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さまよいアルク 第一章~蒼空へ漕ぎ出す漁夫たちの豊漁祭
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【フィーリング・コミュニケーション!】
青空には高く高く、いくつもの有翼船。
潮風をいっぱいに浴びつつ、腕の中にはふかふか、白黒猫のアルク。
雨寺 凛
はその毛並みを優しく撫でまして、
「やっぱり、アルクくんがいると、言葉が分かるんだね。不思議だなぁ……」
「うん? 何か言ったかしら?」
「あ、ううん、何でも!」
現地人らしき優しそうなおばさんに、慌ててそう返しました。
この異世界……と、この時にはもう、誰もがそう判断していましたけれど。ともかく、この世界において使われている言葉は、どうやら奇妙な旅に同行することになった面々のいずれもが、見たことも無い言語であるようです。そのはずなのに、どういう理由か、アルクを中心にして一定の範囲内においては、なぜだか相互に言葉が通じるようなのです……凛にも、そのへんにあるお店の看板や標識の類、行き交う人々が話す聞いたことの無い言葉の意味が、奇妙なことにすんなりと理解できました。
不思議な感覚ではありました。それでも、こうして現地の人々と会話をしようと思うなら、これほどありがたいこともありません。理由も分からないまま、凛はひとまず心の中でアルクに感謝しながらに、
「えっと。楽しそうなお祭りですねー」
「ええ、何たって、海神様へ感謝の祈りを捧げる豊漁祭だもの! あなた、旅人さん? よね、変わった格好をしているもの」
周囲を行き交う人々と同じような、カラフルで綺麗な布を纏ったおばさんは、まじまじと凛の全身を眺めてから、にっこりと頬を緩めます。
「海神様は心の広いお方だから、誰だって歓迎してくれるわ。もちろん私たち街の人間だって、旅人さんは大歓迎! さあさ、思い切り楽しんでらっしゃいな!」
この街の人々は、他所から来た人間たちに寛容なようでして、何ともありがたく、そして魅力的な笑顔でそう言ってくれました。
「やあ、これはまた、不思議なところへやってきてしまいましたねー」
「あ、五月ちゃん」
おばさんが行ってしまうと、入れ替わりにやってきたのは、
薄野 五月
です。
「つまりは、外国へやってきたのだと思えば良いはずです。ちょっとした海外旅行ですねー」
アルクの額をくりくりと撫でながら、彼女はゆっくりと周囲を見回して、そんなことを言いました。慌てず騒がず、こののんびり加減はさすが、何とも頼もしいのです。
「こういう時は、素直に楽しめば良いのですよ。ほら、あのおふたりみたいに」
ぴ、と手のひらで指し示した先にて。少年がひとり、ぱたぱたとあちこちへ駆け寄っては、にこにこ。にっこり! な、
フィリップ・ヨソナラ
の姿。
「みんな笑顔、楽しそう、だから僕も、楽しくなりました! いろんなひととお話して、仲良くなるですよー!」
彼はもう、心から楽しんでしまおう! という気持ちを、これでもかと全身で表現しております。
「ここはドコ? わたしはダレ? こういう時、言うあいさつだって、教わりましたよー」
なんて。
彼とはまた、別のほうを眺めてみますと、
「……異世界、か。まったく、面倒なことになったな……」
と、不機嫌そうにぶっすりとした表情の、
毒島 林檎
……けれど彼女、クールに見えて、これが心の中は純粋そのものでして。近づけば小さな声で無意識に、彼女の今の心情がバッチリ、漏れ聞こえてくるのです。つまりは、
『わぁぁ……何これ、すごい! 何あれ、楽しそう……! すごーい、ワクワクしちゃうよー!』
てな具合であります。
凛も思わずほっこりして、
「あはは、ほんとだ! みんな、楽しんじゃってるねー」
「はいー。そこにお祭りがあるなら……全力で飛び込んでしまえばいいんです」
もちろん五月だって、もうすっかりその気でありまして。
「たとえ言葉が通じずとも、ええ、問題はありません。もともと、英語は苦手です!」
メガネをくいっ、レンズがきらーん! 彼女はお得意の歓喜の舞、と称するくるくるくるりと謎の踊りを踊りながら、ダンスの輪の中へすぽんと飛び込んでいきます。
そうときたなら、凛だって!
