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<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
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●焔、潜入
その頃。
神薙 焔
はひとり、奇岩の浜の先、停泊する白い船の船内に身を滑らせる。
「思いのほか静かね……見張りくらいいるかと思ったけれど……あら?」
いた。
見張りはグルグル巻きにされて転がっていた。
利平たち5班の仕業だったが、焔には知る由もない。
「緊縛趣味ってわけじゃないでしょうから、ウチの仲間の誰かがやってくれたのね。感謝するわ」
焔は見張りをまたぐと奥へと進んだ。
見張りが伸されていたおかげで、仕事はとてもやりやすかった。焔は船長室を探し当てると、そっとドアノブを回してみた。鍵は掛かっていなかった。
「あら。不用心」
ありがたいことだ。肩のオウムに「静かにね」と言い聞かせ、そおっと部屋に侵入する。
大丈夫だ、誰もいない。
「ジュニアスは滅び、と言っていたけれど、歌の内容を実行すると具体的に何が起こるのか。シーノはそれを知っているんじゃないかと思うのよ」
焔はオウムに話しかけるように小さく独り言をいいながら、室内を物色した。
「あたしの推測としては、ジュニアスはこの島の宝が争いや災いの種にならないよう、島をさらに深く封印したいんじゃないかしら? それこそ時を止めるような……と、ビンゴ。あったわよ」
ソファの下に隠されていた黒いファイル。
重厚な革の表紙で金の縁取りをされているところからも重要なものだと想像がつく。
パラパラと捲ってみる。
クジラの絵。嵐の中にポツリ浮かぶ島の絵。いずれも古そうだ。
その後に報告書のような、手記のような、細かい字の英字レポートが続く。
雰囲気がオカルトチックだし、なにより量が多いので、焔は少し眩暈がした。
「これ全部読んだら骨が折れそうね……」
とそのとき、ページの隙間から一枚の紙片が滑り落ちた。
そこには次のようなメモが殴り書きされている。
『timemachine』『tower = control device』
「タイムマシン……? そういえばニコが言ってたわね。嵐クジラの起す嵐は島を世界から切り離し、時空を乱す……って。もしかしてこの島はタイムマシンのようなものなの? 塔=コントロールデバイス、つまり制御装置……?」
「そうだよ」
「でもシーノはそんなものを手にいれてどうしたいのかしら?」
「ロマンだろう? 過去に行って失われた宝を手に入れる。未来へ行ってまだ見ぬ技術を会得する。歴史を思いのまま変えることもできるかもしれんぞ?」
焔は夢中になっていて気付かなかった。
いったい誰と会話しているのか。
ガチリ、撃鉄を起こす音に。
背中に堅いものが押し当てられる。
「何よ今忙しいから後にして」
振り向きもせず払い除けようとした手が、強く掴まれた。
「ふふ、可愛らしいネズミだ。丁重におもてなしして差し上げよう」
ククク、と低く笑って、片目サングラスの男はさらに焔の腕を捻り上げる。焔は思わず悲鳴を上げた。
「きゃ……何するのよ、うら若き乙女にこんなことをするなんて最低!」
「フフフ、威勢のいいお嬢さんだ」
焔は悟った。シーノのボス、リアージオだ。
しくじった。冷や汗が背中を伝う。取り入るか? どうやって?
拳銃を突きつけられ、頭が働かない。飛び出したのは自分でもばかばかしくなるような台詞。
「何をするつもりか教えてくれたら、あ、あなたの愛人になってあげてもいいんだけど」
「ハハハ! それは先程教えたやったろう? そういう勇気は嫌いじゃないが、命取りでもある」
リアージオは冷たい顔に戻ると、部下に命じた。
「こいつも縛っておけ」
「ちょっ、いやよ離して!」
抵抗も虚しく後ろ手に縛りあげられる。そうされながら、焔は引っ掛かりを感じていた。
(――こいつ『も』?)
疑問はすぐに解けた。
「双葉ちゃん!? 何故ここに?」
縛られて引っ立てられてきたのは
双葉 仄
であった。
「まったくこいつらどうかしている。私の有能さを有効利用しようとは思わんのか」
聞けば仄は「三日月の指輪を覚えているか? とリンコに伝えろ」と言って黒服に接触し、リンコと面会しようとしたらしい。ところが黒服はリンコではなく、リアージオの元に連れてきたのだ。
「三日月の指輪。<巨大な月の指輪>事件の際に君が作ったレプリカだったかな? 懐かしい話を聞けて嬉しいよ。なにしろ、ここに我々を導いたのは、まさにその<巨大な月の指輪>だからね」
リアージオは仄の頬をねっとりと撫でる。その指に嵌められているのは、あの<巨大な月の指輪>だ。
「それはなんだ? レプリカか?」
「まさか。折角手に入れた本物を、大人しく返したと思ったのかね? だとしたら我々シーノも見くびられたものだ。これこそが本物。リンコ君は正しい使い方を知らなかったのだ」
そういうと、リアージオは仄の頬を両側からぎゅっと掴む。
「たしか君は双葉君だったね。報告書、読んだよ。その節は世話になったね。リンコ君に会いたいそうだが、残念ながらそれは出来ない。君が信頼できないのだよ。頭が切れるというのはときに考えものだな、ん?」
にやにや笑いのガマガエル顔に、仄はぺっとツバを吐く。
リアージオはゆっくりツバを拭うと、冷たい目をして仄を見下した。
「しかも君の仲間にはうちの部下が世話になったようでね。これでも私は怒っているのだよ。さて、私はこれ以上の対話を望まない。――連れて行け」
仄と焔は、黒服の男たちに縄を掴まれ、無理やりに歩かされる。
投げ込まれた暗い船倉。
そこには、縛られぐったりとした九月がいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月28日
参加申し込みの期限
2015年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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