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招かれざる客 ~異世界からの侵略者~
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▼魔王の美学
魔王にとって、異世界の侵略は新しい構想を得る事が、第一目的だ。
よって、彼は話をしてくれる者に対しては、むしろ好意的と言えた。
「いいか、前人未到のオンリーワンめざすなら、従来の悪事を踏襲するんじゃなく路線変更しやがれ」
「うむ、そのつもりだが……何をするかがイマイチ」
「俺が知恵を授けてやる、てめえの世界に帰って善政を敷け。魔物をよく手懐けて、人間にご奉仕しろ」
「…………」
魔王は腕組みをしたまま、視線を横に外した。
「意味が分からんか? だが、よく考えても見ろ。魔王の仕事は『わるいこと』だろ。世界を滅ぼす魔王サマが、あろうことか人間どもを幸せにする。人間の味方に寝返って世界平和に貢献するなんざ、魔王にあるまじき最悪の所業。悪の代名詞の魔王サマにとって、これ以上最高の『わるいこと』があるか?」
言葉に対して、魔王は何かモゴモゴ言っていたが、ジニーは更に畳み掛ける。
「歴代魔王どもの鼻をあかす、一発逆転の好機さ!」
「別に鼻をあかす必要はないんだが、ただそれをやったとして……」
魔王は一つ、息を落とした。
「俺は倒すべき魔王として、勇者に会えるんだろうか? 結局、先代の時は現れなかった……先代だけじゃなく、この数百年『勇者』はずっと現れてない」
魔王の独白は小さく、聞き取れた者は少なかったかもしれない。
「世界に合わせた支配というのがある。支配するのだから、その世界を破壊してしまっては評価が下がる。武力で支配したいなら、もっと別の世界行った方がいい。戦争してばっかりいる、荒廃した世界とか。君はどんな魔王になりたい? まずはそこからだ」
「ふむ」
続く月詠の言葉に、魔王は再び考え込んだ。
「君の先輩魔王、口以上に民の事を気にかけているよ。酒税を上げたのは人間の健康を考えてのことだし、ツチノコの里を抑えたのは下らない争いを止めた上で、もっと別の商品を売り込んだりする為」
「先代がそんな事を? ……ひょっとして、回転寿司のレーンの速度を倍にしたのも?」
「人間の肥満を防ぐためだな(きっぱり)」
月詠は真顔で言い放った。
「そ、そうだったのかっ!」
「もっと広く世界を見ることだ」
「そうだなあ……正直、個人的には『それはない』と思う方向性だ」
しばし逡巡した後、魔王は誰にともなく言った。
「だが」
集まった者を、一通り見回して魔王は苦笑した。
「俺は魔王として選ばれた時、一つだけ決めていた事がある。俺は頭が弱いから、もしも迷ったら自分では選ばない道を、敢えて選ぼう、と」
言い終わる前に、魔王と皆の前の空間に揺らぎが生じた。
空間転移魔法だ。
「やってみるか。貴重な意見、感謝する!」
何か吹っ切ったのか、魔王は背中を向けた。
「自分の世界で魔王修行するんだな。身近な場所からスタートする、ローカル魔王ってのも悪くねえ。頑張れ(?)よ!」
風雲児 轟
はやっぱり、魔王を応援してしまっていた。
ヒーローにとって、悪人は誰よりも応援すべき隣人なのかもしれない。
「あばよ」
ジニー・劉
は紫煙を燻らせながら、片手を上げる。
目の下のクマが、いっそう濃くなっていたが、心なしか表情は優しかった。
「ちょっと待って、コレ彼からよ」
尾鎌 蛇那伊
が
八神 修
が所持していた、政治学の学術書を代わりに手渡した。
「修ちゃんは、これが理解できた時、また俺達人間が相手してやるよって言ってるのだ」
後木 真央
が息も絶え絶えの修を、代弁する。
「コラー、俺を無視すんな! お前の使命が悪事を働く事なら、俺は俺のフツウを守るために、その悪事を止めてみせる! 俺の名は御剣刀、いつでも来いよ魔王ワルコ、俺が何度でも相手になってやる!」
下から
御剣 刀
が叫んでいる。
それで我に返った、
北原 みゆき
も女騎士ノーラ・ブランネージュとしての顔を思い出す。
「どうやら貴方と私には、ひきつけ合うものがあるようね。再び会う時、その時こそ決着をつけるわ」
「次こそ更正してやります!」
矢萩 咲
が虎柄ビキニのまま、胸をそらした。
「めんどくさ……」
灯 斗南
は相変わらずだ。
「ちょっと、私を見捨てていくつもりですの!?」
毒島 虹子
は空中で足をバタつかせている。
「さようなら友人、良い魔王としての成功を祈っているよ」
旅鴉 月詠
の別れの言葉に、魔王は僅かに嬉しそうな様子を見せたが、迷惑な訪問者は振り向く事もなくそのまま姿を消した。
――そして、テオによって隔離された者達は、基本世界へ帰っていった。
「あれれ? テオが気を利かせたのかな、元居た場所に戻ってるよ」
桜花寮の自室で、
雨寺 凛
はきょとんと周囲を見回した。
あの魔族の青年は、これからどうするのだろう?
ジニーや月詠が勧めた様に、人間達を統治するのだろうか?
それとも……考えても、答えは出ない。
凛は溜息をついた。
「ちょっとまだべとべとするし、もう一回シャワー浴びよ……」
終
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あとがき
担当マスター:
メシータ
ファンレターはマスターページから!
メシータです。
お騒がせ魔王の脅威は去りました。
現実世界での結果は、リアクションの通りです。
異世界の方は、七峯 亨さんのアクションの結果、人間は老若男女すべて虎柄ビキニ着用となりました。
そして魔王マルコ(結局ワルコで通してましたが)の統治は他魔族の反発があって長続きせず、マルコは魔王の座を追われ、彼は賛同する少ない魔族と共に落ち延びる事に。
そこでマルコは人間の勇者に出会った、或いは彼自身が待ち望んだ勇者だったのかもしれません――なんていうのは、どうでしょうね?
皆さんは、どうなると思われますか?
それでは、シナリオへのご参加、ありがとうございました。
お疲れ様でした。
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担当ゲームマスター
メシータ
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月23日
参加申し込みの期限
2014年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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