「よーし! 翻訳ありがとね、アルクくん。でももう大丈夫……私には、これがあるから!」
すとんとアルクを下ろすと、取り出しましたのは、伝家の宝刀。そう、図らずも旅の相棒ともなった、愛用のギター!
広場では輪になって踊る人々に、太鼓やアコーディオンを賑やかに奏でる、旅芸人の一座。凛は彼らの前へ悠々と進み出ますと、さっそく、じゃららんとギターをひとつかき鳴らします……途端、彼らは一斉に、こちらへびびっと注目。
音楽はどこでも共通、万能の交流手段なのです。明るい笑顔で手招きする演奏者たちの中へ、凛は躊躇無く飛び込んで……セッション開始!
ぶかぶかどんどん、じゃららん、じゃらん! 異世界の音同士は瞬く間に溶け合って、素晴らしい合奏がより一層に人々の興奮を盛り上げて、街中へと広がっていきます。
ぶかぶかどんどん、じゃららん、じゃらん。じゃかじゃかじゃらん、どんどん、どどん! ぶかぶか、じゃららん、じゃんじゃかじゃん!
「もう、最高ー! どうっ? 音楽は世界の壁も、言葉の壁だって、超越できちゃうんだよっ♪」
思うままギターをかき鳴らして叫べば、旅芸人たちも茶目っ気たっぷり、ぱちり! とウィンク。
即興セッションはぶかぶかどんどん、じゃららんじゃんと広がって、どんどんどんどん、止めどなく盛り上がっていくのです。
サキリ・デイジーカッター
はどうにも、動物には好かれないタチであります。いささか鋭い眼光が、ことに小動物などには危険なものとして映るようで、今までにもあまり、触れ合ったことはありませんでした。
それが、この白黒猫ときたら。
「うわ、こいつ……よじ登ってきた? これ、どうしたら良いんだ……?」
ちょっぴり戸惑ってしまうサキリの眼差しにもまるで物怖じせず、よじよじよじよじ。器用に服の取っ掛かりを伝って彼の身体をよじ登り、アルクはちょこん、肩の上へと居座ってしまいました。
「おや、気に入られてしまったみたいですねー。せっかくですし、今は素直に楽しめば良いのですよー? ふっふ」
人の輪の中、不思議な舞を踊る五月がそう言って、くるくるくるり。肩の上でアルクもにゃあと鳴けば、サキリも何だか、
「……まぁ、こういうのも悪く無い。久しぶりに、羽を伸ばすとするか」
楽しくなってきてしまうのです。
「よし、そうとなれば……」
サキリはあたりをきょろきょろ、手頃な高さの木箱を見つけると、ひょいと身軽に飛び乗ります。肩の上でアルクが、振り落とされまいと、はっし! 首にしがみつく感触は、何だかむず痒くて、そして新鮮です。
彼がしゅばばっと取り出しましたのは、数本の鋭利なナイフ……いつも身に帯びているものですけれど、この場ではこのナイフと、彼自身の才能が役立ちそうです。
「ちょっとした芸をご披露、ってね」
サキリはひょい、ひょい、ひょい。ナイフの刃を指で掴んでひょいひょいと、ジャグリングを始めました……その巧みな技ときたら、もうお見事! でありまして、瞬く間に周囲の人々の視線を惹き付けて、拍手が巻き起こります。
「反応は上々だな……よし。お次は、ナイフ投げの妙技だ。誰か、果物か何か、投げ上げてくれないか?」
「おお、兄ちゃん、俺に任せろ!」
呼びかけに名乗り出たのは、浅黒い肌の屈強な若い男。漁師か何かのようです。彼は手に持っていた、リンゴに似た果実を掲げて、
「行くぜ、兄ちゃん! 見事に突き刺して見せてくんな!」
「ああ、任せろ……!」
太い腕で、ひゅっ! 投げ上げられた果実の、その中心を見据えて……サキリは構えて。しゅば!
翻った彼の手元は、目にも止まらず。一瞬にして、寸分違わず真芯を射抜かれた果実が、ぽとんと地面へ落ちて転がりました。もちろんすぐにも、大喝采!
