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<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
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●罠
「人質は無事よ! その交渉に乗る必要はないわ!」
福音たるこの渋い声は、九月を背負った
尾鎌 蛇那伊
であったのだ。
「なっるほど……遠慮は無用みてぇだな!」
吼えたのは
握 利平
。
「ここでテメェらをふっ飛ばしてやるぜ!」
利平は腕を掲げ、黒服たちに向かって勢いよく<にぎりっぺ>を放つ。
「しゃおりーも! とりゃー!」
李 小麗
の八極拳で鍛えた掌底も炸裂。これを切欠に、場は一気に乱戦状態になる。
現れた
サキリ・デイジーカッター
が、黒服の一人を華麗に切りつけつつ目配せをした。それで、仲間たちは動き出した。あやめも、夏朝も、そのほかの者たちも。
「つまらんことを……お前たち! 槍の確保が最優先だ!」
リアージオが部下に命じる声が聞こえる。
「ボス! こっちに隠し扉があります!」
黒服の一人が声をあげる。それは、二の槍があった金貨部屋に続く隠し通路であった。
「そっちに行かせちゃだめですっ! みんな、槍を守ってください!」
美咲紀が叫び、しかしすぐに、しまった、という風に口元を手で抑える。
リアージオはそれに気づくと眉を上げ、美咲紀の腕を締め上げる。
「この先は何があるっていったかな、お嬢さん?」
「べ、べつになにもありません! 金貨だってありませんとも!」
泳ぐ瞳。美咲紀は嘘をついている。嘘だとすぐ見抜けるような嘘だ。
「なるほど。では、お宝ともどもいただくとしようか。お前たち、続け!」
黒服たちは一斉に、二の槍があった部屋へと続く隠し扉を潜って行く。
◇
走り去る足音。追いかける声。……だが、深追いはしない。刀は静かに刃引き刀を鞘に仕舞う。
美咲紀はあやめをそっと見る。
「……うまく行きました?」
「上出来です」
あやめが微笑む。黒服の一人に隠し扉を見つけさせたのはあやめだ。<リリスの微笑み>は黒服たちによく効いた。これがあやめやリンコの進言だったら罠と気づかれる危険性もあっただろう。だが自分が連れてきた部下の言葉だ。さらに美咲紀である。まるで、槍が呪いの金貨部屋にあるかのような演技。たどたどしいのが、却ってよかった。リアージオみたいに擦れた男にとっては真実味を帯びて感じられたのだ。
これが、サキリたちが仕掛けた罠。
呪いの金貨の部屋にシーノを誘い込み閉じ込めてしまおうというのだ。
シーノの男たちは疑うことなく金貨部屋を目指した。なにしろ、あやめが「金貨のお部屋に行って来てくださいね」とにっこり、<リリスの微笑み>を掛けておいたのだから。
◇
地下の金貨部屋。だが、彼らは一様に戸惑いの表情を浮かべていた。
出迎えたのは、蝶。蝶。蝶。
「蝶に変えちゃいました! どれが本物の槍でしょー!」
その中央にニヤニヤと立つのは
屋敷野 梢
だ。
「小賢しい。これがろっこんというやつか」
振り払っても振り払っても、蝶はまとわりついてくる。
シーノの男たちは油断していた。視界を遮る蝶、蝶、蝶。その向こうに金貨や槍があるに違いないと信じきっていた男たちは、知らず部屋の中ほどまで歩を進めてしまっていたのだ。
途端、蝶は金貨に姿を変えた、否、元の呪いの金貨へと戻った。金貨はその呪いのまま、男たちへと思う存分張り付いてゆく。シーノの大の男たちが次々に恐怖の悲鳴をあげる中、梢は一匹の蝶となり優雅に旋回する。
男たちの真上を、ぶぅん、と風切音が通り過ぎた。腕の生えた巨大なブーメランだ!
マウル・赤城・スティック
は、その腕でしこたま金貨をおびき寄せると、黒服の男たちの頭上でろっこんを解き、金貨の雨を降らせたのである。これには男たちも堪らない。逃げようともがくが、まるで金貨の蟻地獄に飲まれてゆくかのような光景だ。
「は、ハハハ! 罠か! 私を罠にかけるとは面白い。面白いじゃないか!」
リアージオは手近な部下を助け上げる。
だがそのとき、部屋の側面の壁が土煙を上げて四角く開いた。現れたのはあの狂気の男である。
「屋敷野はんよくもやってくれたねぃ、しかし手帳のおかげでこの通りさぁ!」
口八丁で地下牢の囚人を手なずけた
骨削 瓢
とボグル、そして青白い肌の囚人たちだ。
地下牢に閉じ込められた瓢が手帳を開くと、金貨に埋もれる未来がつづられていた。しかしおかげで、この隠し通路のことを知ったのだ。この運命、利用しない手はないと、瓢は考えた。
「さあ囚人共、黒服の奴らをやっちまえ! そうすればここの金貨は好きなだけやろうじゃないか! なに、多少呪われてたって金は金。むしろただの金より価値があるってもんだよぃ!」
囚人たちは、金貨から逃れようと向かってくる黒服の男たちを金貨の山に投げ飛ばす。
その様子を見つめながら、瓢は唇を吊り上げる。
「さあて。屋敷野はん?」
指の中でもがく一羽の蝶。こいつをどうしてやろうかと舌なめずりをした途端、蝶は金貨に姿を変えた。
「どーも! 骨削さんのおともだちのみなさんがすごいんで、お先させていただきまーす!」
見れば梢とマウルはこの混乱の現場から逃げ出すところだ。しかもご丁寧に扉に鍵までかけて。
「ふん。ま、いいさ」
瓢は用心深く部屋の中には立ち入らないようにしながら、地下牢から持って来た箱に、飛んで来た呪いの金貨を詰めはじめる。用心深くやればいいのだ。折角知った未来なのだから。用心深く……、
が、そんな瓢の背中を思い切り蹴ったのはボグルであった。
バランスを崩し、金貨の中に頭から突っ込む瓢。ボグルは、キシシシシ、と意地の悪い笑みを浮かべている。
瓢の身体には見る間に金貨に埋まって行く。未来はそう簡単には変えられないのか――。
だがそのとき、瓢の腕を掴んだのはリアージオであった。
リアージオは瓢が空けた地下牢側の隠し通路に活路を見出していたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月28日
参加申し込みの期限
2015年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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