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さまよいアルク 第一章~蒼空へ漕ぎ出す漁夫たちの豊漁祭
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【アルク、そして旅の始まり】
「ふわ……」
と、あくびをひとつ。目尻をこしこしとやりながら、
壬生 由貴奈
は眠そうな瞳をぱちぱち。ぱちくり。
夢の続きだと思ってしまうのも、無理は無いのです。目の前で茜色の光の残滓が、ぱちり、ぱちと弾けて、やがて視界がクリアになったなら……見たことも無いほどに澄んだ、青い、青い、果てなく透き通る青空。
巨大で白い入道雲の下には、ぱたぱたとはためく色とりどりの旗。目に痛いほどビビッドでカラフルな屋根をかぶった家々は、真っ白で滑らかな石造り。
テレビでも見たことの無いような、どこの外国ともつかない不思議な街並みの中央には、開けた広場の真ん中、きらきらと日の光にきらめく巨大な茜色の結晶を取り囲むように、たくさんの人々の姿。旅芸人らしき一団が太鼓やアコーディオンでぶかぶかどんどん、賑やかな音楽を奏でれば、それに合わせて人々は踊り、つややかで美しい布の服がひらり、ひらり。
その向こうには、木で組まれた簡素な船着場。青空にも負けじと透き通る、青くて透明度の高い海。ぷかぷかと浮いているのは帆船です……いいえ。船が浮いているのは、海の上だけではありません。
空を仰げば……側面から翼の生えた船たちが、雲の尾を引きながら、すいすいと青空を進んでいくのです!
「はわー。なんだか、とんでもないことになっちゃったんだよー」
由貴奈がぽけーっとそんな光景を眺めていましたら、お隣でそうつぶやいたのは、
鈴原 天音
です。その腕の中に、彼はちょこん、と収まっておりました。
アルク。白黒のヘンな猫。どうやら彼が、由貴奈や天音も含む何人もの寝子島島民たちを、こんな場所へと連れてきたようなのです。
「でもでも。お祭り、なんだか楽しそうなんだよー♪」
にぱ、と底抜けに明るい笑顔で天音が言うと、腕の中で白黒猫が、にゃおん。ちょっぴり身体を乗り出しまして、由貴奈のほっぺたをぺろりっとひと舐め。ざらりとした感触は、どうやら恐らく、夢では無さそうです。
「せっかくだから、楽しんじゃえ! なんだよーっ」
てててて! と、アルクを抱いたまま、元気良く駆けていく天音の背中を見送りながら、
(まぁー、帰り道も分かんないもんねぇ……)
由貴奈は思います。だったらいっそ、この賑やかな『豊漁祭』とやらを、楽しんでみるのもいいのかも。悪くは無いのかも!
「……ふわぁ」
あくびをもう一度。ポーチから取り出した、おやつのクッキーをひとつぱくりっとくわえて、彼女もまた歩き出します。
大冒険の予感が、いつしか、その胸を弾ませておりました。
「エクセランッ!」
オーデン・ソル・キャドー
の胸に去来する感激といったら、どれほどのものでありましょうか!
