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寝子島は撮影されている ~レンズ・キャッツ捕獲要請
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【心内】
ベンチにどっかと座り、軽く手を振りながら鷹揚に送り出した面々の中には、
恵御納 夏朝
の姿もありました。けれど彼女は常に、あの新出府 譲からはいくらか距離を取り、警戒の眼差しを彼へと向けています。
手にしたスマートフォンを胸の前、ぎゅっと手の中に握り締めて。
彼女は、新出府との連絡先の交換を辞退したひとりです。いささか内向的でのんびり気質ながら、そう人当たりは悪く無い夏朝が彼を警戒するのには、もちろん理由がありました。
スマホの画面を、見つめます。そこへ映し出されている一枚の写真こそが、彼女を慎重にさせている最大の要因です。
大切な、大切な写真。並び立つふたり。あり得ざる一枚。
半身たる『夏夜』と自分が同時に映り込んだ、
奇跡の写真
。
奇妙な博物館……どうやら、倉庫であったようですけれど。そこに収められていた品の力を借りて映し出されたこの写真を、新出府が見たなら、彼はそれを消してしまおうとするでしょうか。彼の属するという機関に知られれば、あるいはスマホごと処分されてしまったりするのでしょうか……そんな事態を想像するにあたり、夏朝は心に決めていたのです。絶対にこの写真だけは、彼に見せまいと。
消されてしまったら、きっともう、二度とは戻らないでしょう。その確信が、夏朝にはありました。
(これだけは……絶対に、消されるわけにはいかない……!)
ふと夏朝は、出発していく一行の中に、
矢萩 咲
の姿があることに気付きました。彼女は何やら、自身の手のひらを見つめ……そしてどこか、決意に満ちた表情を浮かべているようにも見えます。
あの夜。ツアーの最後に、口上を述べて締めくくったガイドへ、咲がその手を必至に伸ばしていた光景を、夏朝も垣間見ていました。咲と彼女の会話も……どうやらふたりは、以前にどこかで出会ったことがあったようなのです。
(矢萩先輩にも、何か、理由があるんだろうな……)
わざわざ、あんな怪しい男の依頼に応じるのですから。凛として風紀委員など務める咲と、どこか飄々としていい加減そうな新出府の相性が恐らくはよろしくないであろうことは、誰の目にも明白です。それを押してでも、彼女にはやるべきことがあるのでしょう。
夏朝にももちろん、新出府 譲には気を張りつつも、寝子島の異変の調査や、それにあのレンズ・キャッツとももう一度触れ合いたい、といった目的があります。
(まずは、『ササミだニャン』を買いにいこうかな)
夏朝は、ひとまずペットショップへ寄っていくという一団に混じり、その場を離れました。
夏朝や咲や、あのツアーで行動を共にした人々を見送りながら、
ロベルト・エメリヤノフ
はつぶやきます。
「やっぱりあそこ、博物館じゃなくて、倉庫だったんだなぁ……」
レンズ・キャッツの捜索や、異変の調査へと向かって出発した面々とは別に、新出府との情報交換のため……またあるいは、彼自身を怪しんで、何かしら懸念すべき点を見出しておこうといった理由から、この場には数人が未だ残っています。
ロベルトもまた、そのひとり。彼は新出府へと、
「ジョニーさん。逃げた猫は、きっとみんなが捕まえてくれますから、大丈夫ですよ。その間に、僕らは少し、お話をしませんか?」
「ああ、そりゃ助かる。お前さんたちには、この島について尋ねておきたいこともあるんでな。それに君らも、俺に聞きたいことだってあるだろう? 話せることは、そう多くないが」
表面上は、少なくとも彼は、思わせぶりで謎めいた風を装いながらも、好意的かつ協力的に見えました。
(本当のことを言ってるのかは、分からないけど……)
照れ屋で引っ込み思案な
勅使河原 悠
などは、彼の良く回る口に、油断すればすぐにも丸め込まれてしまいそうですけれど……悠は、ロベルトとひとつアイ・コンタクト。何気ない振りをしながら、ふたりには、ある共通の目的がありました。
依頼人の口から何らかの情報を引き出し、今は別行動を取っている数人の仲間たちへと、それを伝えること。そのために、悠は内心いささか緊張しながらも、気を引き締め、口を開きます。
「あ、あの。新出府さんは……本土の人、なんですか?」
「うん? 何だい、お前さん、俺に興味があるのかい?」
「あ、い、いえ。その倉庫のある場所が分かれば、猫が逃げ出した先について、ある程度絞ることもできるかな、って……」
それは言わば、口実です。質問の答え自体にも、もし返って来るならばそこには意味がありつつ、悠の意図は別にありました。
