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さまよいアルク 第一章~蒼空へ漕ぎ出す漁夫たちの豊漁祭
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【空へ】
ゆらゆら、ゆらり。よーく目を凝らしてみれば、空の向こうにゆらゆらと揺れる影。魚影です。この世界の漁師たちは、あの羽の生えた船で空を飛び、そこを泳ぐ『空魚』たちを獲るのだそうです。
八神 修
は、木材を組んで作られた船着場に立ち、そんな空魚たちを見上げながらに、
「ひとまず、今度の魚は腐ってないようだな」
なんてことをつぶやきました。
隣でぴくり、無表情ながらに肩をかすかに震わせたのは、
ヨハン・プレストン
であります。
「ああ……
あの時の缶詰
か。ここでは、新鮮な魚を食べたいものだな」
「ま、俺は案外美味しかったけどな。鮒寿司みたいで」
「……強いな」
かの悪名高い缶詰、シュールストレミングを学校で食するという無謀な戦いに挑んだ経験を持つおふたりは、その際の苦い……いえ臭い思い出を胸に、ちょっぴり遠い目。あの空魚たちは、どんな味がするのかしら? 美味しいかしら? 服に臭いはつかないかしら?
なんて優雅に空を泳ぐお魚たちを眺めておりましたら、後ろから聞こえてくるのは、
鴇波 羽衣
の明るい声です。
「ねえ、見て見て! ブラックちゃんとアルクちゃん、すっかり仲良くなっちゃったみたい♪」
屈んだ羽衣の目の前で、ころころころん、機嫌よくじゃれつきあって遊んでいるのは、彼らをここへ呼び寄せた張本猫こと白黒猫のアルクと、修の飼い猫、小さな黒猫のブラックであります。二匹はどうやら、この短い間にすっかり友だちになったようで、
「ああ、癒されるなぁ……」
羽衣は、ほっこり。
友人同士である修と羽衣は、一緒に遊んでいたところに、この世界へと呼ばれました。そこで偶然にも出会った、ヨハン……シュールストレミングの思い出にて、修とは自然と打ち解けることとなった彼と共に、三人はひとまず、この風光明媚なシチュエーションを楽しんでいるのでした。
何せ美しく青い海、青い空。そこを走る有翼船。なんとも、素敵な光景なものでして。
と、
「あの船に、乗せていただけるんですか……!?」
「ああいうの、一度乗ってみたかったんですよねー! ほら、ゲームとかで良くあるじゃないですかー」
弾むような声は、
綾辻 綾花
に、
屋敷野 梢
のものです。
興味を惹かれてやってきた修たち三人も含めて、綺麗な布のケープを羽織った
鴻上 彰尋
が、漁師たちから聞いたという話を教えてくれました。
「豊漁祭の間は、旅人を乗せてクルーズへ出るんだそうだ。俺も乗せてもらおうと思って」
何とも魅力的な響きの、有翼船クルーズ……空の旅! 漁師たちは、彼らの信じる海神様という神様に、より近いところで感謝の念を伝えられるようにと、旅人や町の人々を乗せて、あの青空へと連れて行ってくれるのだと言うのです。
船着場に停泊している有翼船、側面からオールのように突き出した翼を眺める、
オーデン・ソル・キャドー
。
「実に、実に興味深い! 一体これらの船は、どのような原理で浮遊するのでしょうか。動力は? 舵はどのように操作を? 漁師の方々に尋ねてみたいことが、山ほどありますね」
「うん、確かに気になるね」
オーデンに同意した
三夜 茜
だって、ばっちり乗り気です。彼女は興行飛行を生業としているだけあって、空を飛ぶものには興味津々、自然とこの船着場へと足を向けたのだそうです。
「速度はどのくらい出るのか、どんな機動が可能なのか……うん。僕も乗せてもらうことにしよう。君たちも一緒に行くかい?」
茜が言うと、オーデンに彰尋はもちろんうなずいて、瞳を輝かせております綾花と梢も、羽衣、ヨハン、修の三人組も。せっかくのこんな機会、逃す手は無いとばかり、同乗させてもらうことにしました。
青空の向こうから見る景色は、きっとここから見上げる以上に、素敵なことでしょう……!