「かのレオナルド・ダ・ヴィンチの描いた飛行船が、空を飛んでいます……まさしく、トスカーナ生まれの大天才が思い描いた光景! これぞ真の浪漫!」
未知の機械やらカラクリやらには目が無い彼のこと、その仕組みには大いに興味を惹かれつつ、大空という大海を走る船の威容にもまた、一瞬にして魅了されてしまったようです。
「素晴らしい。私もぜひ、乗ってみたいものですね」
『私も!』
スケッチブックに、さらり。
小山内 海
は、見たことも無い光景に瞳をきらきらとさせて、その全てをあますことなく描き残そうとでもいうかのように、さらさらさらりとスケッチを。ペンを走らせながらに小首を傾げて、隣の
御剣 刀
へと同意を求めるかのように、ね? と、彼女は笑います。
「小山内もみんなも、意外と馴染んでるんだな……しかしこれは、また神魂なのか?」
海を守るように立つ彼は、楽しそうなぶかぶかどんどんという演奏に目を向けて、まだ警戒は解かないままにそうつぶやきました。確かに、寝子島で巻き起こる奇妙で不思議なあれこれを体験したことがあるなら、こんな状況に直面した時、真っ先に思い浮かべるのはまさしく、神魂による影響でしょう。
けれどともかく、
恵御納 夏朝
が、彼らへと言いました。
「それは分からないけど……多分、この子がきっと、僕たちをここに連れてきたんじゃないかな……?」
夏朝の腕の中には、白黒猫。彼は、こうして連れて来られてきてしまった人々の中でも、特に猫好きな面々に、かわりばんこで抱っこされております。そうされることを嫌がるそぶりも無いのは、人に慣れているからかもしれません。
刀は、夏朝のそんな言葉へ、
「どうしてそう思うんだ?」
「うん……みんな、ここに来る前に、光を見なかった?」
アルクを大いに撫でモフりながらの問いに、その場のほとんど全員が、小さくこくりとうなずきました。
ぱちぱち、ぱちりと弾けた、あの茜色の光。おそらくはそれが、この幻想的な……別世界、ということなのでしょうか? ここへと彼らを導くこととなった、原因であるようなのです。
「ほら、あの光と同じ色。大きな結晶に……アルくんの首輪にも、同じ石があるんだ」
ひょい、と夏朝は白黒猫、アルクの身体を持ち上げて、その首元を示します。
あの光は確かに、まぶたの裏にはっきりと残るほど、特徴的な茜色でした。そして、その色と同じ輝きを放つ宝石が、少なくともこの場にはふたつもあるのです。誰しも、偶然とは思えませんでした。
「だから……アルくんが、ここに連れてきてくれたんじゃないかな、って思うんだ」
「それは、この猫のろっこんで、ということか?」
鴻上 彰尋
の問いには、夏朝は首を振ります……今はまだ、何がどうしてこんなことになっているのやら、結論付けるのは難しそうです。
少し前にもれいびになりたての彰尋は、こういった現象にはいまひとつ現実感が湧かないままに、けれど冷静に。
「何にしろ、まずは情報収集か……」
と、彼が堅実で真っ当な意見を述べた、その時でありました。
「それなら、イイ手があるゼーイっ☆」
「……志波さん?」
彰尋へ、にか、と笑みを浮かべてそう言ったのは、
志波 武道
です。彼は広場から届いてくるぶかぶかどんどん、思わず踊りだしてしまいそうなほどに楽しい演奏に……うきうき、うずうず!
「異文化コミュニケーションなら、まずはボディランゲージから! というわけで、一緒に踊ったりして仲良くなれば、聞き込みもはかどるんじゃないか?」
「なるほど、道理ですね」
武道の言葉に、オーデンが同意します。彼の理知的な瞳の中にもまた、この場を楽しもうという茶目っ気が見て取れまして、
「故郷の農園での、あの収穫祭を思い出しますね。なに、一緒に楽しもうという気持ちがあるなら、案外、言葉の壁など些細なものですよ。まずは、この素朴な音楽や踊りを楽しむことです」
「そういうこと! というわけで、ハイハーイ! 俺も踊りまーっす☆」
すたたたた! 彼らはまっしぐらに、踊りの輪の中へと飛び込んでいってしまいました。
残された面々は顔を見合わせて、ちょっぴり思案……と。アルクがふいに、夏朝の腕の中からすぽんと飛び出し地面に下り立ち、彼らを振り返りながらに、にゃあとひと鳴き。てててと軽快に歩いていく様は何だか、誘われているかのよう。
「……一緒に行くか、小山内?」
『うん!』
どうやら今のところ、危険は無さそうです。安堵の表情を浮かべた刀のお誘いには、海もにっこり。
夏朝はスマートフォンを取り出して、ぱしゃり! とあたりを撮影。なんだかんだでわくわく、彼女も興味津々のようでして、
「僕たちも、行ってみようか……?」
「そうだな。ひとまず、見て回ってみるか」
彰尋もまた、歩き出します。確かに、楽しみながらに情報のひとつも得られるのなら、それも悪くはありません。
空と海の、不思議な世界。
分からないことは、たくさんありますけれど……ひとまず彼らの旅は、明るい光に照らされながらの出発となりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月23日
参加申し込みの期限
2015年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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