎない。
遥か古の封印から目覚めた、神に仕えし姫神子たる彼女――
十六夜 緋彌仔(いざよい ひみこ)
も、今宵この場に訪れた一人であった。
ごく平凡な、少女にしか見えない?
君の目の錯覚ダヨ……。
緋彌仔はシーサイドタウンの惨状を目にすると、静かに長い睫に縁取られた目を伏せた。
「私が現世に転生したのには、何か由縁(わけ)があると思っていましたが……」
――神が現世へと落ちられた事から始まり、そして目の前の魔王と名乗る者……。
やはり、本格的に闇が動き出しているのでしょうか……?
「目覚めたばかりの私では、封じるのは難しいかもしれませんが。せめて存在すべき理に戻す事が出来たら……」
緋彌仔は決意を秘めた、赤い瞳(カラコン)を開いた。
生きとし生けるもの、全てを慈愛で包み込もうとするのが、姫神子・緋彌仔である。
魔王を説得するため、行動を開始した彼女。
「いやぁぁ蜘蛛嫌いなのー! ……ハッ……失礼」
一寸、蜘蛛の姿にパニックに陥り掛けた緋彌仔であるが――きっと異界の魔王の使い魔たる蜘蛛が、人間には察知出来ない微弱な毒電波を発生させたのだろう、敵は狡猾だ――どこにでもいる普通の少女の顔は、姫神子としての使命を遂行している今は、覗かせるわけにはいかない。
「単なる石礫でも、私の霊力を与えれば……!」
バッグに詰め込んだ石ころを、取り出しては威厳を以って、蜘蛛に投げつける。
ちょっちノーコン気味なのは、「一寸の虫にも五分の魂」と全てを柔らかく受け止める、彼女の慈悲の心の表れに違いない。
しかし相手が向かって来る以上は、これも使命と心を鬼にして、命中させざるを得ない時もある。
「いつの世も、光在る所には闇が在る……。それでも私は、神に仕えし姫神子として、闇を封じなければなりません」
そんな緋彌仔と、千年前、強大な魔力故に封印されたという過去を持つ、伝説の黒魔導師。
闇と水を自在に操る、『蛇姫』の末裔にして生まれ変わりの、深紅の蛇姫(
田宮 順子
)の出会いは、まさに運命に導かれてのものだった。
「異端者、招かれざる客。……お帰り願わないといけないみたいね。右眼が、疼くの」
淡白な表情の下で、蛇姫の燃える想いを代弁するかのように、その眼光は鋭い。
「異端者は疎まれる。異端者は、還らなければならない。そう、あの魔王も……私も」
――全ては、あるべき場所に帰るため。
忌まわしき過去を思い出したのか、蛇姫はあるかなしかの冷たい微笑みを見せた。
そして悠然と歩き出した蛇姫は、抵抗を感じて、躓いた。
どうにか転ばずに済んだのは、彼女の実家が祖父の祖父の代から、代々新潟で農業を営んでいるから足腰が鍛えられていた、なんて決して関係ない。
「くっ……これも封印の所為ね」
ましてや運動能力が低いのが、生まれつきなんて事も断じてないのである。
そう、これは封印の影響。
――あら、蜘蛛? ふふ、可愛いわね。
蜘蛛を目にした蛇姫の口元に、ふと冷笑ではなく優しさが垣間見えた。
決して蜘蛛が農作物に被害を加えやがる、害虫を食べてくれる益虫だからではない。
あと蛇足ながら、蛇姫はミミズもお好みだ。
土質を良くしてくれるから……ではなく、単純に蛇に似た姿を持ち光差さぬ場所に暮らすものとして、親近感を覚えるからだ。
かくして、光と闇は邂逅する。
「あなたが、元凶?」尋ねようと口を開きかけた時、蛇姫は緋彌仔の存在に気付いた。
「はじめまして、私は蛇姫。貴方は一体何者なのかしら?」
「俺は魔王ワルコだ」
完全に袖になっているが、魔王が答える。
「闇は……私にとって、封ずべきモノ……ここは貴方のいる場所ではありません。早急にお戻りなさい」
魔王を諭す緋彌仔に、蛇姫の右眼が激昂により、血のごとく赤く染まる。
瞳の中に浮かび上がったのは、魔法陣だ(ろっこん【basiliscus】の効果です)。
眼の中に魔法陣が浮かび上がるだけ? とか、畏れ多い事を聞いてはならない。蛇姫様のなさる事には、きっと深い意味があるのだ。
「貴女、闇が嫌いなの?」 無表情ながら、蛇姫の声色には嫌悪が見て取れた。しかし緋彌仔は、動じない。
「光と闇は表裏一体。光があるから闇が生まれ、闇があるから、光は輝く」
蛇姫は重々しく言葉を重ねた。
世界の理を、目の前の聖女然とした不躾な者に想起させんとする。
「確かに光在る所に、闇も在り……それでも、闇を封印する事が私の使命です」
分かっているなら、なぜ?
緋彌仔に対し、蛇姫の言葉は僅かに震えた。
「闇に対する冒涜は、すなわち光に対する冒涜でもあるのよ……?」
「それでも私は知っています。闇がいかに恐ろしいかを。そして私は信じています。光が全てを救うのだと」
毅然として、緋彌仔は答えた。
己の正義を信じて疑わない、無垢な瞳。
乙女の間に、苦い沈黙が流れた。
互いに人には明かせない過去を持つ二人だからこそ、生まれる共感と反発。
「闇を厭い、光を過信しているあなたには……」
先に口を開いたのは、蛇姫であった。
――私の闇を封印することは、出来ないわ。
「行かれるのですか?」
「ええ。今の貴女とは、とてもお話する気持ちにはなれないわ」
緋彌仔に背中を向け、蛇姫はその場を後にした。
けれど、これで終わりではないだろう。
この世に光と闇がある限り、運命の悪戯は、また二人を巡り合わせるに違いない。
「……こうして見ると、お約束っていうのも、悪くないかもしれないんだけどなー」
顎に手を置いて暢気に呟く魔王に、脱力した周囲の者は誰も突っ込まなかった。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月23日
参加申し込みの期限
2014年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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