ててて、と駆けてきたアルクを、綾花がそっと両手で抱き上げたところで。漁師たちが船着場に集った人々を、船の上へと招き始めました。
「ふふ……楽しい旅になりそうですね♪」
綾花は白黒の毛並みにもふっとひとつ顔を埋めてから、みんなと一緒に、翼を持つ船へと向かいます。
その場の誰にとっても、それは、劇的な体験であったことでしょう。初めての旅人たちには、なおのこと。
「おお……こりゃすごいな」
街の出店でもらった冷たいフルーツジュースを手に、
御剣 刀
は思わず、感嘆の言葉を漏らします。
空を走る船、その甲板の上。景色は見る間に青く青く、どこまでも澄んだ青空の中へと、船は飛んでいきます……その圧倒的な、スピード感! 爽快感! 先ほどに楽しんだ賑やかなダンスの名残、心地良い頬の火照りを涼しい風が冷ましてくれて、実に良い塩梅なのです。
船はあっという間に高度を上げ、眼下の中央広場からこちらを見上げる人々は、もう豆粒のような大きさに……と。
視界の端を横切った何かを目で追うと、それは、一匹のお魚です。ヒレの代わりに、ふさふさとした翼を生やして空をふよふよと泳ぐ……空魚です! みれば一匹だけではなく、虹色の鱗を太陽の光にきらめかせる空魚の群れが、すぐ目の前、甲板の上を泳いでおりました。
「ありゃあ、ナナイロイワシだ。刺身で食うと美味いのさ」
眺めていたら、通りがかった漁師のひとりが、楽しげに教えてくれました。
刀の隣には、そんなナナイロイワシのきらびやかな群れを、さらさらとスケッチブックに描き写している、
小山内 海
がいます。彼女は気持ち良さそうに風をその身に受けながら、船のマストや帆、広がる青空、そして空魚たちも含めた幻想的な風景を、さらさらさらり。あんまり一生懸命で楽しそうに描いているもので、刀は微笑み、しばらくそっとしておくことにしました。
鼻先をかすめて泳いで行く一匹を追うと、そこには綾花と、腕の中にはアルクの姿が。見たことも無い光景、それに大好きな猫も一緒とあって、いつになくはしゃぎがちな彼女……その足元にあるものに、近くで風を感じていた彰尋がふと目を留めて、尋ねます。
「それ、何なんだ?」
「え? ああ、これですか」
綾花はアルクを器用に抱っこしたままひょいと屈んで、足元の布袋の口を広げて見せてくれました。
「これは、紙吹雪です。街の人が持たせてくれたんです……船の上から、これを一斉に風に乗せて撒くのが、お祭りのならわしのひとつなんだそうですよ」
「へぇ、なるほど。きっと綺麗なんだろうな……」
にっこりにこにこ、いかにも楽しそうな綾花に、彰尋もついつい顔を綻ばせながら、船の縁から地上を見下ろします。
街は、ひとつの大きな島の中にすっぽりと収まる形で築かれているようで、その周囲は見渡す限り、果てない大海……けれど聞いた話では、その向こうにはもっと大きな街などもあるのだとか。
(行ってみたいものだ。いつまで、この世界にいられるのかは分からないが……)
彰尋はそんな風に思いつつ、街へとひらひら、降り注ぐ白い紙吹雪を想像しながらに。びゅうと青空を走る風を浴び、目を細めました。
ぱたぱたと、真っ黒な翼のような二枚のヒレで空を舞う、カラスダコが甲板の上を横切っていくのを横目に、
「あの翼をオールのように使い、空気をかいて進む……と。どうにも、この船の動力を、我々の常識で計ることは難しいようですね」
船が空を飛ぶ仕組みを見極めようと、漁師たちにも話を聞いてみたオーデンですけれど。
どうやらこの世界の人々にとって、『船が飛ぶ』ことにはもはや疑問すら浮かばないほど、揺るぎない常識であるようです。翼から繋がる、船の中に伸びた棒を漁師たちが人力で漕ぐことで、船は大空を進むらしい……というのは分かったものの、肝心の『なぜ浮かぶのか?』については、結局のところサッパリなのでした。
とはいえ、オーデンはさしてそれに落胆したわけでもなく。同じく、船の動力に興味を持っていた茜も、
「まぁ、ここは素直に楽しんでおくのが正解じゃないかな。僕も、何らかの内燃機関で動くものじゃないと分かった以上、突き詰めるつもりもないよ」
「それが良いようですね。なに、仕組みは理解できずとも、この船が素晴らしいものであることに変わりはありません」
と、オーデンはスマホを取り出し、船やその周囲を、あるいは目の前を泳ぐ空魚たちをぱしゃ、ぱしゃり! 何だかんだで、楽しんでいらっしゃる様子。
「うーん。感無量ですねー」
近くでぽつり、つぶやいたのは梢です。
空飛ぶ船! だなんて、確かに彼女の好きなゲームなどにも良く登場するものでして、実際にこうして乗船し、ダイレクトに届く風を浴びたなら、もう感動もひとしおというものなのです。
もちろんのこと、生物部部長たる彼女の興味は、空魚たちの生態にも及びます。
「やっぱり、地球のものとは全然違いますよね。何たって羽が生えてて、空飛んじゃうわけですし」
梢はそのへんにいる漁師のひとりを捕まえて、空魚漁についてもリサーチ。気のいい漁師は張り切って、梢の質問のひとつひとつに答えてくれました。
「ナナイロイワシみたいな小さいやつは網を使うが、たとえばダイオウハネクジラのような大物になると、ほれ。あそこにある、捕鯨砲を使ったりするのさ」
「ほげいほう?」
甲板の縁近くに設置されている、大きな銛撃ち機へと視線を向けた……その時でした。
さ、と頭上にかかる影。見上げれば、大きなビルがいくつもすっぽりと収まってしまいそうなほど、見上げんばかりの大きな入道雲が、うっそうと浮かんでいます。
そしてその向こうに、何やら、巨大な影が……。
「こ、こいつは……!?」
顔色を変え、一瞬にしてきりりと引き締まった漁師の表情を見るに、何やら想定外のハプニングのようです。
クルーズの半ば、突如緊迫感を増してきた船の上……けれど梢は慌てず、にんまり。
「何だか、面白くなってきましたよー?」
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月23日
参加申し込みの期限
2015年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月30日 11時00分
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