this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
招かれざる客 ~異世界からの侵略者~
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
9
つぎへ >>
「ワルコ……何か果てしなくカッコ悪いお名前なのだ……」
観覧車の根元で、
後木 真央
は唇を尖らせた。
「異世界から来たという話だからね、あちらでは案外ポピュラーな名前なのかもしれないよ?」
真央の隣で待機している
旅鴉 月詠
が言うのに、
ジニー・劉
は「どーだか」と肩を竦めた。
ここは、ジニーが即席に【蜘蛛の糸(スパイダー・チェイン)】で作った、簡易結界の中である。
「あいつら、まだ帰ってこねえのかよ」
先ほどまで、ここには
八神 修
と
尾鎌 蛇那伊
が一緒だったのだが、修がこのエリアの放送施設を操作しに出向き、蛇那伊がそのボディガードとして同行したため、この場には居なかった。
代わりに居るのが、ろっこんで実体化した犬の幽霊・ルクスを連れた、犬飼 未央である。
彼は今、上を目指す面々の様子に、目を配っていた。
ジニーが転落防止ネット代わりの糸を、出来る範囲で張り巡らせてくれたものの、全域をカバーするには限界がある。
ろっこんを使うには、心身を消耗するのだ。
そこで任意の場所に水の立方体を召喚出来る未央が、フレームから足を滑らせて落下する人が居ないか、上を警戒しているわけだ。
ちなみに修は当初、皆が話しやすいよう【分解】で観覧車を解体し、魔王を下に引き摺り下ろそうと考えていたが、彼の力に対して相手が大きすぎた。
結論を言えば。
【分解】のために集中し、懸命に息を止め続ける修のもとへ落ちて来たのは、観覧車の6人乗りゴンドラの外れたドアや、蝶番などだった。
そんなもの? と言うなかれ。
鉄とガラスの塊だ。
丁度、ジニーは未央を見かけて合流し、こちらへ向かう途中だった。
気付いた未央が咄嗟に水の立方体を喚んで扉の勢いを殺し、ジニーが【蜘蛛の糸(スパイダー・チェイン)】を張り巡らせてフレームに引っ掛け、月詠が腕を伸ばして【絵空事】で落ちてきた蝶番やネジを、スケッチブックに封じ込めた。
それがなかったら、下にいた面子の誰かに直撃し、痛いでは済まなかっただろう。
安全上の配慮で、観覧車に登るのを止められていた
御剣 刀
は、「どんまい」と修の肩を叩くと、すぐに時間を惜しんで観覧車のフレームや蜘蛛の糸を頼りに、決死のクライミングを開始した。
「気にすんな! いくら ろっこんが物理法則を無視した力でも、ここで容易に分解出来てしまうようなシロモノじゃ、正直、怖くて島の皆を乗せられないもんな! 丈夫で結構!!」
ザ・ストレイト(
風雲児 轟
)も、爽やかにサムズアップして刀に続く。
「異世界か……力も未知数だし、あの人が自力で世界を行き来出来るとしたら、悪感情を持たせて帰すのは外交的にまずそうな気もしますね」
刀や轟、またそれに続いた面々の動きを目で追いながら、未央はそう言った。
「ほう、君もそう思うかい?」
月詠は面白そうに、目を細めた。
「月詠ちゃんひょっとして何か考えがあるのだ?」
「ふふ。異世界からの来客と、交流の機会だから、ちょっと話してみようかな……なんてね」
「俺も乗るぜ? ま、テオの話じゃ奴が来たのは時空が歪んでる影響らしいから、永続的に来れるとは限らねえが。だからと言って、心配の種を残しとくのもなんだ」
「それでは……八神達が結果を出したら、私達も上に向かおうか」
「アレ? これは元凶ぶちのめすんじゃなくて説得した方が面白そうなのだ?」
月詠とジニーに順番に視線を巡らせた真央も、小首を傾げ、最終的には賛同した。
刀と轟は、協力して観覧車を登っていた。
互いに蜘蛛の糸には捕まらないよう気を配っていたが、いかんせん数が多い。
