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寝子島は撮影されている ~レンズ・キャッツ捕獲要請
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【情熱の徒ら】
「島を案内? ふぅん……」
勅使河原 悠
からの連絡に、
如月 庚
は口元に指を当て、ふむ、とひとつ思考を巡らせます。
新出府 譲に張り付いている仲間たちは、彼を島の観光案内に引っ張り出すことにしたようです。スマートフォンのスピーカーの向こうからは、聞き慣れた
ロベルト・エメリヤノフ
の声と、談笑するあの男の笑い声も聞こえてきます。
「なるほど、分かった。そっちは頼んだぜ」
通話を切ると、庚は歩き出します。歩きながら再び、考えを脳裏へと巡らせます。
『
Leidenschaft
』。情熱の名を冠する組織においてリーダーを務める庚や、そこへ属する彼の仲間たちにとって、今回の依頼に応じた理由は、下された指令をつつがなく全うする……というのが、一応の名目ではあります。けれどそこに加え、庚には、あるいは同じく『Leidenschaft』に属する仲間たちにとっては、思い当たる過去の経験もありました。
『
ミッドナイト・フリーキー・ショウ!
』。
(……キナくせぇな)
聞けば今回の件は、かの番組に端を発しているというのです。あの奇妙かつ理不尽な監獄からの脱出劇や、それに伴う痛みを思い返せば、庚の警戒は増していくばかり。
とはいえ、
(今は、やれることをやるしかねぇ。今は)
庚が向かうのは、星ヶ丘地区。まずはそこにある彼のアルバイト先へと足を運び、餌となる魚を分けてもらう予定です……恐らくバイト代からいくらか天引きされることになるのには少々懐が痛むものの、背に腹は代えられません。写真で見た、あの奇妙な猫を捕獲しようと思うなら、多少の出費も安いものであるはずです。
何しろ庚には、ちりりと頭の裏をくすぐる、漠然とした危機感がありました。
逃げ出した、『レンズ・キャッツ』。事はそれだけに留まらないのだろうという、そんな危うい予感が。
(……MFS! その謎の手掛かりでも、掴めればいいんだがな)
調査に当たって、緊密な連携を心がける『Leidenschaft』。
加瀬 礼二
は、庚からの定期連絡を受け取ると、
「そうですか、分かりました。では如月さん、例の猫さんを捕獲できたら、こちらへ来てもらえますか? ええ、お願いしますねぇ」
にこやかに笑みを浮かべ、礼二は通話を切り。スマートフォンのカメラアプリを起動して構え、目の前をぱしゃり。
星ヶ丘駅に到着した寝子電の車両は、そうしてカメラを通してであっても、いつもと変わらないように見えました。
(目に見えるような異変なら、すぐにも騒ぎになっているでしょうしねぇ)
礼二はついでに動画の撮影も行いつつ、車内へと足を踏み入れます。
『Leidenschaft』のメンバーたち、その目的は同じであっても、心中の動機は様々です。礼二は、あの新出府から話を聞いている間、奇妙な猫の写真を見せられた時なども、終始楽しげに笑みを浮かべていました。わくわくとして、ひたすらに好奇心の突き動かすままに……周囲の目には、そう映っていたかもしれません。
けれど、彼自身の瞳が、よくよく見ればひどく冷めたそれがじっと見つめていたのは、新出府の腕に巻かれた赤い腕章でした。
『D.F.R.』。
(一体、それが如何なる組織なのか。見極めさせていただきますよ? ジョーさん)
それが、彼の目的なのです。
「……ん? そっちも、例の調査か」
車内の様子を注意深く観察しつつ、スマホでワンセグを受信していたところへふと、そんな声をかけられて。振り返ったところに立っていたのは、同じようにスマホを掲げて車内を歩く、
御剣 刀
でした。
「そちらもですか。何か、見つかりました~?」
「いや、まだ何も。どこも変わらないように見えるな」
さりげなく、刀からも情報収集……けれど今のところ、収穫は無いようです。
そうですか、と残念そうなそぶりを装いつつ、礼二はワンセグで受信中の映像を、それはまだ何の変哲も無いニュース番組ではありながらもそれを録画しつつ、取り出したタブレットパソコンへ、そして自宅に置いてあるパソコンへも送信し始めます。
怪訝そうにその様子を見つめた刀へ、礼二はにっこりと笑みを返し、
「何か映った時のために、ね」
「そんなことも出来るのか……」
そうした技術には疎いらしい刀と、にわかに行動を共にするように、それぞれ車内の別方向を見据えながら、何かしらの異変は無いかと確かめていきます。座席の下。荷物置きの上。車両を繋ぐ扉に、連結部。
「やっぱり、何も見つからないな」
「そうですねぇ」
と、礼二は返しつつも。彼はその胸の中に立てたひとつの仮説が、確信に変わりつつあることを感じました。見れば、鋭く視線を走らせる刀とて、それには気付き始めているのかもしれません。
未だ何の変哲も無いテレビ番組を垂れ流すワンセグの画面を見つめ、礼二は思います。
(やはり……鍵は、あの猫さん。そういうことなんでしょうねぇ)
『Leidenschaft』のメンバーたちの中には、今回はその連携には加わらず、独自に行動している人物もありました。
意気揚々と歩く副リーダー、
屋敷野 梢
の張り切りようときたら、
(うーん、何て素晴らしい状況! これは気合が入りますねー!)
梢は自らを、科学者の卵と標榜しています。今回の依頼は、研究者肌の彼女を大いに焚きつけ、謎の解明へと乗り出す原動力ともなりました。
未知の何か。あるいは世の真理とも言える、壮大な何かが、自分の元へと近づいてきたような。そんな気がして、彼女は居ても立ってもいられずに、ひとり飛び出してきたのです。
梢は目の前に迫る得体の知れない、そして魅力的な謎について、彼女なりの思索を深めます。
(MFSとは、ひとつの事象ではなくて、パラレルワールドの一種? 選択肢からひとつの答えを選んだ時、選ばなかった時、それぞれの世界が生まれていくと聞きましたし……MFSはその可能性のひとつであり、今までに解決してきた様々な『事件』もまた本質は同じだとすれば……)
考察はぐるぐると渦を巻き、深みを増していくにつれ、彼女の頭は煮えたぎるように熱くなっていきます。
ともかく。目の前には今、梢の胸を熱くさせるような、極上の謎が横たわっていることは確かです。
(ヒジョーに興味を惹かれますし。ここは本気で、調査させて頂きますよー! バッチリ実績を上げて、ゆーしゅーな協力者であることを見せれば、新出府さんも私の存在を覚えてくれるかもしれませんしねー)
あの奇妙な猫や、寝子島の異変とやらはもちろんのこと、依頼者たる新出府にも、梢は興味津々です。彼もまた謎めいた存在ではありつつ、今のところ、自分たちに対する敵意のようなものは感じません……少なくとも、表面的には。
何かしらの実績を示すことができれば、彼の信頼を得て、引いては情報を引き出すことにも繋がるかもしれません。
(研究の世界は、『回り道こそが近道』です! まずは地道に、足を使って行きますよー)
と言って、やみくもに歩き回るつもりはありません。新出府の語る異変や、MFS! にも紐付けて、梢にはひとつの予測がありました。
やがて彼女が到着したのは、高くそびえる、赤と白。九夜山に突き立つ、電波塔のたもとでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月25日
参加申し込みの期限
2015年07月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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