「やるなあ兄ちゃん! なあ、もっと色んな技、見せてくれよ!」
「ああ、もちろんだ。どんどん行くぞ」
驚くべきナイフ芸を次々に披露していくサキリの肩の上で、それでもアルクはのんびり、ふにゃあとひと鳴き。
音楽、踊り、芸……楽しいもので満ち溢れた広場を、アルクに導かれてやってきた旅人たちも、存分に楽しんでいるようです。
フィリップは身振り手振りも交えて、街の人と異文化コミュニケーション。彼は何やら、取り出した手帳とペンを手渡して、何か書いてくれるようにと頼んでいます。
しばし後、戻ってきた手帳には、見たことも無い文字がつらつらと躍っていて……けれどフィリップには、そこに何と書かれているのかが分かりました。
「ありがとう! アルクのおかげ、分かります。これ、この世界の、歌! 文字分からないけど、意味分かるの、ふしぎなきもちです……でも、僕、嬉しいですだよ!」
「あはは、そうかい? それなら、一緒に歌おうか。ほら、君も声を出して!」
フィリップの透き通るような笑顔にも負けず、明るく笑った青年が書いてくれたのは、賛美歌の歌詞のようです。彼とその周囲の仲間たちはどうやら合唱隊で、フィリップも彼らに誘われるままに、旅芸人たちや凛の奏でる音楽に乗せて、一斉に歌を響かせ始めました。
あたたかくも爽やかで、心躍る、そんな大合唱……フィリップだってもちろん、精一杯に歌います!
(楽しい気持ち、みんなと仲良くしたい気持ち、たくさんだから。きっと、通じるます!)
たとえこの場にアルクがいなくたって、フィリップにはさしたる問題は無いのです。そこに気持ちがこもっているなら、ボディランゲージひとつでだって、きっとどんな人とでも打ち解けられる!
そんな彼の思いを、もっと直接的に表現、実践しておりますのが、輪の中で全力渾身の踊りを披露しております、ご存知
志波 武道
くんであります……彼はおもむろに、しゅば! お得意の神速脱ぎを披露、一瞬にして水着姿へ大変身しますと、周りでは、きゃーんっ☆ なんて、女の子たちの黄色い歓声が上がります。
「情報収集も必要だが、まずはみんなと、仲良く! そのために、思いっきり盛り上げまっすイエーーーイッ!! ガンガンいこうゼイっ!!」
「ええですねー、志波先輩。私も負けてられませんねー」
ずんずんずん、ずんちゃかずん、ずずんずん! 武道はノリノリ、ダンスダンス! 五月も負けじとくるくるくるん、舞踊り!
キレの良い彼らのダンスには、周囲もすっかり触発されてしまった様子。輪の中に混ざった
鈴原 天音
もまた、幼馴染の林檎の手をくいと引っ張って、
「ちょっと照れ臭いけど……私も踊っちゃうんだよー! ねっ、林檎ちゃん、一緒に踊ろっなんだよー♪」
「踊ろうって……俺もか?」
訝しげな顔を浮かべつつ、誘われた彼女の心の中だってもちろん、
『天音ちゃんと一緒に、ダンス!? よーし、思いっきり楽しんじゃうぞー!』
こんな具合でありまして。
天音は、アイドル見よう見まねの可愛らしい踊りを、小さな身体を思い切り動かして、元気いっぱいに! 林檎の表情はちょっぴりカタくても、得意のカポエイラを活かした、ダイナミックなダンスを披露!
オーデン・ソル・キャドー
もまた、踊ることには一家言アリ。ギターの演奏がひと息ついた凛へと、彼は優雅に一礼しながらに、
「素晴らしい演奏でしたね。お次は私と、ダンスなどいかがですか?」
「うわぁ、私と!? うんうん、華麗に踊ってみせるよー!」
ふたりは曲に乗り、優雅で華麗な社交ダンスを……曲の盛り上がりに合わせて、ロックなテイストも交えながらに。
演奏は盛り上がり、フィリップと合唱隊の歌だって最高潮。いつしかその場の全員が、それぞれにペアを作り、手に手を取って、思い思いに身体を動かし、踊りを楽しんでおりました。
御剣 刀
に、
小山内 海
……ふたりも、また。
「お嬢さん。俺と踊ってもらえますか?」
す、と差し出された手のひらに、海はほんのり、頬を赤く染めて……小さく口を動かしました。
よ・ろ・こ・ん・で!
そっと手を重ね合い、ふたり見つめ合うままに、軽快なステップを。
賑やかで心弾む演奏に、響く澄んだ歌声に、人々の喧騒、笑い声……それらは終わることなく、いつまでも、いつまでも続いていきます。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月23日
参加申し込みの期限
2015年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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