時には、縦横無尽に張り巡らされた糸に捕まっていないと、先へ進めなかったり、落下の危険があった。
そして一旦、手足を絡められてしまうと、身動きが取れなくなってしまう。
「どうやら蜘蛛は、吐いた本体を倒せば糸ごと消えるようだな」
「なんというか、やはりゲーム的だな……」
互いをフォローし合い、或いは短い会話を交わしながら、二人は上を目指す。
轟は正拳突で蜘蛛を粉砕し、刀は必要に応じてベルトに挟みこんだ木刀を抜き放って、八足に向けて突き入れた。
「ナイスファイト!」
動きに反応して たかってきた蜘蛛を、まとめて串刺しにした刀に、轟から賞賛の声が送られる。
軽く笑みを返せば、最近悩まされ続けている頭痛も、少し治まっている気がした。
「しかし、何度やっても同じだ。倒された蜘蛛は、跡形もなく消えてしまうんだな」
「やっぱ、気になるよな……」
「ああ」
話ながらも、飛んできた糸を刀が木刀で絡めて、手元に手繰る。
抵抗する蜘蛛本体を、轟が叩いた。
「ふう……この調子じゃ、いつまでかかるやら」
刀が額の汗を拭う。
ただでさえ、暑い昨今。
今日だって例外なく熱帯夜だ、これだけ動いていれば、余計に暑くなるというもの。
「気を抜いている暇はないぞ」
「わかってるさ……、……?」
突然、蜘蛛達は進軍の矛先を変えた。
前触れなら、あれだろう。
シーサイドタウンアウトレット南エリアに設置されている、スピーカーから駄々漏れになっている、耳障りなサイレン。
八神 修
が、業務用や防災用に備えられている放送システムを操作して流しているのだ。
当初は受信していない、ラジオ番組の雑音(テオの調子やご機嫌にもよるが、切り取られた世界では電波は、送受信できない場合がほとんどで、今回も雑音にしかならなかった)を流してみたのだが、他の喧騒に力負けしてあまり蜘蛛を惹き付けられなかったため、変更した。
案の定、単純な理念で動いている蜘蛛達の大多数は、けたたましい音を発する、そちらに向かったようだ。
「どうやら、うまくいったようね」
後ろから様子を覗き込んでいた
尾鎌 蛇那伊
が、しなを作るようなポーズで おどけてみせる。
修の先に立ち、蜘蛛の排除や陽動をしてくれた蛇那伊がいたから、この速度で作戦は達成しえた。
もし修一人で向かっていたら、じっとしてやり過ごすにしても蜘蛛の数が多すぎて、もっと時間がかかっていただろう。
「よし、急いで皆の所へ戻るぞ」
外の様子に目を配れば、蜘蛛達は真っ直ぐスピーカーに向かってくれているようだ。
だが、すでに到達した蜘蛛達は、音を発する部位に激しく糸を吐いている。
「あの様子じゃ、しばらくしたらスピーカーも沈黙させられそうね。これは帰りも、楽しめそうだわ」
全身の気を練り上げつつ、蛇那伊は戦闘モードに入っていく。
――対集団戦を意識して不用意に追撃せず、常に複数の攻撃を捌けるように。
蛇那伊の頭の中で、戦いの構想が練り上げられていく。
繭の周囲には相変わらず、魔王が直接使役している、蜘蛛が密集しているのだろう。
「帰りも気を張っていかねばな」
「行くわよ」
遭遇戦でも、蛇那伊は頼りになった。
頭部や胸部にあたる部分に、手刀や蹴りを叩き込んで仕留めれば、蜘蛛は最初から存在しなかったかのように、霧散する。
「そう言えば、地球の蜘蛛は腹部から糸を出すけど、ファンタジーだと口からが多いわよね? この蜘蛛達も、そうみたい。なーんか、不思議なカンジだわ」
「うむ、確かに……」
釈然としない想いを、蛇那伊が口に出し、修も同意した。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
招かれざる客 ~異世界からの侵略者~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月23日
参加申し込みの期限
2014年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!