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シャツにトレーナーを重ね着した
フィリップ・ヨソナラ
がシーサイドタウンを歩いていた。何かを探すような目が小さな公園に注がれる。
「いいところ、見つけたですよ」
足取り軽く公園の中に入っていく。近くのベンチに座るとカーゴパンツのポケットからクレヨンの箱を取り出し、膝の上に乗せた。中からクレヨンを摘まみ取り、興味深い目を向ける。左の袖を上げて手首に腕時計の絵を描いた。
「ここにも描けるですよ」
描いた上から指で軽く擦ってみた。簡単に落ちることはなかった。
フィリップは公園の中にある水飲み場に向かった。垂直に水を出して左手首に受ける。擦る手間もなく、簡単に絵は流れ落ちた。
「ふしぎのクレヨン、おもしろいですね」
水を止めて手を振って乾かした。青い瞳は公園以外のところに向かう。
「今度はどこに描きますですか」
銀色の髪を弾ませて人通りの多い道を歩いていった。
ロベルト・エメリヤノフ
は気の向くままに歩いてシーサイドタウンにやってきた。白いシャツに黒いロングジャケットが大人びて見える。それだけに手に持っていたクレヨンの箱が目立つ。
「こんなイベントも悪くないか」
普段の街並みに見慣れない落書きが彩りを添えた。
「僕はどこに何を描こうかなー」
最初は熱心に建物を眺めていた。人が多くなると自然に目は少年達に向かう。
「あの少年はいいね」
ロベルトの審美眼が一人の少年を選び出す。通り掛かった別の少年を目が追い掛ける。
目移りする状態が続く中、足早に歩く
双葉 由貴
に出くわした。白いタートルニットに黒いハーフコートを合わせていた。
「良いコーディネートだ」
ロベルトの目は顔に向かった。青い瞳は純朴を思わせる。少し釣り目なところが良いアクセントになっていた。
「あれは……もしかして双葉?」
ロベルトの足が速まった。由貴はまるで気付いていない。目は寝子島マリンパラダイスの方向を一心に見詰めている。
「もうすぐだぜ」
興奮が抑えられない状態のところに横手からロベルトが現れた。突然の出来事に由貴の足が止まった。
「急に誰だ、っておまえは確か……祭りにいたよな!」
「そうだよ、僕はロベルト・ルスラーノヴィ――」
長い名前で舌を噛んだのか。目に薄っすらと涙を浮かべて、ロベルトだよ、と省略した。
「やっぱ、そうか! どっかで見たような気がしたんだよな!」
由貴の表情が和らいだ。視線はロベルトの手に向かう。
「ロベルトもクレヨンを持ってるってことは絵を描きにきたんだろ」
「そうだよ。双葉もかい?」
「もちろんだぜ! マリンパラダイスに行くところなんだ」
「僕も一緒に行ってもいいかな」
「いいって、おい、どこに行くんだよ」
話の途中でロベルトが走り出す。由貴の目的地とは真逆の方向であった。
「この子も一緒に連れて行ってもいいかい?」
ロベルトが連れてきたのはフィリップであった。銀色の髪に青い瞳、由貴は少し身構えた。
「ロベルトさんに付いてきました。初めまして! 僕はフィリップ ヨソナラです。寝子ちゅーの一年生ですよ」
自己紹介が終わるとフィリップは目尻を下げて笑った。温かい雰囲気に由貴の表情が優しくなる。
「俺は寝子小四年の双葉由貴だぜ! よろしくな!」
「ロベルトさん、ユキさん、よろしくお願いです! それでこのあと、どうしますですか」
フィリップの問い掛けに由貴が胸を張って答える。
「この先にマリンパラダイスっていう水族館があるんだ。そこに大きなクジラの絵を描きに行くんだぜ」
「前に遊びに来たでしたよ~。魚たくさん、色がきれいでイルミネーションね、思いましたですよ。そのすてきなアイデア、僕も飛び乗りますよ!」
「そんじゃあ、三人でびっくりするくらい大きなクジラを描いてやろうぜ!」
由貴の威勢の良い言葉にほんわかとしたフィリップが反応した。おー、と気の抜けるような声を出した。
「というわけで行こうか」
ロベルトは由貴とフィリップの間に割って入る。二人の肩に軽く手を乗せて歩き出した。
「なんでロベルトが真ん中なんだよ」
不満そうな由貴にロベルトは蕩けるような笑みで答えた。
「僕にとっては両手に花の位置だからね」
「両手に鼻でした?」
フィリップは両手で自分の鼻を包んだ。何回か呼吸をして目を輝かせた。
「意味がわかったですよ! 両手に鼻で顔があったかくなって、寒い冬なんかへっちゃらですね」
フィリップの言動にロベルトは身震いを起こす。とろんとした目で、お持ち帰りしたい、と呟いた。冗談だと思ったのか。由貴は、なんだよ、それ、と笑っていた。
危うい平衡を保ちながら三人は寝子島マリンパラダイスに到着した。
「描くとしたら、どこがいいかな」
由貴は建物の全体を眺める。頭を左右に動かした。ロベルトはゲートの横の外壁を指差した。
「双葉、あそこはどうかな。縦横の長さがクジラの大きさに適しているよね。人に注目されるのが苦手なら無理には勧めないけど」
「目立っていいじゃん! あそこにみんながびっくりするようなクジラを描こうぜ!」
「僕もがんばるます!」
三人はクレヨンを手にゲートの横に集まった。由貴は黒と緑のクレヨンを持ってクジラの下の部分を大きく描いた。位置が決まるとフィリップが中間の辺りを継ぎ足す。一番、高いところはロベルトが受け持った。
クジラが徐々に形になっていく。フィリップは余った部分にイルカやシャチを描いた。夜のネオンのような明るい色の小魚を足していく。
「にぎやかな海にほっこりですね」
「まだ完成じゃないけどな!」
由貴はクジラの身体を黒一色ではなく、緑を織り交ぜて塗っていく。目にしたロベルトは白い光の筋を柔らかく表現した。その瞬間、黒と緑の身体は陰影のような効果を得て立体感が生まれる。
「ロベルト、ありがとな!」
「双葉の絵が良いからだよ。ゆったりしたクジラに絵以上の大きさを感じる。フィリップはとにかく可愛い」
「僕もカラフルな魚、がんばって描きましたですよ」
フィリップは肩を竦め、舌先を出して笑う。可愛い、とロベルトは顔を近づけて囁いた。
「これで完成だぜ!」
由貴はクジラの絵を見上げた。左右に目をやり、足早に後退した。
「本当にすっげーでっかい! いいじゃん、いいじゃん!」
「僕も一緒に見るですよ!」
フィリップは走って由貴の横に並んだ。
「こんな大きい、見たことないです! クジラ、泳いでますよ。感激したですよ! 僕の描いたの、ちょっとですね」
「三人の力の結晶だよ。ヨナソラは練習すればもっと上手くなるよ」
ロベルトの言葉にフィリップは下げた手を組んで、えへへ、と恥ずかしそうに笑った。
「なんか、もっと描きたい。今度はシーサイドタウン駅に行ってみないか!」
「いいですね。僕も付き合いますですね」
「僕も付き合いたい」
ロベルトはフィリップを見て言った。
三人は仲良く並んで駅へと向かう。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月04日
参加申し込みの期限
2015年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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