「なるほど、ごもっとも。本土の人かと言われれば、NOだな。あちこち飛び回ってるんでね……後者は悪いんだが、これがどうにも。教えてやるわけにゃ行かないな、ああ、気を悪くしないでくれよ? 一応、秘密の場所ってことになってるもんでね」
即ち。そうした問いを通じて、彼の考え、立ち位置……その真意を少しでも、理解することができれば。それが否定であっても、あるいは黙秘であっても、彼の情報の片鱗ではあるのです。どんなことであれ、彼の口から語られること自体に、意味がありました。
もっとも、あえて直接的な切り口を試みる人物も、この場にはいたようです。
「はっきり言って、私はあなたに興味があるわよ? ジョニーさん」
桃川 圭花
。彼女が調査の対象として定めたのは、新出府本人です。彼女のストレートな物言いは確かに、悠やロベルトとは違ったアプローチとして、彼から思わぬ情報を引き出してくれることを期待させてくれました。
「おっと、こんな美人にそんなことを言ってもらえるとは、嬉しいね」
「あらそう? でも勘違いしないで、私はあなたの言う、『心根のお優しい』人じゃないわ」
つい、と伸ばした指で引っ掛けたのは、新出府の腕にくるりとはめられている、赤い腕章。そこに記された、黒い文字。それを眺めるに、圭花ははっとして顔を上げます。
フリーキー・オブジェクトの調査。そんな言葉に、彼女は、思い当たることがありました。
「……ねえ、ジョニーさん。聞いてもいいかしら?」
「何なりと。お嬢さん」
「深夜に始まる、謎の番組。『ミッドナイト・フリーキー・ショウ!』の噂を、知ってる?」
口に出した、途端に。
彼が浮かべたのは、嬉しそうに口角を上げた、実に楽しそうな表情でした。
「その顔……なるほどね、これで確信が持てたわ。
あれ
は、ただのご機嫌な夢なんかじゃなかったというわけね」
どうやら彼が食いついたという手応えに、圭花もまた笑みを浮かべながら、ダメ押し。すっと眼鏡を外すと、伸ばした手は、新出府の実に付けている、金色の派手な腕時計へ……触れた、瞬間。
ぱきんっ! と音がして、
「こりゃまた……面白いな。どうやった?」
「聞きたい? なら、答えて差し上げるわよ。何だって、正直にね」
ひらひらと振って見せたのは、今しがたまで新出府の腕にあったはずの、腕時計。圭花の腕には少し大きいそれを見せつけながら、彼女は不敵に笑います。ろっこんによる機械の分解、そして復元修理は、圭花の得意技です。
一見して、彼がまともに情報を吐き出すつもりは無い、言わば嘘吐きの類であることを、彼女は確信していました。ならば無理に答えさせるのではなく、逆に相手へ興味を持たせ、質問させることで、彼が本当は何を欲しているか、何を知りたいのかを聞き出す……それが、圭花の選んだやり方でした。
「いやはや、どうにも。手ごわいお嬢さんだ」
「お褒めに預かり光栄よ。さ、質問してちょうだい? 何でもね」
おどけて言った圭花の言葉に、新出府はにこやかに笑みを浮かべながら、問いをぶつけようと……したところで。
「ねぇ。ひとつ、提案ー」
しゅば、と手を上げたのは、
桜庭 円
です。肩の上で、にゃあん、と子猫のにゃーくんが鳴き声を上げると、その場の全員の視線が、円へと集まりました。
「話、長引きそうだよね? みんなの調査も、しばらくはかかるだろうし。その間にさ、ジョニーさん、島を案内してあげるよー。こういうのはやっぱり、自分の肌で感じてこそ! そのほうが乙ってものだよね?」
なんて。つまりは、新出府を寝子島の観光案内に連れ出しつつ、積もる話はその過程ですれば良いんじゃない? という、円のありがたい申し出です。彼女はどちらかと言うと、純粋な意味での興味を持って、新出府と親しくなることを選んだようです。
新出府は腕を組み、少しばかり考えた後に、
「さて。そうだな、こんなにも可愛らしいお嬢さんと子猫くんに誘われたんじゃ、断るのも無粋か。分かった、頼めるかい?」
「オッケー、それじゃいこっか!」
圭花にしても、きっとこれは悪い提案ではありません。何かしら寝子島の光景を見た彼から、引き出せる言葉もあるでしょう……そしてそれは、ロベルトや悠にとっても同じこと。
いかにも親しげな様子で、先に立って歩き出した円を先頭に、一行は短い寝子島観光へと向かうことにしました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月25日
参加申し込みの期限
2015年07月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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